2022年3月8日
【価格比較あり】Panasonicの蓄電池を使用して光熱費を上手に節約

光熱費の節約、エコの観点、また非常時の備えの意味合いからも、最近は家庭用蓄電池が注目を集めています。
蓄電池の購入を検討されている方向けに、Panasonicの蓄電池に関して以下の順で解説していきます。
- Panasonicの蓄電池の特徴
- Panasonicの蓄電池のメリット・デメリット
- Panasonicの蓄電池の他メーカーとの比較
Panasonicは、2008年1月10日に会社名を松下電器産業から「Panasonic」に変更しました。
その当時のまだ国内向けのブランド名が「ナショナル」であった時代から、Panasonicは長い年月に渡る技術開発を通じて、現在の蓄電池を含む品質の良いPanasonic製品を生み出しています。
本記事を通じて、Panasonicの蓄電池の特徴とメリット・デメリットを理解いただき、購入・買い替えの検討材料にしていただければ幸いです。
Panasonicの蓄電池の特徴

https://www.shutterstock.com/ja/image-vector/open-giving-hand-country-house-icon-1721609104
Panasonicの家庭用蓄電池の特徴は大きく3つあります。
以下で順番に解説します。
創蓄連携システム【つくる、ためるを一体化】
特徴の1つ目は、Panasonicの蓄電池の最大の特徴ともいえる”創蓄連携システム”です。
PanasonicのHP “[住宅用] 創蓄連携システムとは” によりますと、創蓄連携システムとは太陽光発電と蓄電池を上手く連携させ、より効率よく電気を活用するシステムのことです。
そもそも、蓄電池ユニットと太陽光発電システム、この2つをいかに効率よく連携させるかという点が、家庭内の電力事情における長年の課題でした。
そんな中 Panasonicは業界初、蓄電池ユニットと太陽光発電システムの2つのパワーコンディショナー(*1)をパワーステーションに一体化し、効率良く発電し、電気を溜めることに成功しました。
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<用語解説 *1>
パワーコンディショナー (パワコン)は、 太陽光発電 システムや家庭用 燃料電池 を利用する上で、発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器のことです。
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電力の自給自足【ライフスタイルに合わせて運転モードを調整】
蓄電池ユニットと太陽光発電システム、そしてパワーステーションが三位一体となって効率的に機能することで、みなさんのライフスタイルに併せて3つの運転モードを選択でき、電気を有効利用することができます。
- 太陽光発電を有効に使い、電力の自給自足を目指す「環境優先モード」
- 夜間電力を活用し、ピーク電力の抑制や電気代の削減を目指す「経済優先モード」
- 常に満充電の状態をキープし、停電に備えておく「蓄電優先モード」
上記3つのモードを上手に使いこなすことで、環境に配慮するだけでなく、電気代も賢く節約できるようになります。
停電時にも安心のリチウムイオン蓄電盤

https://sumai.panasonic.jp/chikuden/lithium_panel/
最後の特徴として、リチウムイオン蓄電盤を紹介します。
Panasonicのリチウムイオン蓄電盤は、業界初の壁掛けタイプです。
壁掛けタイプですので、場所を取らず、インテリアにも調和します。
また、停電時にはスイッチ操作しなくても自動で給電されるので、夜間に停電した際も安心でき、昼間は太陽光発電からの充電も引き続き行ってくれます。
停電時のシミュレーションとしまして、フル充電時に使用できる機器・時間の目安が下記です。
停電時には、消費電力合計200Wの場合だと、以下の機器を約3.5時間使用することができます。
- 冷蔵庫:約30W×1台
- LED照明:約35W×2台
- 液晶テレビ:約26W×1台
- スマートフォン:約7.5W×4台
- 扇風機:約40W×1台
詳細に関しては、PanasonicのHP:[住宅用] リチウムイオン蓄電盤(蓄電容量:1kWh): 特長 をご覧ください。
【高性能と光熱費節約が強み】Panasonic蓄電池のメリット
まずは肝心のPanasonic蓄電池のメリットを紹介します。
メリットは大きく分けて、下記の2点になります。
1.創蓄連携システムによる光熱費の節約
メリット何と言っても、光熱費を節約できる点が挙げられます。
前述の蓄電池ユニットと太陽光発電システムが一体となったパワーステーション(創蓄連携システム)により、効率良く電気を使用することができます。
特筆すべきは、この創蓄連携システムは太陽光発電と非常に相性が良い点です。
蓄電池ユニットと太陽光発電システムのパワーコンディショナーが一体になっており、システム構造がシンプルなので、「充電する・使用する」のそれぞれの機能で電気を無駄にすることが無く、結果として光熱費の節約に大きく繋がるのです。
2.高性能【HEMSと自動給電機能】

