2022年4月4日
【積水ホームテクノのエコキュート】おすすめの機種・価格・機能まで

積水ホームテクノは主に水廻りの製品を扱っている会社ですが、エコキュートの販売もしています。
エコキュート製造会社の大手ではありませんが、充実した機能と高いエコ性能を兼ね備えるエコキュートを製造・販売しています。
本記事では積水ホームテクノのエコキュートを特集し、機種や価格、機能をわかりやすく解説していきます。
本記事の内容を参考いただき、ご家庭にあった最適なエコキュート購入にお役立てください。
積水ホームテクノのエコキュートのラインナップ
現在、積水ホームテクノは8種類のエコキュートを販売しています。
一般地向けの機種の他に寒冷地と塩害地向けのエコキュートも販売しているため、幅広い地域で使用することが可能です。
タンク容量は370Lと460Lの2種類があるため、人数に応じて選ぶことができます。
そんな清水ホームテクノのエコキュートですが、それぞれのメーカーと比較した希望小売価格を以下に表でまとめました。
機能はさまざまですが、価格は一目で比較てきますので、ぜひ購入する際に参考ください。
また、エコキュートの相場価格はメーカー希望小売価格の30~40%ほどとなっているため、表内の相場価格はメーカー希望小売価格の35%の価格を表示しています。
一般地向けのエコキュート
タイプ名 | 給湯タイプ | タンク容量 | 希望小売価格 | 相場価格 |
プレミアムエコキュート | フルオート | 370 | 1,078,000 | 377,300 |
460 | 1,166,000 | 408,100 | ||
高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプ | フルオート | 370 | 995,500 | 348,425 |
460 | 1,083,500 | 379,225 | ||
ハイグレードタイプ | フルオート | 370 | 907,500 | 317,625 |
460 | 995,500 | 348,425 | ||
高圧力パワフル給湯薄型・省スペースタイプ | フルオート | 370 | 1,039,500 | 363,825 |
460 | 1,160,500 | 406,175 | ||
スタンダードタイプ | セミオート | 370 | 819,500 | 286,825 |
460 | 918,500 | 321,475 |
寒冷地向けのエコキュート
タイプ名 | 給湯タイプ | タンク容量 | 希望小売価格 | 相場価格 |
プレミアムエコキュート | フルオート | 370 | 1,111,000 | 388,850 |
460 | 1,199,000 | 419,650 | ||
ハイグレードタイプ | フルオート | 370 | 946,000 | 331,100 |
460 | 1,039,500 | 363,825 |
塩害地向けのエコキュート
タイプ名 | 給湯タイプ | タンク容量 | 希望小売価格 | 相場価格 |
ハイグレードタイプ耐塩害仕様 | フルオート | 370 | 973,000 | 340,550 |
460 | 1,061,500 | 371,525 |
実際には表内の相場価格に加えて、工事費用も支払うことになります。
工事費用は10~15万円が相場と言われていますので、総支払金額は50万円前後になることが多いことに注意しましょう。
一般地向けのエコキュート
まずは一番種類の豊富な一般地向けのエコキュートについて詳しく紹介していきます。
プレミアムエコキュート
積水ホームテクノの最上位モデルとして販売されているのがプレミアムエコキュートで、年間給湯保温効率は業界最高レベルの4.0となっています。
プレミアムエコキュートはエコ性能が高いだけではなく、高圧力パワフル給湯や節水モードにも対応しているため、使い心地がよく電気代も削減できる高性能なエコキュートとなっています。
エコキュートに変えると一般に水圧は弱くなります。
水圧が弱いのが嫌で、エコキュートの導入をためらっているという方も多いのではないでしょうか。
