2022年2月22日
【高機能で安い】日立エコキュートの価格や特長を解説

近年では、オール電化を導入している家庭も増えていることから、エコキュートを選ぶ人も多いでしょう。エコキュートとは、電気を使ってお湯を沸かす給湯器の総称のことで、様々なメーカーからエコキュートが発売されています。
以下では、その中でも人気メーカーの1つである、『日立』のエコキュートについて詳しく紹介していきます。
日立のエコキュートの特徴や本体価格の相場、お手入れ方法など詳しく解説していきますので、日立のエコキュートについて気になっている人はぜひ、参考にしてください。また、他のメーカーのエコキュートを検討している人も、日立のエコキュートについて詳しくなることで、実際にエコキュートを購入する際の役に立つはずです。
それでは、順に詳しく見ていきましょう。
日立のエコキュートは主に3タイプ

参照:https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/
日立のエコキュートは、以下のような種類に分類されていて、それぞれ性能や価格が異なります。
・フルオートタイプ
・セミオートタイプ
・給湯専用タイプ
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
フルオートタイプ
フルオートタイプはエコキュートの中でも最上位の位置づけとされていて、自動お湯張りや自動追い焚き、自動保温といった全ての機能を兼ね備えています。
さらに、フルオートタイプのエコキュートには、『水道高圧給油』という日立独自の機能が備わっており、プレート式給湯熱交換器で水道水を瞬間的にお湯にすることが可能です。そのため、水道水とほぼ同じ水質のお湯を使用することができます。また、配管にはステンレスが採用されているので、汚れや腐食に強いことも特徴の1つと言えるでしょう。
そして、水道水とほぼ同じ水質を維持しているので、白湯としてそのまま飲んだり、お湯で野菜を洗ったりすることも可能となります。ちなみに、お湯がそのまま飲めるのは日立のエコキュートだけです。
セミオートタイプ
セミオートタイプはお湯張りのみが自動でできるタイプで、追い焚きや保温は自動では
できません。そのため、お湯張り後に再度お風呂を温める際には『足し湯』が必要となります。
セミオートタイプのエコキュートは、フルオートタイプに比べて故障のリスクも少なく、設置する際の価格がやや安いことも特徴です。
給湯専用タイプ
給湯専用タイプはお湯を沸かす機能のみのタイプで、お風呂にお湯を張る際も、蛇口をひねってお湯を張る必要があります。お湯を沸かす際の機能も少なく、手間も増えてしまいますが、当然その分価格が安いことが最大のメリットと言えるでしょう。
日立エコキュートの本体価格相場

参照:https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/lineup/fv-td/
続いて、日立エコキュートの本体価格の相場を見ていきましょう。
日立エコキュートの本体販売価格はどこで買うかによって異なりますが、今回はインターネットの通販サイトなどでよく見られる平均的な価格を調査し、人気のある製品順にランキング形式でまとめてみました。
※寒冷地仕様は除く
1位
BHP-F37RU/エコキュート フルオート 標準タンク
フルオート
370L/3~5人用
平均価格 19万2,500円
特徴
こちらのモデルはお風呂の追い焚き機能に加え、配管自動洗浄機能も搭載されていますので配管内が常に清潔に保たれます。タンクはウレタン粒子が密着した構造になっており、お湯が冷めにくいため高い省エネ性能が高いことも特徴です。また、耐震強度も非常に高く、クラスSの地震にも対応していることから人気も高くなっています。
2位
BHP-FV46RD/エコキュートナイアガラ出湯フルオート標準タンク(高効率)
フルオート
460L/4~6人用
平均価格 28万5,000円
特徴
通常の標準タンクのウレタン構造に加え、真空断熱材が採用されていることから、保温効果がさらに高まっているハイグレードモデルです。ウレタンを密着させているので、従来の製品と比べてタンクの強度が飛躍的に向上しているので長く使用することができるでしょう。また、耐震性も非常に高く、クラスSの地震にも耐えることが可能です。内容量が460Lあるので、大人数向けの製品とされています。
3位
BHP-FW37RD/エコキュートナイアガラ出湯フルオート標準タンク井戸水対応
フルオート
370L/3~5人用
平均価格 42万1,500円
特徴
こちらはお値段が少し上がっていますが、硬度の高い水道水や井戸水に幅広く対応しているため、井戸水を利用している地域でも使用できるモデルになります。また、水道直圧給湯にも対応しているので、お風呂とキッチンなど同時にお湯を使ってもシャワー圧が高いまま使用できるでしょう。井戸水を利用している地域の人にオススメのモデルです。
日立エコキュートの特徴

