2022年5月25日
【見積もりで損をしない!】エコキュートの見積もり注意点

エコキュートの見積もりを取り扱っている業者は数多くあります。
最近では一括の見積もりサイトなどもあり、手軽に業者を比較できるようになってきました。
しかし実際に比較をしてみるとエコキュート本体の価格だけでなく、工事費、アフターケアなど、それぞれ気になる大切なポイントが数多くあることに気づいたと思います。
以下では、そんな見積もりの際に見るべきポイントや、あらかじめ確認すべき点をわかりやすく解説していきます。
【どこに依頼するべき?】エコキュート見積もりの業者選び方
主にリフォーム業者、インターネットを中心とした通販業者、住宅メーカー、家電量販、などのエコキュートと工事を取り扱う業者を比較しました。
それぞれに、どのような違いがあるのかについてしっかり把握しておきましょう。
見積もり業者1:リフォーム業者
その名の通りリフォームを中心とした業務を行う会社です。
リフォームやIHクッキングヒーター取付など、エコキュート取付工事以外の工事と合わせて行う場合は価格の相談やメリットを生みやすい傾向があります。
しかし、エコキュート取付工事を単体で依頼する場合は割高になる傾向があります。
会社によってはエコキュート単体工事の取扱いがない場合、見積もりを断られる場合もあります。
見積もり業者2:インターネット通販業者
近年インターネットショッピング需要は年々増加傾向にあります。
エコキュートも同じくインターネットで購入する人が増えています。
本体の購入のみならず 工事を同時に依頼出来る事もあり、時間に関わらず注文できるという便利さもメリットです。
本体価格を比べてみると、家電量販店と比べて10万円以上も安く購入できる場合もあります。
数年前はインターネットでエコキュートを購入する事に不安の声が多く聞かれましたが、近年では『どこよりもお得に購入する事が出来た』と高い評判を受けています。
見積もり業者3:住宅メーカー
リフォーム会社と同様に住宅メーカの主な業務は家を建てる事です。
エコキュート工事を取り扱ってはいますが、エコキュート単体で依頼した場合、割高になる傾向があります。
インターネット通販業者と異なり対面で打ち合わせが出来、安心感があるなどメリットもありますがコスト面のメリットはあまり期待できません。
しかし、自社施工をしている会社が多いので工事技術としては安心を得る事が出来るでしょう。
見積もり業者4:家電量販店
チラシや店頭で価格を確認しやすい、店頭で相談しやすいなどメリットもあります。
購入後工事を行うのはほとんどが下請け業者のようです。
その為、トラブル時の対応やアフターフォローが不十分と感じる事があります。
上記の業者それぞれに、メリット・デメリットはあります。
なので、何を重視して選択するかにもよりますが、一般的に判断するとインターネット通販が最もお得に購入できます。
【見積もり件数が大切】エコキュート見積もりの相場とは?
比較できる見積もりは多いに越した事はありません。
おすすめするエコキュート見積もり件数は、最低でも5件を目安にすると良いでしょう。
2〜3社での比較で十分とインターネット上ではよく見かけますが、2〜3社では単純に金額の比較のみとなってしまいます。
5社の見積もりをする事で『A社とB社とC社は金額が同じだが、C社だけ内訳が異なる』『D社とE社は保証が含まれている』等の違いに気づく事ができ、それぞれのメリットやデメリットを判断する事が出来るのです。
金額の比較だけであれば2〜3社で判断出来るかもしれませんが、より詳しくそれぞれの点で損をしない為にも、最低5件以上の見積もりを依頼し、金額以外の工事内容、補償内容、オプション、など比較する事が大切です。
新規取付の場合と取り換え工事の場合
新規取付の場合35万円〜60万円が相場です。
金額差の主な理由は、本体価格の金額差と工事費用の金額差です。
エコキュートは種類が豊富なので、選ぶ種類によって金額に差が発生します。
というのも、新しい機種や機能が多い機種は必然的に高価になる傾向があります。
工事費用の金額差は、住宅の状況(設置場所)によって必要な工事が異なるからです。
そして、取り換え工事の場合はだいたいの合計費用は30万円〜50万円が相場となっています。
少し取り換えの方が安い理由として、既に利用していた設備を流用できる為、工事費用の負担が少なく済む傾向があるからです。
しかし、以前よりタンク容量を大きくした。
あるいは、性能の高い機種を選んだなど、新設時より本体価格の高い機種を選んだ場合は新設と同様程度の金額や高くなるケースも中にはあります。
内訳を知る
エコキュート見積もりと言っても、工事費用や追加オプション、保証内容など細かく確認する必要があります。
会社ごとにエコキュート見積もり書の書き方は異なり、工事に含まれている内容にも違いがあるため、エコキュート見積を最低5社は行い、内訳を比較する事がとても重要になってきます。
エコキュートの見積もりの主な内容は?
