2022年3月22日
【すぐお湯が出る!】給湯器のおすすめは?おすすめ給湯器を紹介

給湯器は住宅設置機器という性質上、一般的な家電製品などに比べるとそれほど購入する機会がない製品です。
そのため、故障などで買い替えを迫られた際、給湯器にはさまざまな種類があることを知って、驚く方も少なくないでしょう。
以下では給湯器の種類や性能、選ぶ際のポイントなどについて紹介します。
当記事のおすすめ給湯器も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
給湯機の種類について
自分に適した給湯器を見つけるためのコツは、まず『給湯器にはどのような種類があるのかを把握しておく』ことです。
給湯器の種類は大きく分けて、以下の5タイプに分類されます。
ガス給湯器
「ガス給湯器」は、1台で自宅内のあらゆる場所の給湯が可能になる機器です。
これさえあれば、わざわざ水を沸かす必要はありません。
「ガス給湯器」1台あれば、台所や風呂場の水道、シャワーからすぐに熱いお湯が使用できます。
ただし、「ガス給湯器」の性能は給湯のみです。
お風呂場の給湯の場合、浴槽にお湯を入れることはできますが、追い焚きはできません。
給湯器の種類によっては、ある程度の量が浴槽に貯まれば自動的に給湯がストップする、タイマー方式もあります。
ガスふろ給湯器
「ガスふろ給湯器」は、自宅の各所への給湯に加えて、浴槽の追い焚き機能も搭載した給湯器です。
追い焚き機能を使えば、浴槽に入れたお湯が冷めてしまっても再び熱くできます。
「ガス風呂給湯器」には、浴室に隣接したタイプと浴室から離れた場所でもタイマー操作・追い焚きが可能な【設置フリータイプ】の2種類があります。
ガス温水暖房付給湯器
自宅の各所への給湯に加えて、暖房機能も搭載しているのが「ガス温水暖房付給湯器」です。
熱湯の熱を利用した温水暖房によって床や浴室を暖かくすることが可能なので、電気による暖房器具を使用する機会が少なくなり、電気代を節約できます。
ガス温水暖房付ふろ給湯器
ガス温水暖房付き給湯器の性能にプラスして、浴槽の追い焚き機能など風呂に関する各種機能が使用可能なのが、「ガス温水暖房付ふろ給湯器」です。
キッチンやお風呂での給湯・温水暖房・浴槽の一連の流れ(タイマー機能でのお湯貯め、追い焚きなど)、給湯器のなかで最も多機能な給湯器になります。
小型瞬間湯沸かし器
主に台所に設置されることが多いのが、「小型瞬間湯沸かし器」です。コンパクトですぐに熱いお湯が使える利便性があります。
「小型瞬間湯沸かし器」には、本体にホースがついている【元止め式】と本体から離れた場所にある蛇口からお湯が出る【先どめ式】の2種類のタイプがあります。
給湯器の機能について
給湯器は、単に熱いお湯の供給するというだけでなく、浴槽のタイマー機能などにプラスしてさまざまな機能が搭載されています。
給湯器を選ぶ際にどんな機能があるのか知っておくと自分に適したタイプを選ぶのに目安となります。
フルオート
お風呂の準備すべてを自動で行ってくれるのがフルオート機能です。
お湯はりはリクエストした水量に達したら自動でストップする仕組みになっているので、お湯を入れ過ぎる心配はありません。
フルオート機能は、お湯の水量や温度を自動的に感知する性能があるので、追い焚き、保温や足し湯なども自動で行ってくれます。また追い焚きに使う配管も自動的に洗浄されるので、特別な手入れは必要ありません。
オート
お湯はり、追い焚きと保温を自動的にやってくれるのがオート機能です。
フルオート機能と違い、足し湯は自動的に行われないので、お湯を足す場合は自分でやる必要があります。
足し湯をする際、水道の蛇口から出るタイプ、足し湯用のボタンを押すことで一定量のお湯が出るタイプの2種類があります。
UV除菌
給湯器のなかには、UV除菌機能を搭載した機器もあります。
UV除菌とは、消毒液などを使わずに、特殊な光を浴びせることによって除菌効果がある機能です。
浴室に湿気がたまったままだと、カビやダニが繁殖しやすくなるほか、嫌な臭いが発生することもあります。
特に浴室の場合は手の届かない天井に湿気がたまりカビが発生することが多いです。
しかし、給湯器にUV除菌機能があればカビや匂いが発生しにくくなり、浴室を常に清潔に保てます。
カビ防止のため、まめに手入れをする手間もかなり楽になるでしょう。
浴室暖房乾燥
給湯器は、浴室暖房・乾燥機能もあります。
特に冬の浴室は入浴前の温度差が激しいので、「ヒートショック」による高齢者の死亡事故のニュースも珍しくはありません。
給湯器の浴室暖房があれば、「ヒートショック」の原因となる激しい温度差を和らげて、心地よく入浴できます。
また、乾燥機能を使うと、浴室に充満した湿気を短時間で取り除き、カビやダニ、嫌な臭いの発生防止に効果的です。
そのほか、乾燥機能は洗濯物の乾燥にも活用することができます。
床暖房
冬の寒い時期に使用する床暖房は確かに快適ですが、それが電気式の場合、月末の電気代にビックリしたという話もよく耳にします。