参照:https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/asian-woman-565073866
次に、日立エコキュートの特徴を見ていきましょう。
日立は他のメーカーのエコキュートに比べて、独自の機能も多く様々な特徴が魅力です。日立エコキュートの主な特徴は以下の4つです。
・省エネ性能が業界トップクラス
・水道直圧給湯で水圧が強い
・井戸水を利用している地域にも対応している
・保温性が高く電気代が節約できるウレタンクが採用されている
順に詳しく解説していきます。
省エネ性能が業界トップクラス
日立のエコキュートは、省エネ性能が非常に高いことで広く知られています。省エネ基準達成率は118%となっており、この数字は業界ではコロナに次ぐ第二位の実績です。さらに、年間給湯保温効率(JIS)に関しても2.9〜3.9となっており、この数字も、コロナや三菱電機に次ぐ業界トップクラスの高さになります。
このように、日立のエコキュートは省エネ性能が非常に高く、電気代の節約に繋がりやすいなど、コストの面で優遇されていることも人気になっている大きな理由の1つと言えるでしょう。
さらに、日立のエコキュートは以下のような様々な省エネ機能が備わっていることからも、省エネ性能が業界トップクラスというのも頷けます。
・省エネ保温
・入浴検知追いだき
・沸き増し節約
・お好み量沸き増し
・おまかせ小世帯
・来客時満タン沸き上げ
・節約サポート機能
・使用湯量目安
・おすすめ設定
・シャワーアラーム
水道直圧給湯で水圧が強い
日立エコキュートの特徴として、『水道直圧給湯』という日立独自の技術が用いられていることが挙げられます。水道直圧給湯とは、水道圧を生かしたしたまま瞬間的にお湯を沸かすことが可能なシステムで、一般的なエコキュートの場合、水道水の圧力を一度減少させてからタンクに貯め、給湯するシステムが採用されています。
しかし、減圧システムの場合、お風呂とキッチンなどの複数ヶ所で同時にした際に水圧が弱くなってしまうというデメリットがありました。そこで日立は、この問題を解決するためにプレート型の熱交換器を使用した水道直圧給湯を採用しました。
その結果、日立のエコキュートでは複数ヶ所で同時に使用した際にも、水道水の給水とほぼ変わらない圧力で給湯することが可能になりました。従来のエコキュートの水圧が物足りなく感じていた人は特に、日立のエコキュートがオススメです。また、浴槽が3Fにある住居環境の場合でも、日立のエコキュートなら問題なく使用することができるでしょう。
井戸水を利用している地域にも対応
日立のエコキュートには、井戸水や高硬度水にも対応しているモデルも存在し、これは業界では珍しい性能とされています。というのも、井戸水には不純物が多く含まれており、使用を続けていると配管内に不純物が蓄積されてしまいます。また、ミネラルが多く含まれる高硬度水にも同じことが言えるでしょう。そのため、一般的なエコキュートにはあまり見られず、価格も高くなってしまうので全国的に見ると需要もそこまで高くはありません。
しかし、日立は独自の調査を行い、全国には約300万人にも上る人が井戸水や高硬度水を使用して生活しているという結果を受け、この多くの人たちにもエコキュートを使った快適な生活を提供したいと開発に乗り出したのです。
そして、『ナイアガラタフネス』など井戸水や高硬度水にも対応しているモデルが誕生しました。ナイアガラタフネスは、日立の独自構造が採用されており、タンクの湯を熱源として繰り返し使用することで、配管詰まりの原因とされる不純物の流入量を低減させています。
保温性が高く電気代が節約できるウレタンクが採用されている
日立のエコキュートには、『ウレタンク』という日立独自の技術が採用されています。従来の一般的なエコキュートの場合、タンクの周りを覆っている保温材に発泡スチロールが用いられていることがほとんどでした。
それに対して日立のエコキュートは、断熱効果が高いウレタンフォームを使用することでタンクの保温性を向上させ、お湯が冷めにくくなるタンクの構造を採用しています。そのため、保温や再沸き上げの際に掛かる電気代を節約することが可能とされ、省エネ効果に期待ができるでしょう。
さらに、日立のエコキュートはウレタンクを採用することにより、耐震性を飛躍的に向上させることにも成功しています。日立のエコキュートは、貯湯ユニットのケースとの間に隙間がないことが特徴で、ウレタンクの内部や脚受け部にもウレタンフォームが埋め込まれています。そのため、貯湯ユニットの強度が高まり、万が一地震が発生した際にも倒壊しにくい構造になっているのです。
保温性が高く、電気代が節約できる上に、万が一の時にも備えることができるウレタンクの構造は、日立エコキュートの大きなメリットと言えるでしょう。
日立エコキュートのお手入れや点検は何をすればいい?

