2022年1月26日
【電気代節約】カナディアン・ソーラーの小型蓄電池で電気代を安く

SDGsや脱炭素など環境への取り組みが加速する中、再生可能エネルギーに不可欠な小型蓄電池が、いま注目されています。
地球にもお財布にも優しい蓄電池。導入を検討中のご家庭も多いのではないでしょうか。
この記事では、太陽光発電で業界トップクラスのカナディアン・ソーラー製小型蓄電池や深夜料金プランについて紹介しています。蓄電池導入による節約ポイントも合わせて解説しますので参考にしてください。
カナディアン・ソーラーについて
カナディアン・ソーラー社の会長兼最高顧問責任者であるショーン・クー博士は、下記の3つの使命感を持って会社を設立しました。
- 太陽をエネルギー源とする電気を世界中に届けること
- 環境に配慮した持続可能(サステイナブル)な開発の促進
- 次世代にクリーンな地球環境をつくる
カナディアン・ソーラー社
カナディアン・ソーラー社は、2001年に創業したカナダ初の太陽光発電メーカーです。高品質・高耐久の製品で注目されています。
海外メーカーの中でも、早期に日本進出を果たし、2009年にカナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社を設立。安心の長期保証とアフターフォローで信頼性があり、知名度の高いメーカーです。太陽光発電では、150ヶ国以上の納入実績があり、世界トップクラスの出荷量を誇るカナディアン・ソーラー。ここでは、カナディアン・ソーラーの小型蓄電池システムを紹介します。
参考URL|カナディアン・ソーラー
カナディアン・ソーラー製おすすめ蓄電池
カナディアン・ソーラーでは、次の4機種の住宅用蓄電池を標準システムとして採用しています。家庭の使用電力量や太陽光発電との併用など用途に合わせて選択できるラインナップです。それぞれの特徴を説明します。
カナディアン・ソーラー|HUAWEI製 LUNA2000シリーズ 蓄電池ユニット
- 5kWh・10kWh・15kWhと家庭環境に合わせて最適な容量が選べる
- 厚みがわずか15cmと省スペースでどこにでも設置できる
- 業界最長の高寿命!30年以上使用できる
商品名:HUAWEI製 LUNA2000シリーズ 蓄電池ユニット(LUNA2000-5-NHS0・LUNA2000-10-NHS0・LUNA2000-15-NHS0)
蓄電容量:5kWh・10kWh・15kWh
蓄電池タイプ:全負荷/特定負荷・ハイブリッド
設置場所:屋内・屋外
保証:10年間(有償15年)
カナディアン・ソーラー|ニチコン製ESS-BS蓄電池ユニット
- ライフスタイルに合わせて最大8kWhまで増設ができる
- 100Vだけでなく、200Vの電力供給が可能なため、エアコンやIHが使える
- ネットワークに接続することで安全性のチェックやメンテナンスを行える
商品名:ニチコン製ESS-BS蓄電池ユニット(ESS-BS・ESS-BM)
蓄電容量:4kWh・8kWh
蓄電池タイプ:全負荷/特定負荷・単機能/ハイブリッド
設置場所:屋内
保証:10年間
カナディアン・ソーラー|スマートスターL
- 伊藤忠商事のスマートスターLのOEMとして採用
- 200V機器も使えるので、エアコンやIH調理器の使用ができる
- AI(人工知能)を搭載し、充電と放電の最適運用ができる
- 9.8kWhと大容量で長時間の停電時にも安心
商品名:SmartStar L(スマートスターL)
蓄電容量:9.8kWh(8.8kWh)
蓄電池タイプ:全負荷・単機能
設置場所:屋外
保証:製品・蓄電容量:10年 災害補償:10年
カナディアン・ソーラー|CSTL70GF
- 田淵電機製のEIBS7(アイビス)をOEMとして採用
- 深夜電力と太陽光発電からの充放電を1日に2回使えるので電気代の節約ができる
- 最大充電量が5.5kVAのハイパワーにより高速かつ大量に充電ができる
- 多くの充放電に耐えうる耐久性と高寿命
商品名:CSTL70GF
蓄電容量:7.04kWh(6.2kWh)
蓄電池タイプ:ハイブリッド型・全負荷