一般的なシャワーの水圧は200~400kPaと言われていますが、エコキュートの平均的な水圧は180kPaほどと物足りない水圧まで落ちてしまいます。
しかし、積水ホームテクノの高圧力パワフル給湯は290kPaとなっており、平均的なシャワーと変わらない水圧です。
水圧にこだわりがあるという方にはぜひおすすめしたい製品となっています。
高圧力パワフル給湯・ハイグレードタイプ
高圧力パワフル給湯・ハイグレードタイプも、プレミアムエコキュートと同様に高圧力パワフル給湯が利用できます。
プレミアムエコキュートとの違いはエコ性能の高さで、高圧力パワフル給湯・ハイグレードタイプは高効率スクロールコンプレッサーと真空断熱材を使用していないため、年間給湯保温効率が3.3と低くなっています。
ですが、3.3という数値は決して低いわけではなく、一般的なエコキュートと同等の数値です。
といっても、プレミアムエコキュートとの年間給湯保温効率の差は0.7とかなり大きいと言えます。
年間給湯保温効率が0.1違うと1年間の電気代はおよそ1000円変わるとされています。
ここで、それぞれのエコキュートを10年使用した場合、どれだけ電気代の差が開くかシミュレーションしてみましょう。
プレミアムエコキュートの年間給湯保温効率は4.0、高圧力パワフル給湯・ハイグレードタイプの年間給湯保温効率は3.3のため、年間でおよそ7000円の差が出てくると計算できます。
これが10年続くと7,000×10=70,000となり合計で7万円の電気代の差が出ます。
370Lのプレミアムエコキュートの相場価格は377,300円、高圧力パワフル給湯・ハイグレードタイプの相場価格は348,425円と本体価格の差はおよそ2万9000円です。
このことから長い目で見るとプレミアムエコキュートの方がお得ということがわかります。もし初期費用に余裕があるのであれば、プレミアムエコキュートを選ぶことをおすすめします。
ハイグレードタイプ
ハイグレードタイプには特別な機能や性能がついているわけではありませんが、フルオート・追いだきが可能なエコキュートとなっています。
水圧が気にならない方や、エコキュートにこだわりがない場合はハイグレードタイプでも満足できるでしょう。
しかし、最上位モデルであるプレミアムエコキュートとの相場価格差は370Lで6万円弱となっています。
ハイグレードタイプの年間給湯保温効率は3.3となっており、プレミアムエコキュートとの差は0.7ということから考えると、8年7か月使用した段階で総支払金額は同じになってしまいます。
さらに、エコキュートの寿命はおよそ10~15年のため経済的に損をしてしまう可能性が高いです。
それに加え、性能面でもプレミアムエコキュートにはやはり劣っているため、初期費用が用意できるという方はプレミアムエコキュートを選ぶことをおすすめします。
高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースタイプ
高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースタイプは設置スペースに限りがある方におすすめのエコキュートです。
まず、プレミアムエコキュートとのサイズの違いをご紹介します。
ヒートポンプユニット
幅(mm) | 高さ(mm) | 奥行(mm) | |
プレミアムエコキュート | 900 | 690 | 300 |
高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースタイプ | 900 | 650 | 300 |
貯湯ユニット
幅(mm) | 高さ(mm) | 奥行(mm) | |
プレミアムエコキュート | 630 | 1860 | 730 |
高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースタイプ | 1090 | 1890 | 450 |
ヒートポンプユニットは高さが40mm短くなるだけのためあまり変化はありませんが、貯湯ユニットは形状が大きく異なります。
高圧力パワフル給湯・薄型省スペースタイプはプレミアムエコキュートを薄く伸ばしたような形状になっており、奥行きが制限された場所への設置に有効です。
