2022年3月15日
【保証期間後も安心】シャープのエコキュートを安く修理するには?

シャープのエコキュートを修理する方法はさまざまです。
修理の前提となる保証内容や保証期間に関すること、保証期間内にメーカーで修理する流れについて、下記で詳しく解説していきます。
よくある「故障かな?」と思われるケースとその解決策も解説していますので、参考になれば幸いです。
エコキュートが故障して困っている人だけではなく、これからシャープのエコキュートの購入を検討されている人も、保証期間後に相見積を取得して安く修理する方法や、火災保険の利用方法などは今後に役立つ内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。
シャープのエコキュートの保証内容や保証期間を紹介
一般的に家電が故障した場合
- 「保証期間内だったかな?」
- 「この部品は保証内容に含まれているのかな?」
など、確認されるかと思います。
シャープのエコキュートに関しても、まずは商品購入時に必ず付いてくる保証書を確認し、保証期間内かどうか確認しましょう。
以下がシャープのエコキュートの保証内容と保証期間です。
シャープのエコキュートの保証内容
他の家電と同様に保証期間(後述)内であれば、明らかな過失で無い場合、どのような故障・不具合でも無料で修理されます。
保証の対象とならないのは、下記のような事例です。
- 修理の依頼時に保証書の提示がない場合。
- 保証書に必要事項の記入がない場合、または字句が書き替えられたり、書き加えられた場合。
- 不適切な使用または維持、管理に問題があった場合。
- 自然の消耗、摩滅、さび、かび、腐敗、変質、変色・その他類似の事由に起因する場合。
- 火災、落雷、破裂、爆発または倒壊等の偶然かつ外来の事由に起因する場合。
- 盗難、置き忘れまたは紛失の場合。
- 地震、噴火、津波、風水害、その他天災ならびにガス害、公害及び異常電圧に起因する場合。
- ご購入のご販売店以外に修理を依頼された場合。
- プログラム、データ等のソフトウェア上の原因による故障。
- 業務用での使用によって生じた故障または損傷。
- メーカー保証期間中に発生した故障または損傷。
- 部品交換を伴わない調整、クリーニング、ソフトインストール作業。
注意すべき点は、「動かないな?故障かな?」と勝手に判断して、自ら修理しようとして改造したり分解したりしないことです。
さらに症状が悪化したり、感電や発火の危険性もあるので注意が必要です。
最悪なケースとして、勝手に分解したということで、保証対象外になる可能性もあります。
修理の詳細に関しては、シャープの修理相談センターに相談しましょう。
シャープのエコキュートは、24時間365日の修理受付を行っています。
購入時に付いてくる取扱説明書やシャープのHP(ページ下部の”修理のご相談など”)に記載している専用ダイヤルから、お問合せください。
◆専用ダイヤル:0120-525-365(スマートフォン・携帯電話・PHSからでも利用できます。)
シャープのエコキュートの保証期間
シャープのエコキュートの無償保証は購入後1年間です。
ただし、延長保証システムに加入していると購入1年後から4年間、故障時に無償修理を受けることができます。つまり無償保証の1年間と合わせて合計5年間の保証期間となります。
エコキュートは一度購入すると長期間使用するものですので、延長保証も検討する価値があるでしょう。
本延長保証システムへは、エコキュートを購入する際、本延長保証システムを取り扱っている販売店経由で加入することができます。
購入時のみ加入することができます。購入後に加入することはできませんので注意しましょう。
既に購入されている方は購入時の保証書を確認し、延長保証システムに加入したか否か、確認することをおすすめします。
<出典>シャープマーケティングジャパン株式会社「延長保証システム」
【解決策も紹介!】よくある「故障かな?」と思われるケース
シャープシャープのエコキュートのよくある「故障かな?」と思われるケースと、その解決策を紹介します。
具体的には下記の3つです。
- ふろ自動運転をするとお湯があふれる!
- ふろ自動(保温)運転が途中で止まってしまう!
- 蛇口(混合水栓)を開けてもお湯がでない!
修理に必要な時間やお金を無駄にすることを防げるかもしれませんので、修理を依頼する前に、まずはこの3つのポイントを確認してみて下さい。
順番に解説します。
【故障かな?①】ふろ自動運転をするとお湯があふれる!
「ふろ自動運転をするとお湯があふれる!これってセンサー故障?」といった経験をされた方も多いかと思いますが、これは故障ではありません。
お風呂の湯量設定量(浴室リモコンにあり)の問題です。
設定量が多いと、お湯があふれる可能性がありますので、お湯はりの設定量を下げてください。
また浴槽に残り湯がある状態から、風呂自動運転を行うと、お湯があふれる可能性があります。
なぜなら、風呂循環口より下に残り湯がある状態から風呂自動運転を行った場合、残り湯に設定した湯量が追加されるので、その分お湯があふれてしまうことがあるのです。
ですので、浴槽が空の状態からお湯はりをすることをおすすめします。
【故障かな?②】ふろ自動(保温)運転が途中で止まってしまう!