設置場所:屋内・屋外
保証:製品・蓄電容量:15年
参考URL|カナディアン・ソーラー蓄電池ユニット 製品情報
蓄電池導入のポイントは電気代が節約できること
電気代が上昇カーブを描く昨今、光熱費の削減を考える家庭が増えています。
電気代節約のために、小型蓄電池の導入を検討している方もおられることでしょう。
電気代を節約するために、抑えておきたいポイントを説明します。
深夜の電気料金を有効活用しよう|昼と夜の電力量料金の違い
大手の電力会社では、昼間時間と夜間時間で電力量料金の異なるプランを設定しています。
電力会社によって時間帯や料金単価に違いはありますが、夜間の電気代が節約できることは、各社共通です。
昼間は留守がちで、夜間の電気をお得に利用したい方におすすめです。各社の深夜電力プラン(2022年1月現在)を紹介しますので参考にしてください。
東京電力エナジーパートナー|夜トクプラン
東京電力が提供する「夜トクプラン」は、夜間の電気使用量の割合が大きくなるほど、お得になるプランです。
炊飯器などタイマー予約をして夜間に使用するのもおすすめです。
夜トク8(エイト)※すべて税込
基本料金(1kW) | 電力量料金(1kWh) | 差額 | |
214.50円 | 午前7時〜午後11時 | 午後11時〜翌午前7時 | 11.58円 |
32.74円 | 21.16円 |
参考URL:東京電力エナジーパートナー 夜トクプラン
関西電力|eスマート10
関西電力が提供する「eスマート10」は、使用する季節や時間帯によって電力量料金の単価が異なるメニューです。
eスマート10(10月〜6月の場合) ※すべて税込
基本料金(1契約) | 電力量料金(1kWh) | 差額 | |
---|---|---|---|
最初の6kWまで
1,210.00円 |
午前8時〜午後10時 | 午後10時〜翌午前8時 | 12.09円 |
リビングタイム | ナイトタイム | ||
6kWを超える1kWにつき396.00円 | 27.45円 | 15.36円 |
参考URL:関西電力 eスマート10
中部電力ミライズ|スマートライフプラン
中部電力が提供する「スマートライフプラン」は、電気代が節約できるナイトタイムを8時間から10時間に拡大し、さらにお得になりました。
スマートライフプラン(土曜・日曜・祝日の場合) ※すべて税込
基本料金(1契約) | 電力量料金(1kWh) | 差額 | |
---|---|---|---|
10kVAまで
1,487.04円 |
午前8時〜午後10時 | 午後10時〜翌午前8時 | 12.22円 |
@ホームタイム | ナイトタイム | ||
10kVAを超える1kVAにつき
396.00円 |
28.52円 | 16.30円 |
参考URL:中部電力ミライズ スマートライフプラン
九州電力|電化でナイト・セレクト
九州電力が提供する「電化でナイト・セレクト」は、お得な夜間時間が3パターンから選べます。
電化でナイト・セレクト22(休日の場合) ※すべて税込
基本料金(1契約) | 電力量料金(1kWh) | 差額 | |
---|---|---|---|
契約電力が10kW
以下の場合 |
午前8時〜午後10時 | 午後10時〜翌午前8時 | 夏冬 8.01円
春秋 4.61円 |
1,650.00円 | 夏冬 21.22円 | 13.21円 | |
春秋 17.82円 |
参考URL:九州電力 電化でナイト・セレクト
北海道電力|エネとくスマートプラン
北海道電力が提供する「エネとくスマートプラン」は、平日と土曜日の夜間時間がお得です。
さらに日曜と祝日は1日中、電力量料金がお得に利用できる設定となっています。
エネとくスマートプラン(平日または土曜日の場合) ※すべて税込
基本料金(1kW) | 電力量料金(1kWh) | 差額 | |
396.00円 | 午前8時〜午後10時 | 午後10時〜翌午前8時 | 9.42円 |
27.05円 | 17.63円 |
参考URL:北海道電力 エネとくスマートプラン
深夜電気料金が安いのはなぜ?