設置スペースが狭くて悩んでいるという方にはおすすめの製品となっています。
セミオート・スタンダードタイプ
セミオート・スタンダードタイプは一般地向けで、唯一フルオート機能ではないエコキュートです。
フルオートの違いは大きく2つあり、自動追いだきや自動足し湯などお湯を張った後の自動湯温調節機能がないという点と、配管の数が1本少ないという点です。
また、セミオート・スタンダードタイプは高圧力パワフル給湯機能がついていないため、水圧は弱めとなっています。
お湯はり後の自動湯温調節がないという点ですが、少し時間が空いた程度なら入浴時に手動で足し湯をすればよいため、あまり不便に感じることはないと思います。
また配管の本数がフルオートに比べて1本少ないため、故障のリスクも多少減るでしょう。
フルオート機能が必要ないという方はセミオートでも満足できる内容となっています。
しかし、浴槽内のお湯が完全に冷めてしまうと足し湯ではなく新たに張り替える必要があります。
家族人数が多い場合やお風呂の時間が離れている家庭はフルオートを選ぶことをおすすめします。
寒冷地向けのエコキュート
次に寒冷地向けのエコキュートをご紹介します。
寒冷地向けのエコキュートは-25度まで対応することができるエコキュートとなっており、北海道や東北地方にお住まいの方は寒冷地向けのエコキュートを設置することになります。
プレミアムエコキュート
機能や性能は一般地用のプレミアムエコキュートと同じです。
機能や性能については一般地用のプレミアムエコキュートの項目をご覧ください。
普通のプレミアムエコキュートと異なるのは、寒冷地用は寒冷地に対応できるような特別な構造となっているため、年間給湯保温効率は3.3と少し劣ります。
しかし、寒冷地対応のエコキュートの中では業界最高レベルとなっているため、寒冷地にお住まいの方にはおすすめの製品です。
ハイグレードタイプ
こちらも機能や性能は一般地用のハイグレードタイプと同じです。
ただプレミアムエコキュートと同様に年間給湯保温効率は2.8と一般地向けのエコキュートより低くなっています。
塩害地向けのエコキュート
最後に塩害地向けのエコキュートをご紹介します。
積水ホームテクノは塩害地向けの中でも、耐塩害仕様と耐重塩害仕様の2種類のエコキュートを販売しています。
耐塩害仕様は「潮風には直接かからないが、その雰囲気にあるような場所に設置」する場合に必要で、耐重塩害仕様は「潮風の影響を受ける場所に設置」する場合に必要です。
該当する場合は設置前に業者へ相談するようにしましょう。
ハイグレードタイプ
塩害地向けのエコキュートはハイグレードタイプのみとなっています。
機能・性能は一般地向けのハイグレードタイプと同じです。
年間給湯保温効率も一般地向けのエコキュートと変わらず3.3となっています。
積水ホームテクノのエコキュートの機能
積水ホームテクノのエコキュートには便利な機能が数多くついています。
本記事では特に便利な3つの機能とサポートをご紹介します。
エコキュート製造会社はさまざまな独自技術を取り入れているため機能面で選ぶ方も多くいます。
ご家庭にあった機能があるか確認してみてください。
入浴サポート
入浴サポートは小さな子供がいるお母さんの声に応えて作られた機能です。
入浴サポートは以下の悩みを解決するために作られました。
- 子供が一人でちゃんとお風呂に入れているか心配
- 入浴時にいきなり熱いお湯が出てこない心配
1つ目の悩みを解決した機能が「音声モニター」です。
この機能ではリビングやキッチンに設置してあるモニターから、お風呂の中の声を聞くことができます。
1回で最長60分間中の音を聞くことができるため、1回のお風呂の様子を全て確認することができます。
子供がいない家庭でも石鹸やタオルがない際にスムーズに知らせることができるため、あれば便利な機能となっています。
2つ目の悩みを解決して機能が「ふろ自動一時停止」です。
これはふろ自動運転中の保温追いだきを一時停止する機能で、入浴時にやけどの危険性を減らすことができます。
ふろ自動一時停止機能は積水ホームテクノのエコキュートのみに搭載している機能です。