エコキュート本体の費用、工事費用(エコキュート設置)、基礎工事(エコキュート設置する為の土台)、既存給湯器がある場合撤去、既存のエコキュート処分費用、有料保証有無などです。
最も確認しなといけないのは、工事費用(標準工事)には何が含まれているのか?です。
エコキュートの設置工事は配管工事、電気工事、設置工事が主な工事ですが、各会社の標準工事内容を知る必要があります。
その上で『我が家のエコキュート設置工事は標準工事の範囲で可能なのか』を知る事です。
家の作りは様々です。
例えば、分電盤の位置がエコキュート設置場所から遠い場所にあれば、配線の長さが長くなり、追加費用となる要因の一つとなってしまうでしょう。
他にも、設置場所への道が狭いなど、人で運べない場所に設置する場合はユニック車などを利用して運搬する必要があり、そのような場合も追加費用の要因となります。
上記のように家の作りや、家の場所(塩害地域)、設置位置によっては標準工事以外の工事が必要になり、追加費用が発生する場合があるため事前の確認は必ずしておきましょう。
また、標準工事の中に既設給湯器処分が含まれている場合と別途費用が発生する場合などは、会社によって異なる部分です。
エコキュート見積もりを確認した時に、不明な点がある場合は必ず確認をするようにしましょう。
特に【工事費用:一式】とまとめた記載がされている場合は、必ず内訳を提示してもらうように確認しましょう。
また、追加費用が発生する場合はどのような場合に発生し、具体的にいくらの費用が発生するのか?を事前に確認しておくことが大切です。
エコキュートを選ぶ際のポイント
エコキュートの種類はとても豊富です。メーカー、タンク容量、性能、形状と様々です。
エコキュートの主なメーカーはパナソニック・三菱・ダイキン・コロナ・東芝・日立です。
その中でもトップシェアを誇るのは『パナソニック』。
次に三菱・ダイキンが並びコロナと続いています。
パナソニック
トップシェアを誇る理由でもある『省エネ』が、パナソニック最大の魅力でもあり特徴でもあります。
浴室に入室した人を感知してから加熱を開始する【エコナビ】や、太陽光発電の余剰電気を利用し、湯沸かしが出来る機能【ソーラーチャージ】。
浴槽のあまり湯の熱を利用し、夜間の炊き上げ費用を節約にしてくれる【ぬくもりチャージ】等がエコ・省エネ人気を高めています。
三菱
独自の機能である【マイクロバブル発生機】が特徴です。
マイクロバブルとは約0.01ミリのごく微細な泡の事を言います。
この微細な泡が全身を包み込む事によって、入浴後に湯冷めしにくくなるわけです。
通常入浴に比べ、肌の水分量比が多くなり、肌のうるおいが続きやすい事もメーカー調査で明らかになっています。
配管掃除もバブル洗浄する為、配管を綺麗に保つことが出来るなど、他にも多くのメリットが付帯されており、三菱エコキュートのさらなる魅力になっています。
ダイキン
最大の魅力はパワフルな高圧給湯を備えている点です。
湯沸かしと同時にシャワーを利用したい、台所で水道を使いたいと思う人から人気を得ています。
一般的なエコキュートの水圧は180kPa、他メーカーの高圧給湯モデルが300kPaに対して、ダイキンはシャワー水圧が320kPaと業界トップクラスの給湯圧力が特徴です。
コロナ
給湯機器を作り続けてきた会社であるコロナのエコキュートは、どれも基本性能に優れています。
効率よくお湯を「つくる」「ためる」「使う」という3つの技術を融合させた、コロナ独自の省エネ技術であるES制御(エネルギーセーブ)がエネルギーの無駄を極限まで省き、素早く給湯に繋げる点が非常に人気となっています。
エコキュート見積もりの際に人気の商品
業界でも特に人気の高い商品3機種について解説します。
【三菱】Aシリーズ シンプルベーシックモデル:370L SRT-W375
スタンダードな機能と価格が人気の秘訣です。2020年発売モデルですが2年経つ今も、人気を誇っています。
【パナソニック】NSシリーズ フルオートモデル:370L HE-NS37KQS
豊富な機能を兼ね揃えていますがリモコンの操作ガイドがわかりやすく使いやすいと人気商品です。
