2022年4月12日
【水道代が高いのはお風呂】水道代を節約するならお風呂を対策!!

家計の支出の中でも、特に大部分を占めているものの一つが「水道代」です。
水道代を減らすことが家計全体の節約に繋がりますが、なかなか減らしづらいことでしょう。
この記事では、4人家族の方がお風呂の水道代を減らすための節約術とエコキュートについて解説していきます。
1か月の水道代を少しでも減らす節約術を知りたい方や、エコキュートを導入しようか迷われている方はぜひ最後までご覧ください。
4人家族が使う水道代は1か月でどれくらい?
1か月で使う水道代がどれくらいなのかについて、平均値を総務省が公式で発表しているので、ここで紹介させていただきます。
2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | 5人世帯 |
4,222円 | 5,326円 | 5,978円 | 7,173円 |
4人家族の平均水道代は1か月で約6,000円という結果でした。
ただし、水道代は住んでいる地域によって金額のばらつきがありますので、もう少し高かったり安かったりします。
1か月で6,000円ということは、年間72,000円ですので金額的に決して安くはありません。
家の至る所で何気なく使っている水ですが、家の中で使われている場所のおよその割合は以下のようになります。
- お風呂場(45%)
- トイレ(25%)
- キッチン(15%)
- 洗濯機(10%)
- 洗面台などその他(5%)
上記の一覧から分かるように、お風呂場で使用している水の量は、全体の約半分になっています。
つまり、お風呂で使う水の量を減らすのが、水道代を節約する一番の近道になるということです。
また、トイレ・キッチン・洗濯機・洗面台などで使う水の量を減らすのは難しく、無理に節約しようとすると生活に支障をきたしてしまいます。
なるべく無理をせずに水道代を節約するには、お風呂場で使う水の量を見直す必要があります。
さらに、お風呂場で使う水はほぼ暖かいものが使われているので、お風呂場の水道量を減らすと必然的にガス代の節約にも繋がります。
お風呂場での水道代節約術
お風呂場で使う水の量を減らすのが水道代を節約する一番の近道というのが分かったので、次は具体的な節約方法を紹介していきます。
以下3つが水道代を節約する、おすすめの方法です。
- 節水シャワーヘッドに替える
- 浴槽にお湯を貯める
- 浴槽のお湯の入れ替え頻度を見直す
それぞれ1つずつ解説していきます。
節水シャワーヘッドに変える
お風呂のシャワーヘッドを節水タイプに取り替えるだけで、同じ時間で出る水の量が、通常のシャワーヘッドの30〜40%ほど少なくなります。
そのぶん水圧が弱いと思われがちですが、普通のシャワーヘッドと遜色ないほどの勢いで水が出てきます。
シャワーヘッドの穴の量を少なくすることで節水効果を生み出しているので、勢いは変わらないようになっているのです。
節水シャワーヘッドは、安いものだと2,000円以下でネットで手軽に買うことができます。
もちろん、製品によって水圧や節水の量が変わるので、製品の詳細や口コミをしっかり確認してから購入しましょう。
浴槽にお湯を貯める
「お風呂は浴槽に貯めるより、シャワーだけの方が節約になる」と思われている方は多いことでしょう。
しかし、4人家族で生活している場合、浴槽にお湯を貯めた方が節約になるのです。
簡単な計算で分かるので、ご紹介します。
1分間に出るシャワーの水の量は約10〜15Lとなっています。
ほとんどの浴槽は約200Lでいっぱいになりますので、およそ16〜20分シャワーを使うのと、浴槽にお湯を貯めるのは同じお湯の量ということになります。
つまり、4人家族ならば1人に4分〜5分シャワーを使うのと、浴槽にお湯を貯めるのは同じになるのです。
なので、4人家族の場合は全員が長時間のシャワーだけにするより、浴槽にお湯を貯めて、身体を温めてから短時間のシャワーで済ませた方が節約に繋がります。
さらに、浴槽に貯めたお湯を洗濯機や洗車などで再利用すれば、水道代節約にも繋がります。
浴槽のお湯の入れ替え頻度を見直す
浴槽に貯めたお湯の入れ替え頻度は、家庭環境や文化によって違いますので、急に変えるのは難しいと思われます。