ふろ自動(保温)運転が途中で止まってしまうケースとして、下記の3つの状態が考えられます。
- 運転モード/沸上げモードの設定が「おまかせ省エネ」「使いきり」になっている
「おまかせ省エネ」「使いきり」の場合、通常の保温設定はできません(省エネ保温設定のみとなる)。
運転モードを「おまかせ」か「満タン」モードにしてください。
そうすれば「通常保温」を設定できます。
- ふろ保温時間が0時間になっている
ふろ保温時間が0時間になっていると、ふろ保温運転をおこないません。
ふろ保温時間を0時間以外に設定してください。
- 貯湯量表示を1本以下である
貯湯量表示が1本以下の場合は、ふろ自動(保温)が途中で止まる(ふろ自動のランプ消える)場合があります。
タンク湯増しを実施して貯湯量を増やしてから、ふろ自動運転を行ってください。
【故障かな?③】蛇口(混合水栓)を開けてもお湯がでない!
蛇口(混合水栓)を開けてもお湯がでない場合として、「全ての蛇口(混合水栓)から出ない場合」と、「特定の蛇口(例えば台所の混合水栓)から出ない場合」の2パターンが想定されます。
順番に解決策を紹介します。
- 全ての蛇口(混合水栓)から出ない場合
冬の特に寒い日には、配管が凍結することがあります。
故障の問合せをする前に、まずは気温の上昇により、自然に解凍するまで待ってください。
その後半日経っても改善しない場合は給水専用止水栓を閉じてから、24時間365日の専用修理受付、もしくは配管(設置)工事をした工事店や購入した販売店に相談してください。
補足にはなりますが、本現象の予防対策も合わせて紹介します。
配管に凍結防止ヒータを巻くなど、配管の凍結予防措置をすることをおすすめします。
また、断水または給水専用止水栓が閉になっていないか確認しましょう。
給水専用止水栓が閉になっている場合は、当然お湯はでませんので給水専用止水栓を開にしてから、蛇口を開けてください。
- 特定の蛇口(例えば台所の混合水栓)からのみ出ない場合
出ない蛇口(混合水栓)もしくは、その配管が故障している可能性があります。
24時間365日の専用修理受付、もしくは配管(設置)工事をした工事店や、購入した販売店に相談することをおすすめします。
【メーカーでの修理が安心】シャープのエコキュート修理方法
シャープのエコキュートが故障してしまい、修理する場合、おすすめはやはりメーカーでの修理です。
保証期間内であれば無料で修理可能ですし、有償の場合でもメーカーに正規の修理をお願いした方が安心です。
ここからは、シャープのエコキュートの出張修理の流れと、修理料金について解説します。
シャープのエコキュートの出張修理の流れ
「シャープのエコキュートが壊れたけど、どうやって修理したらいいのだろう?」
そんな疑問を解決します。
エコキュートはサイズが大きいため、店頭への持ち込み修理ではなく、基本は出張修理となります。
修理の相談、申し込み、実際の修理と一連の流れで説明します。
ステップ①
お使いのエコキュートの取扱説明書の「故障かな?と思ったら」や、またはホームページのエコキュートQ&A情報を参照し、解決できないか確認する。
ステップ②
Web修理申し込みの流れから修理を申し込む。
注意点として、画面に表示される「修理受付番号」と「登録電話番号」を必ず控えてください。
なぜなら、修理の進捗状況の確認や、修理訪問日の変更、修理をキャンセルする際に必要となるからです。
ステップ③
訪問・点検・修理が行われる。
修理担当者が訪問し、 製品の点検・修理を行ってくれます。
ただし、製品の設置状況や部品の手配状況により、後日に再訪問となることがあるので注意ください。
シャープのエコキュートの修理料金について
シャープのエコキュートの修理料金について解説します。
まず、保証期間内の場合は原則無料となります。
ただし、修理担当者が購入年月日及び、販売店名の記載された保証書を確認できた場合に限ります。
また、使用上の誤りや輸送、落下などによる故障または損傷の場合にも、有料となりますので注意してください。
*無料修理規定対象外となる場合の詳細は、保証書をご確認下さい。
また当然ですが、保証期間経過後の修理に関しても有料となります。
有料修理の場合の金額目安は、下記の合算となります。
- 出張料
- 診断料:修理対象のエコキュートの修理サービス料を見積もるための診断料金
- 見積書作成料
- 修理サービス料:技術料+部品代
- その他:離島や遠隔地への特別出張料 など
注意点としては、下記の2点です。
修理をキャンセルする場合は有料となる
修理担当者が伺うまでにキャンセルされた場合は、修理料金は無料です。
しかし修理担当者が訪問し、見積りの結果で修理キャンセルとなった場合は、出張料、診断料、および見積書作成料は自己負担となりますのでご注意下さい(見積書作成前であれば、見積書作成料は不要になります)。
修理しなくても点検があれば有料となる
修理担当者が伺って、修理を伴わない点検や修理不要となった場合でも、出張料と診断料は必要です。
詳しくは、Web修理サポートのご利用規約を参照ください。
【相見積と火災保険を解説】保証期間後に安く修理するには
保証期間内は無料で修理できるので、修理料金の心配をする必要はありません。
しかし保証期間後には、修理にどれくらいの費用が発生するのでしょうか?