給湯器の床暖房機能は、電力ではなくお湯の温かさで床を温めるので、経済性・省エネ性の面ではるかに優れているといえるでしょう。
また、給湯器の床暖房の優れている点は経済性だけではありません。
例えばストーブ等の暖房の場合は、小さなお子さまの火傷の心配がありますが、床暖房ならその心配はありません。
さらにエアコンの暖房に比べると、空気を乾燥させることがないので喉や肌に悪影響を与えません。
給湯器の床暖房は安全で身体にも優しい機能と言えます。
給湯のみ
ここまでご紹介したように、給湯器は多彩な機能を搭載しているものが多いのですが、なかには給湯のみのシンプルな給湯器もあります。
1人暮らしでそれほど多機能が必要ない人でも、すぐに熱いお湯が出る給湯器があれば重宝するはずです。
お湯を沸かす時間も必要ないので、時間の短縮にもなります。
給湯器の機能における利点・欠点
給湯器は生活に導入することで多様なメリットをもたらしてくれますが、その反面、人によってはデメリットを感じるケースもあります。
給湯器を購入する際は、メリット・デメリットの両方をしっかりと把握して、本当に多彩な機能が必要かどうかじっくりと考慮することが大事です。
では、給湯器のメリット・デメリットの代表例を次より見てみましょう。
メリット
給湯器のメリットはその多彩な機能性により、生活が快適になることです。
給湯機能は蛇口をひねるだけで熱いお湯が出るので、お湯を沸かす必要がなく、コーヒーやお茶を飲む、料理の際に役立ちます。
お風呂の際お湯を入れる際も、浴槽にお湯をはる・追い焚き・お湯を足すなどの一連の作業をすべて全自動で行ってくれるので、手間が省けて時間が短縮できます。
また、暖房・乾燥機能による、冬場の入浴前の寒さを緩和できる、すぐに乾燥させて湿気をためない等の機能も快適な生活を送る要因としては大きなものです。「ヒートショック」等の不慮の事故を防止する他にも、乾燥機能によりカビなどの発生を抑えて掃除の手間を省けることも、給湯器の良い点といえるでしょう。
デメリット
給湯器のなかでも最も多彩な機能が搭載されたフルオートタイプは、多機能であるぶん価格が高めです。本体費用に加えて取り付けの際の工事費なども含めると、ある程度のまとまった金額になってしまいます。
また、床暖房は電気代の節約にはなりますが、そのかわりにガス代がかかるので、ライフスタイルによっては月々の光熱費が変わらないケースもあります。
コスト面以外にも、例えば浴室の全自動機能がある場合、それをわずらわしいと思う人もいるかもしれません。
全自動機能は、浴槽内の水量や温度を察知して起動するため、ぬるめのお湯が好み(お湯を足したくない)の場合でも、勝手に起動して足し湯・追い焚きをしてしまいます。
自分のペースで足し湯・追い焚きをしたい人にとっては、その便利さは必要ないと感じる機能かもしれません。
給湯器の選び方
自分に適した給湯器を選ぶ二つ目のコツは、『自身の普段の生活様式を見直す』ことです。
どのような場面で給湯器を使うと快適かということを考えて、給湯器を機能の面から把握することで具体的に見えてくるでしょう。
給湯器に求める機能を整理するための大事な視点は、以下の2つになります。
ライフスタイルに合わせる
給湯器を選ぶ際は、「号数」を確認する必要があります。
号数とは「25度のお湯が1分間に出る量」のことです。
号数の数字が大きいほど出る量も大きくなる仕組みです。
号数は主に10・16・20・24号と4種類があり、1人暮らし用は10・16号、家族の場合は20・24号が目安となっています。
まずは給湯器のサイズが大きなポイントです。
しかし、なかには、1人暮らしでありながら多機能にこだわりたい人、ファミリーながらも給湯器の多くの機能をそれほど必要としないご家庭もあるでしょう。
ご自身のライフスタイルに照らしわせて選ぶことが大事です。
給湯器のひとつひとつの機能に優先順位をつけるのも選ぶ際のポイントです。
エコロジー・節約を重視する
給湯器を生活に導入するコストを把握することも重要なポイントです。
エコロジー・節約を重視する人は、エコキュート・エコジョーズが採用された給湯器の購入がおすすめです。
このふたつの給湯システムの特徴は、以下の通りになります。
エコキュート
通常の電気代より安い深夜電力で熱を生み出してお湯をつくる方式です。
年間コストが安く、お湯はタンクに貯めることも可能なので、災害時に役立つなどのメリットがあります。
ただし容量が決まっているため、大量のお湯を使う場合はお湯が途中で切れてしまうこともあるのがデメリットです。
エコジョーズ
使いたい時だけ使える瞬間湯沸かし器タイプです。
排気熱を利用してお湯をつくるので、ガス消費量を抑えられます。
エコキュートのお湯と違い飲料もできます。
本体がコンパクトで初期費用が安いなどのメリットがありますが、年間のコストでみてみるとエコキュートよりやや高めになるのがデメリットです。