ですが、毎日変えているなら2日に1回、2日に1回なら3日に1回と、少しずつでいいので変えてみることはとても重要です。
毎日変えると1か月で6,000L使うことになりますが、2日に1回なら3,000L、3日に1回なら2,000Lで済みます。
1000L変わるだけでも、月の水道代は数百円は変わり、年間で数千円の変化となります。
また、お湯の消費が減ればさらにガス代も減っていきます。
毎月の光熱費に悩まれてるご家庭は、ぜひ挑戦してみてください。
お風呂場以外の水道代節約術
お風呂場以外でも簡単にできて、生活にそこまで支障の出ない節約術がいくつかありますので、ここで紹介させていただきます。
主な方法は以下の3つです。
- 水の出しっぱなしを防ぐ
- トイレはなるべく小で流す
- キッチンでの水の使い方を改める
それぞれ1つずつ解説していきます。
水の出しっぱなしを防ぐ
洗面台で顔を洗うときや歯を磨くとき、なるべく水を出しっぱなしにしないように心がけるのはとても重要です。
蛇口の水は、少しひねれば1分間に約6リットル、全開ならおよそ20リットルもの量がでます。
出しっぱなしになっている時間が長いほど、多くの水が無駄になるのです。
毎日の小さなことの積み重ねが節約に繋がりますので、ぜひ心がけてみましょう。
家に車のある方は、洗車の際も要注意です。
長時間かかる洗車をホースのみで行うと、かなりの量の水を使うことになりますので、バケツを使ってなるべく出しっぱなしにする時間を減らすようにしましょう。
先ほど紹介した浴槽のお湯を再利用するのも効果的です。
トイレはなるべく小で流す
トイレの水を流すために使うレバーの多くは、大と小を使い分けられるものになっています。
そしてレバーの大と小は、水道代にすると実は1回あたり0.5円ほどの差があります。
毎日何度も使うトイレですから、大と小をしっかりと使い分けるのはすごく大切なことと言えます。
家族全員で意識を変えていくことが大切です。
キッチンでの水の使い方を改める
キッチンで1番多く水を使うのは食器を洗う時です。
桶を利用して、ある程度汚れを落としてから洗えば、1回の食器洗いに用いる水の量を減らせます。
ご飯を食べた後の食器類は、桶に浸け置きしておくと良いでしょう。
また、蛇口に節水コマを付けるという方法もあります。
節水コマはネットやホームセンターで安く手に入りますので、ぜひ活用しましょう。
食洗器を利用するのも一つです。
最新の食洗器で、水の量を9分の1にまで減らせるものも出ています。
洗う時間も短縮できて便利ですので、導入できる方は検討するのも良いでしょう。
エコキュートを導入すると1か月の水道代は安くなる?
エコキュートとは、ヒートポンプという機能を使って空気の熱でお湯を湧かす電気給湯器のことです。
主にガス代の節約方法として有名なエコキュートですが、実は導入すると水道代の節約にも繋がります。
しかし、ただ導入するだけでは意味がありません。
上手に活用することで水道代の節約になるので、節約につながる方法を解説していきます。
エコキュートで水道代を節約する方法
エコキュートは、タンクにお湯を貯める仕組みになっていて、専用のリモコンパネルで管理します。
そして、リモコンパネルを見れば、その時に貯められてるお湯の量や実際の使用可能量は一目でわかるようになっています。
なので、まずはリモコンパネルの画面を見て、お湯を使いすぎてないかどうかの意識を持つことが大切です。
「今日ちょっとお湯使いすぎてるな、気を付けよう」と、少し意識を持つだけでもかなり変わってきます。
また、お風呂の湯が冷めてしまった時に【追い炊き機能】を使ったり、蛇口から熱いお湯を出して暖かくしたりする方も多いことでしょう。
追い炊き機能は電気代がかかりますし、蛇口からお湯を出せば、その分の水道代とガス代がかかってしまいます。
ですが、ほとんどのエコキュートには【高温足し湯】という機能が搭載されており、この高温足し湯はタンクのお湯をそのまま使うだけなので光熱費は別にかからず、水道光熱費の節約になります。
使いすぎていないかの意識を持って、高温足し湯機能を上手に使えば、水道代の節約、ガス代の節約に繋がるのです。