https://sumai.panasonic.jp/aiseg/hems/device.html
Panasonicの蓄電池システムは高性能で、基本となる充電・蓄電の機能以外にも多くの機能があります。
HEMS(ヘムス)というトータル管理システムと連携することで、スマートメーターと繋がったり、Panasonicのアプリを用いることでクラウドにも繋がったりすることができます。
特筆すべきは、外出先から発電・蓄電量を確認したりすることもできる点です。
さらに、停電から即座に復旧可能な「自動給電機能」も大きなポイントの1つでしょう。
停電時、特に夜間においては周囲は真っ暗となり、ほとんど見えません。
そんな状況では心理的にもかなり動揺し、冷静に蓄電池を復旧させることは難しいかもしれません。
そんな時でも、Panasonicの蓄電システムは自動復旧しますので、安心して使用することができます。
【お値段は少し高め】Panasonicの蓄電池のデメリット
次はデメリットです。
デメリットは、大きく分けて下記の2点になります。
1.お値段が少し高め
Panasonic蓄電池は他メーカーのものと比較すると、少し価格が高めに設定されています。
特に電気代の節約効果が高い創蓄連携システムは、導入費用が高額になりがちです。
蓄電池は電気代節約に大いに役立つのですが、初期費用がかかってしまいます。
そのため、短期ではなく長期投資のイメージで購入し、長い目で経済的メリットを享受することを最初に理解しておく必要があります。
2.蓄電池を設置するようのスペースが必要
近年は小型化されたとはいえ、蓄電池ユニットはやはり一定の設置場所が必要です。
加えて、創蓄連携システムを構築する場合、太陽光発電システムとパワーステーションも必要ですので、3つ合計するとある程度は設置スペースが必要になります。
もし蓄電池を別で増設すると【蓄電池用コンバーター】という、新たに蓄電池を繋ぐ機器の追加が必要となります。
コンバーター自体は屋内/屋外どちらにでも設置が可能ですが、サイズが520×407×216mmとなります。具体的には、30インチTVと同じぐらいの大きさですので、注意が必要です。
この【蓄電池用コンバーター】を室内に設置すると特に、一般的な家庭では「部屋がせまくなったな~」と感じるかもしれません。
以上2点のデメリットを紹介しましたが、
「長期的な使用を考えている」/「設置のスペースに関しては問題がない」
という条件をクリアしている場合、その他の蓄電池と比較してもPanasonic蓄電池はデメリット以上にメリットがあると言えます。
Panasonicの蓄電池の他メーカーとの比較

https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/rating-stars-concept-comparison-ranking-recommendation-1616679997
他のメーカーと悩まれている方向けに、Panasonic蓄電池の競合である他メーカーの蓄電池について、下記に表として整理しました。
メーカー | 特徴 |
Sharp(シャープ) |
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京セラ |
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HUAWEI(ファーウェイ) |
|
伊藤忠商事 |
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オムロン |
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上記の表にある各メーカー蓄電池の機能・性能は、Panasonic蓄電池も同レベルの機能・性能を持っています。
そんな中でも、Panasonic蓄電池の最大の特長は下記5つの要素となります。
- 停電から即座に復旧できる「自動給電機能」
- ラインナップ・バリエーションが豊富
- 「創蓄連携システム」で業界を牽引
- 蓄電池ユニットに対して、10年(据え置き型は7年)の無償保証
- 蓄電池の使用期間が過ぎると、搭載している「点検お知らせ」機能が使用者にメンテナンスを促すため安心
Panasonic蓄電池は決して安くはないですが、機能・性能などのプラス面を考慮すると、他のメーカー以上の魅力を持っていると言えます。
まとめ
少し細かく、また複雑にはなりましたが、上記ではPanasonicの蓄電池に関して、下記の内容を丁寧に解説しました。
- Panasonicの蓄電池の特徴
- Panasonicの蓄電池のメリット・デメリット
- Panasonicの蓄電池の他メーカーとの比較
Panasonic蓄電池を導入することで、電気代を効率良くスマートに節約できると知っていただけたかと思います。
しかしながら、蓄電池は一般的に高価で、導入工事も含め、初期投資の価格はどうしても高額になります。
そのため、短期の視点で考えるのではなく、長期視点にて導入を検討するようにしましょう。
価格の点でどうしても購入をためらっている方に朗報ですが、最近は国が家庭用蓄電池の導入・普及の後押しをしており、購入時に補助金が出るケースがあります。
また、国だけではなく各自治体が個別の補助金を出している場合もあるので、お住まいの地域の補助金制度を確認してみましょう。
もしかしたら、お住いの地域で数万円の蓄電池・太陽光発電の導入補助金が出ているかもしれません。