活動する人が多い昼間は、1日の電力使用量が大きく増える時間帯です。逆に夜間は電力使用量が少なくなります。
電力会社は、電力使用量に合わせて出力調整をしていますが、細かく調整することができません。
供給が多い昼間の電力使用量に合わせて、電力を供給しなければいけないので、需要の少ない夜間は電力が余ってしまいます。
余った電力を有効活用する手段として、電力会社は深夜の電力を安く設定したプランを提供しています。
蓄電池の導入でどれくらい変わる?電気代をシミュレーション
料金単価の安い深夜電力を、小型蓄電池に貯めて昼間に利用すれば、電気代は安くなります。
さて、どれくらい変わるのでしょうか。
各電力会社の深夜電力プラン(2022年1月現在)を契約したと仮定して、蓄電池を導入する前後の電気代についてシミュレーションします。
シミュレーションを行う条件は次の通りです。
- 1日当たりの電力使用量 15kWh
- 昼間の電力使用量 10kWh
- 夜間の電力使用量 5kWh
- 小型蓄電池の容量 4kWh
これらの条件で概算した電気代をみてみましょう。
東京電力エナジーパートナー|夜トク8 昼間32.74円/kWh・夜間21.16円/kWh
蓄電池導入前 | 蓄電池導入後 | 差額 | |
1日当たりの電気代
(基本料除く) |
433.2円 | 386.88円 | 46.32円 |
関西電力|eスマート10 昼間27.45円/kWh・夜間15.36円/kWh
蓄電池導入前 | 蓄電池導入後 | 差額 | |
1日当たりの電気代
(基本料除く) |
351.3円 | 302.94円 | 48.36円 |
中部電力ミライズ|スマートライフプラン 昼間28.52円/kWh・夜間16.30円/kWh
蓄電池導入前 | 蓄電池導入後 | 差額 | |
1日当たりの電気代
(基本料除く) |
366.7円 | 317.82円 | 48.88円 |
九州電力|電化でナイト・セレクト22(夏冬) 昼間21.22円/kWh・夜間13.21円/kWh
蓄電池導入前 | 蓄電池導入後 | 差額 | |
1日当たりの電気代
(基本料除く) |
278.25円 | 246.21円 | 32.04円 |
北海道電力|エネとくスマートプラン 昼間27.05円/kWh・夜間17.63円/kWh
蓄電池導入前 | 蓄電池導入後 | 差額 | |
1日当たりの電気代
(基本料除く) |
358.65円 | 320.97円 | 37.68円 |
蓄電池に貯めた4kWhの電力を使用することで、昼間の電力使用量が4kWh分節約(差額分)できます。
太陽光発電との併用により電気代を節約できる
固定買い取り期間の10年が過ぎ、卒FITをされたご家庭は、電気を売るよりも蓄電池を導入して自家消費する方が、経済的でお得です。
昼間は、太陽光で発電した電力で家電製品を使用し、余剰電力は蓄電池に充電します。
夜間は、昼間に蓄電池へ充電した電力の利用で電気代を節約できます。
深夜電力プランを契約中の場合は、昼間は太陽光で発電した電力と蓄電池へ充電した電力の併用により、電力購入量が少なくなります。
さらに、電力量料金の安い夜間に蓄電池へ充電すると電気代を節約できます。
蓄電池は、電気代の節約だけでなく、停電や災害時に電気を使える安心感があり導入を検討する方が増えています。
ここでは、カナディアン・ソーラー製の小型蓄電池をおすすめしています。
小型蓄電池を導入する前に知っておきたい補助金について
小型蓄電池の導入に活用できる主な補助金は、次の2種類です。
- 国から交付される補助金(SII)
- 地方自治体から交付される補助金
国から交付される補助金
国からの補助金は、一般社団法人 SII(環境共創イニシアチブ)が申請の窓口です。
SIIは、環境・エネルギー技術の導入と普及事業の運営をしています。
蓄電池以外でも、太陽光発電などの再生可能エネルギーや省エネ関連など多くの補助金事業を取り扱っています。
2021年度は「分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」という補助金がありました。
しかし、8月18日に予算額に達したため、交付申請の受付は終了しています。
2022年度の補助金情報はまだ公開されていませんが、ここ数年は毎年公募されていることから、今年度も補助金の運用が期待されています。
年度により、補助金の事業名が変わるので注意しましょう。
参考URL|一般社団法人 環境共創イニシアチブ
地方自治体から交付される補助金
地方自治体から交付される補助金は、上限額や条件、申請方法など各自治体によって異なります。
蓄電池を導入する前に、お住まいの自治体で補助金の有無や詳細をご確認ください。
補助金の申請期間中でも、国の場合と同様に予算額に達すると受付が終了します。
早めの申請を心掛けましょう。
地方自治体の補助金は、国からの補助金と併用して利用できます。
補助金を上手く活用して、蓄電池の導入に役立ててください。
まとめ
電気代の節約に有効な手段として、深夜電力プランの導入があります。
深夜電力プランに小型蓄電池を併用すれば、割安な深夜時間に蓄えた電力を昼間に活用できるので、節約効果はさらに大きくなります。
エネルギー自給率が1割ほどしかない日本の状況を考えたとき、再生可能エネルギーの電力安定に役立つ太陽光発電や小型蓄電池の普及が今後急務となってきます。
蓄電池には、停電や災害時の電力供給、夜間や電気自動車への充電などのメリットがあります。
蓄電池は、まだまだ気軽に導入できる価格ではありませんが、蓄電池への知識を深め、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。