エコキュートのメリットとデメリット
エコキュートを導入するとお風呂の水道代節約に繋がると伝えさせていただきましたが、他にもメリットが多くあります。
以下の3つが主なメリットです。
- 電気料金のプランを変更することで、さらなる節約に繋がる
- 使い方が簡単
- 音が静かで騒音防止になる
そして、もちろんいいことだけではなくデメリットも存在します。
以下の3つが主なデメリットです。
- お湯が無くなる危険性がある
- 設置場所を確保しなければならない
- 電気代が高くなる可能性がある
エコキュートのメリットとデメリットについて、それぞれ以下で解説していきます。
エコキュートのメリット
エコキュートを導入して光熱費をうまく下げるには、時間帯によって値段が変わる電気料金プランに変更する必要があります。
エコキュートは深夜に翌日のお湯を貯める仕組みなので、夜の電気代が安くなるプランが最適です。
さらに、電気代の安い夜の時間帯に家事をまとめて行うようにすれば、電気代の節約にも繋がります。
そして、光熱費の節約のみならず、エコキュートは使い方がとても簡単です。
エコキュートの種類によっては、お湯を出す際にスイッチを押す必要もなく、生活リズムを勝手に記録して温かいお風呂を自動で用意してくれます。
また、蛇口をひねってすぐにお湯が出るので、シャワーの水が温まるのを待つということもありません。
最後に、エコキュートは作動させたときの音がとても静かなので、騒音の心配もありません。
音のレベルは40㏈程度で、図書館の館内と同じレベルのものがほとんどです。
そのため、深夜にお風呂に入っても、騒音問題は気にしなくても大丈夫でしょう。
エコキュートのデメリット
エコキュートは、貯めているお湯を全て使い切ってしまうと次の日までお湯が出なくなってしまいます。
ですので、お湯の使用料や残量を確認して、使いすぎないようにすることが重要です。
また、エコキュートを導入するには設置スペースが必要になります。
購入するエコキュートの大きさを確認して、設置スペースを確保できるか確認しておきましょう。
さらに、エコキュートを導入したら電気代が高くなったという事例もあります。
その理由として、深夜に安くなる電気料金プランは、そのぶん日中の電気料金が高くなってしまうためです。
エコキュートを導入する前に、家族で電気を使う時間帯をしっかりと話し合い、調べておくことが大切です。
そして、電気代の高くなる時間帯はなるべく電気を使わないような工夫をしましょう。
水道代を節約するエコキュートの初期費用
エコキュートを導入するには、以下の2つの初期費用がかかります。
- エコキュート本体料金
- 取り付け工事代金
2022年現在、エコキュート本体料金は相場がかなり下がってきており、タンク容量にもよりますが約30万円~40万円程度で購入できます。
取り付け工事はおよそ10万円程度かかりますので、最低でも合計40万円程度の資金を用意すれば、購入することが可能です。
ある程度の資金は必要ですが、エコキュートを導入すると水道代だけでなく、ガス代の節約にもつながり、およそ7年~10年程度で元が取れます。
エコキュートの寿命は10年~15年と言われているので、使い続ければ最終的には得するような仕組みになっているわけです。
エコキュートを導入すると補助金がもらえる
エコキュートを導入すると補助金をもらえる可能性があります。
国としての補助金制度は終了していますが、自治体によって行っているところもあるので、事前に確認しておきましょう。
補助金の金額も自治体によってバラバラとなっており、数万円から数十万円と幅があります。
エコキュート自体で光熱費が節約できるうえ、かつ補助金までもらえれば、大きな節約となります。
申請するにはエコキュートの見積書や契約書が必要となっているため、無くさないように保管しておき、ぜひ補助金を活用しましょう。
まとめ
エコキュートは設置するのに大きな費用が最初はかかりますが、毎月の水道代・ガス代の大きな節約に繋がります。
見積もりを無料で行っている販売店も多くあるので、まずは見積りをして、詳しく話を聞いてみると良いかもしれません。
国の補助金や地方自治体の補助金をうまく活用して、素敵なお風呂のある生活を実現してください。