参照:https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/technician-checking-air-conditioner-477259909
エコキュートを購入するにあたって、お手入れや点検方法は気になるところです。
最後に、日立エコキュートのお手入れや点検方法について詳しく見ていきましょう。
日常のお手入れ
日常的に行った方が良いとされているお手入れは以下の2点です。
・循環アダプターの清掃
・リモコンの清掃
それぞれ見ていきましょう。
循環アダプターの清掃
浴槽に取り付けられている循環アダプターが汚れていると、お湯張り時などに各機能が正常に動作しない恐れがあります。循環アダプターは日常的に清掃するようにしましょう。
リモコンの清掃
浴室内にあるリモコンの表面が汚れていると、ボタンの文字が見えづらくなってしまったり、衛生的にも良くありません。リモコンが汚れた際には乾いた布や水に濡らした布を固く絞って清掃するようにしておきましょう。また、過度な水洗いは故障の原因となるのでやめておきましょう。
月に1度の確認と点検
月に1度は行った方が良いとされている確認と点検は以下の2点です。
・リモコンの時刻確認
・漏電遮断器の点検
それぞれ見ていきましょう。
リモコンの時刻確認
電気代は夜間が安くなる場合が多く、リモコンの時刻が合っていないと電気料金が割高になる場合もあります。そのため、リモコンの時刻は月に1度程度は確認しておきましょう。
漏電遮断器の点検
漏電遮断器とは、漏電したとき自動的に電気を切るための安全装置です。取扱説明書などに従って、月に1度は正常に作動するか点検するようにしておきましょう。取扱説明書を読んでも点検の方法が分からない場合は、購入店舗や日立のサポートセンターに連絡することをオススメします。
年に2〜3度のお手入れと点検
年に2~3度は行った方が良いとされている確認と点検は以下の3点です。
・逃し弁の点検
・貯湯ユニットの掃除
・配管の点検
それぞれ見ていきましょう。
逃し弁の点検
逃し弁は、沸き上げ時にタンク内の膨張水を排出し、タンク内が高圧になるのを防ぐ役割を果たしています。正常に動作するか、年に2~3度は逃し弁のレバーを開けてタンクの排水管からお湯が出ることを確認しておきましょう。
貯湯ユニットの清掃
使用を続けていると、タンクの底部に湯アカなどの沈殿物がたまります。年に2~3度はタンクの湯を排水するなどして、タンク内の沈殿物を流しておくと良いでしょう。
配管の点検
年に2~3度は貯湯ユニット周囲が漏れていないか点検しておきましょう。何らかの理由で配管が緩んでいたり、保温材が傷んでいるとお湯が漏れてしまうことがあります。
まとめ
今回当記事では、『日立』のエコキュートについて詳しく紹介してきました。日立エコキュートの特徴や、本体価格の相場などは気になっていた人も多いはずです。省エネ性能が高いことや、複数ヶ所で使用しても水圧が弱くならないことは日立エコキュートのメリットと言えるでしょう。
記事内でも紹介した日立エコキュートのタイプなどを参考にして、ぜひ自分の居住環境にあったタイプのエコキュートを選んでくださいね。