このふたつの給湯システムの違いを把握して、どちらが自分に合っているか考えることが大事といえます。
また、給湯器の購入だけでなく、設置工事業者の選び方にも注意しなければいけません。
工事の際にさまざまな理由をつけた手数料を請求して、通常より高い金額を取る悪徳な業者もいます。
事前にしっかりと下調べをして、良い評判・口コミの多い業者に依頼するようにしましょう。
おすすめ給湯器
給湯器は各メーカーから優れた製品が多数販売されています。
しかし、自分で初めて給湯器を購入する場合、種類が多いためにどれを購入していいのか、わからないという人もいるでしょう。
当記事でおすすめする給湯器を5つ紹介します。
給湯器購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
リンナイ「RUFH-E2406AW2-1(24号)」
価格 | 税込566,500円 (本体+インターホンリモコンセット) |
公式サイト | https://rinnai.jp/products/waterheater/gas/fullunit/rufhe2402/2-1/ |
エコジョーズ仕様でエコロジー・節約にこだわりたい人におすすめなのが、リンナイのRUFH-E2406AW2-1です。
従来では排出するだけの排気熱を有効利用するため、環境に優しい仕様となっています。
使いやすさを追求し、極力シンプルにデザインされた全体のフォルム、操作パネルも特徴です。
対応しているリモコンは、浴室・キッチンの2種類があり、停電モードも搭載しています。
リンナイ「RUH-E2403(24号)」
価格 | 税込429,440円 (本体+インターホンリモコンセット) |
公式サイト | https://rinnai.jp/products/waterheater/gas/bathunit/ruhe/ |
給湯と暖房機能が搭載された給湯器がリンナイのRUH-E2403です。
対応リモコンは壁掛け式とコードレスリモコンの2タイプがあり、コードレスでの気軽な操作も可能です。
屋外設置式なので室内で場所も取る心配もなく、デザイン自体がシンプルで屋外で邪魔になることもありません。
音声ナビ機能も搭載しているので、年配の方も安心して利用できます。
ノーリツ「GTH-C(P/V)2461-1(20号)」
価格 | 税込420,200円 |
公式サイト | https://www.noritz.co.jp/product/PDF/gth-44.pdf |
ノーリツのGTH-C(P/V)2461-1シリーズは、エコジョーズ仕様のハイスペックな給湯器です。
利用可能な機能は給湯、暖房、浴槽の追い焚きです。
暖房は床暖房だと2〜4室を同時に暖房することもできます。
お風呂の追い焚きはゆっくりと温度を上昇させる「ゆるやか浴」なので、急に熱くなることはありません。
配管も自動で洗浄してくれる「スマート配管クリーン」機能が搭載されているので、掃除の手間が省けます。
パロマ「DH-CE2016SAWL(24号)」
価格 | 税抜419,100 円 |
公式サイト | https://www.paloma.co.jp/cgi-bin/productDetail.cgi?rno=272 |
エネルギー消費効率93%という高い数値を記録してるのが、パロマのDH-CE2016SAWLです。
この給湯器はシャワー時の温度差を調節する「Q機能」が搭載されているので、シャワーが急に冷たくなるといった現象がなくなります。
また低騒音バーナー搭載のため、使用時の騒音の心配はありません。
パーパス「GS-H1602W-1(16号)」
価格 | 税込173,800円 |
公式サイト | https://www.purpose.co.jp/home/waterheater/gs/detail/GS-H2402W-1#GS-H1602W-1 |
給湯だけを希望する人におすすめなのが、パーパスのGS-H1602W-1です。
幅336×高さ519×奥行き200というコンパクトなデザインで、排気バリエーションも屋外壁掛・PS扉内設置と選択可能となっています。
オプション品も別売りながら種類が豊富なので、好みに合わせて購入するといいでしょう。
まとめ
給湯器を購入する際は、機能、配置タイプ、号数(水の量)に加えて、価格やメーカーのブランド、製品の評判・口コミなど、あらゆるポイントをしっかり押さえておくことが大事です。
選ぶのが面倒だからといって、割引価格だけ見て即購入してしまったりすると、あとになって自身のライフスタイルに合っていなくて使いづらい、ということになりかねません。
また、本体の購入だけでなく、工事業者の選択・かかる費用のことも頭に入れておくことが必要です。
悪徳業者に取り付けの依頼をして、膨大な工事費用を取られてしまったという被害にあった話もごく稀にあります。
製品を選ぶポイントから工事までしっかりと計画を立てて、失敗しない給湯器の購入をすることが重要です。