ここでは、下記の流れでシャープのエコキュートを修理・交換するための相場と、安く修理する方法を解説していきます。
- エコキュートの修理相場
- エコキュートの交換相場
- エコキュートを安く修理する方法①【相見積】
- エコキュートを安く修理する方法②【火災保険】
順番に見ていきましょう。
エコキュートの修理相場
保証期間後にエコキュートが故障した場合、まずは修理を検討するでしょう。
修理を選択する場合、当然ですが修理対象のエコキュートの壊れた箇所によって、修理費用は異なります。
およそ1万円〜7万円と修理相場は幅広いです。
なぜなら部分的な故障に関しては、修理代も安く済むからです。
ですので、配管や混合弁などエコキュートの一部のみの故障であれば、修理による対応を検討することをおすすめします。
一方で、複数の部品で構成されている大型部品や部品の組み合わせが故障した場合、上記の単体部品不良と比較すると多額の費用がかかってしまいます。
特に、電子回路のようなデリケートな部品が故障していると、金額は高くなりがちです。
たとえば、ヒートポンプユニットの修理にかかる費用の相場は15万円とかなり高額になります。
このような事情があるため、修理費用を事前に算出する際は、故障の箇所に着目することが大切です。
エコキュートの交換相場
エコキュート全体の交換費用は、メーカー希望小売価格だと約50~100万円が相場です。
通常、交換にかかる費用はエコキュートの本体価格と解体設置工事の費用の合計金額になります。
シャープのエコキュートの本体価格は設置込みで100万円ほどのモデルが多いので、かなりの出費になります。
メーカーに見積もりを確認した結果、「高すぎる!」と感じて修理で対処しようと考える人も多いようです。
しかし、故障している部品の製造や販売が終了している場合もよくあります。
修理用の部品に関しては、長くても10年程の分しか確保していないメーカーも多く、その期間を超えているなら、交換しか選択肢が残らないこともあります。
エコキュートを安く修理する方法①【相見積】
エコキュートを修理する際は、絶対に相見積を取得することをおすすめします。
相見積とは、複数の修理業者から同内容の修理の見積を取得すること。
相見積を取得することで、修理業者を比較することができるのでメリットは非常に大きいと言えます。
一番安い見積金額を提示した修理業者を選ぶだけでなく、例えばアフターサービスがしっかりしている業者や保証期間が長い業者など、ニーズに合わせて業者選定ができるので選択肢が広がります。
結果として、エコキュートの修理代を安く済ませることができるでしょう。
エコキュートを安く修理する方法②【火災保険】
エコキュートは一度設置したら、動かせないものなので『建物の一部』とみなされます。
そのため、故障した際に火災保険が適用されるケースがあります。
火災保険が適用できる事例を、いくつか確認してみましょう。
- 住宅火災でエコキュートに損害が出た
- 落雷による過電流でエコキュートが故障した
- 強風によって、飛ばされてきたものがエコキュートにぶつかり故障した
- 子供がエコキュートの周りで遊んでいて、ボールがぶつかり故障した
- 屋根に積もった雪が落雪し、エコキュートにぶつかり故障した
- 洪水でエコキュートが水没し故障した
- エコキュート本体が盗難された
- 台風の強風によって、エコキュートが転倒して故障した
無償保証期間が過ぎており、かつ上記のようなケースに当てはまる場合、火災保険を検討しても良いかもしれません。
ただし、水災や破損・汚損など故障した原因が特約などで補償対象に含まれていないと、補償は受けられないので注意が必要です。
また、特約を付けていても保険会社によっては補償対象の細かい規定があるので、補償されないケースもあります。
お手元の火災保険の保険証券で、特約などの条件を事前に確認しておきましょう。
【まとめ】
シャープのエコキュートの修理に関して解説しました。
まずは保証書で無料保証期間内(購入後1年以内)、もしくは延長保証システムに加入していて保証期間内(購入1年後から4年以内)であるか確認しましょう。
保証期間内であれば、故障時にメーカーでの無償修理を受けることができます。
無料保証期間が過ぎている場合も、基本はメーカーでの修理が安心です。
一方で修理業者に依頼する場合には、相見積を取得し、修理費用が安いことも含め一番条件の良い修理業者に修理を依頼するようにしましょう。
また、火災保険が適用できるかに関しても、確認することをおすすめします。
火災保険が適用できれば、無料で修理することができるのでおすすめです。
そして何より、お時間のある際にはシャープのエコキュートの保証書や、火災保険の保険証書を確認しておくと良いでしょう。
保険の見直しの際に確認しておく人も多いようです。
物はいつか必ず壊れるものですので、シャープのエコキュートが壊れた際にどのように対処するかの参考に、本記事がなれば幸いです。