また本体の設置脚が4本になっているので安全性が高く、安心感が人気へ繋がっています。
【三菱電機】Aシリーズ フルオートダブル追い炊きモデル:SRT-W465SRT-W465
人気のフルオートに、最大能力で一気に設定湯温まで温める『急速追いだき』と、お年寄りやお子さまにも優しい温め方の『マイルド追いだき』の2つの機能をプラスした定番人気商品です。
人気商品だからといって良いと判断する事は出来ませんが、機種選びの参考にはなるはずです。
見積もりの際の注意点
エコキュート見積もりする際の注意点は、なによりも見積もり内容を理解することです。
価格だけで判断するのではなく、価格に含まれている内容・追加工事の必要有無・補償等が見積もりに含まれているのか等の確認が大切です。
不明な点は必ず確認し、見積もり業者を1社で決めない様にする事です。
また、訪問販売会社は対面で丁寧に説明してくれる為、すぐに購入しようと思いがちですが、すぐに購入判断をしないよう注意しましょう。
他社にも見積もりを依頼し、必ず比較するようにしましょう。
なぜなら、訪問販売はインターネット通販業者や家電量販店と比較し、高くなる傾向にあります。
次に、選んだ機種は生活環境・家族構成・設置場所に適しているか確認する必要があります。
例えば、価格重視で選んでしまった結果、タンクの容量が小さすぎた(お湯切れしてしまう)など、購入後に不便さを感じてしまう場合もあります。
また、家族構成はタンク容量を満たしているが来客が多い、シャワーを浴びる回数が多いなど。
生活環境に合わせたタンクの容量選択には特に注意が必要です。
万が一、機種選択で悩んだ場合は見積もり業者に相談をするようにしましょう。
そして他には、保証内容を忘れず確認するよう注意が必要です。
メーカー毎に保証内容・期間・有料有無など異なります。
メーカーの保証内容は勿論ですが、業者独自の保証の有無も合わせて確認が必要です。
最後に、工事日の確認を事前に行う必要があります。
いざ契約後に『現在はエコキュートの設置依頼が込み合っているため、工事は来月になります・・・』など工事の予約状況や、在庫業況などによって希望に沿った工事が出来ない業者も存在します。
契約後にこんなに長く待たされるの?・・・とならない為にも、『いま契約した場合、工事はいつになるのか?』と事前にきちんと確認し、希望の工事日に設置が出来る業者なのかを確認するようにしましょう。
特に、エコキュートの調子が悪くなり取り換えを予定している場合は、工事日を先延ばしにしたくないことがほとんどでしょう。
エコキュートが使えなくなる状態になってからでは、まったくお湯が出ないなどの状況になってしまうため、エコキュート見積もり依頼の最初に工事日については確認しておくべきです。
人気商品だから、お買い得だからといって、それらを選ぶ決め手にしてはいけません。
人気はあっても、自分の家に適している機種かどうかは別の問題です。
お買い得だからといって購入しても、生活に適した機種でなければ大きな損をしたことになります。
人気商品はあくまでも参考とした上で、自分の生活環境に合った機種を選ばなくてはなりません。
必要とする機能と容量を把握した上で、機種を選ぶ事が重要です。
まとめ
損をしない様にエコキュート見積もりをする為には、『適切な機種を選ぶ・見積もりを比較する・内訳を知る・疑問を残さない』ことです。
故障などの取替えの場合、中々見積もりや購入選定に時間をかける事は難しいと思いますが、上記を参考に納得のいく見積もりと購入をしましょう。
各業者ならではの値下げや、キャンペーンを行っている場合もあるので、多くの業者へ見積もりを依頼する事で、沢山の情報を得る事が出来ます。
情報はお得に、損をせずエコキュートを購入できる事へと繋がります。
また、不明な点、納得がいかない点については必ず業者に質問をしましょう。
疑問を抱えたまま購入する事は絶対に良くありません。
購入後に『損をした』と後悔しない為にも、エコキュート見積もりは『適切な機種を選ぶ・見積もりを比較する・内訳を知る・疑問を残さない』事が【損をしないポイント】と言えるでしょう。