HEMS&ZEH対応
積水ホームテクノのエコキュートはエコーネットライトAIF認証を取得しており、ホームネットワークを用いることで家庭内製品の相互接続が可能です。
そのため、リモコンをアダプターに接続することでHEMS接続ができるようになっています。
また、積水ホームテクノのエコキュートは基準一次エネルギー消費量から10,000MJの削減が可能となっているため、ZEH達成にも有効です。
太陽光発電などの発電機器を導入している家庭には、HEMS接続とZEH達成をするためにもおすすめのエコキュートとなっています。
4つの運転モード
積水ホームテクノのエコキュートには「使い切り」「おまかせ省エネ」「おまかせ」「満タン」の4つの運転モードが搭載されています。
その中でも「使いきり」は積水ホームテクノ独自の機能となっており、ムダなエネルギー消費を防ぐことができます。
例えば、いつもは4人がお風呂を利用している家庭が旅行で2人しか家にいないとなれば、消費湯量はいつもより少なくなると予想できます。
そういった時にあらかじめ「使い切り」モードに設定しておくと追加で沸きあげは行われないため、ムダな電力を使わずに済みます。
通常時には学習機能が付いた「おまかせ省エネ」に設定しておけば、エコキュートが最適な湯量を自動で判断して沸きあげるため、普段からも節電することができます。
また「おまかせ」や「満タン」モードに設定しておけばいつより多めにお湯を沸かしてくれるため、多くのお湯を使う時も事前に対応することができます。
セキスイ延長保証システム
積水ホームテクノのエコキュートには2年間のメーカー保証が付いてきますが、保証期間を5年、8年、10年に延ばすことができます。
保証システムの期間内は部品代や出張料などの修理費用が全て無料になり、年中無休で対応してもらうことが可能になります。
保証料はオープン価格となっているため、万が一故障してしまっても無料で取り換えてもらうことが可能です。
保証の申し込みは購入日から6か月以内となっているためすぐに決める必要はありませんが、十分な保証が欲しい場合には検討してみてください。
積水ホームテクノのエコキュートの選び方
エコキュートはエコ性能が高くお財布にも優しい製品ですが、ご家庭にあっていないエコキュートを買ってしまうと損をしてしまうことがあります。
ここでは積水ホームテクノのエコキュートの選び方をご紹介します。
各家庭に最適なエコキュートは
- 居住環境
- 設置面積
- タンク容量
- 給湯タイプ
- 欲しい便利機能
の順で考えていくと見つかりやすいです。
まず、居住環境からみていきましょう。
居住環境は自分の家が一般地・寒冷地・塩害地のどこに当てはまるかを考えてください。
積水ホームテクノの場合は塩害地対応のエコキュートが1種類しかないため、塩害地にお住まいの方の機種は決まってしまいます。
魅力的に感じない場合は他のメーカーのエコキュートも見てみましょう。
次に設置面積です。
設置面積が限られている場合は設置できる面積を測り、対応しているエコキュートがないかを調べてみましょう。
積水ホームテクノは薄型のエコキュートを取り扱っているため、設置面積が限られている方は薄型のエコキュートの導入を考えてみてください。
それでも設置できなさそうであれば、他のメーカーのエコキュートを見てみましょう。
次に、タンク容量は各家庭の人数から考えましょう。
積水ホームテクノは3~5人であれば370L、4~7人であれば460Lを推奨しています。
4人家族でお湯の使用量が多い家庭は460L、少ない家庭では370Lが良いと言われています。
しかし、浴槽にお湯を張らない場合は5人家族でも370Lで十分といった家庭もあるため、お湯の使用状況を考えて選ぶようにしてください。
給湯タイプと欲しい便利機能に関しては好みの問題になります。
メーカーによってさまざまな独自機能があるため、各社のカタログなどを一度読んでみることをおすすめします。
エコキュートは10年以上付き合っていく大きな家電です。
買った後に後悔しないためにも積水ホームテクノ以外のメーカーのエコキュートを見たり、家庭にあった機能を調べたりしてピッタリなエコキュートを選ぶようにしてください。