2022年12月24日
エコキュートで省エネ&電気代節約を実現!省エネ性能比較ランキング

省エネや電気代節約には、エコキュートがぴったり!
エコキュートは、ヒートポンプの仕組みを使って大気中に熱を送り込んで効率よくお湯を沸かす給湯器です。
使用電力が少ないので、電気代節約の効果が期待できます。
とはいえ、使い方によっては省エネ効果が薄く、電気代が安くならないことも。
この記事では、エコキュートが省エネになる理由や省エネに効果的な使い方、省エネ性能の高いエコキュートランキングをまとめました。
環境問題に興味がある方や光熱費の節約がしたい方は、ぜひご覧ください。
エコキュートが省エネになる理由
エコキュートはヒートポンプ式を採用しており、空気エネルギーを掛け合わせることで電気エネルギーを1とすると約3倍の熱エネルギーを得られます。
電気エネルギーを最小限に抑えられるので、電気代の節約にもなります。
エコキュートの機能によって、いつも通りに暮らしていても省エネにつながるのです。
空気の熱を利用するため、二酸化炭素の排出や不快な匂いが気になりません。
また、エコキュートが省エネなのは、使用されている冷媒が自然のものであることも理由のひとつです。
最近はエアコンや冷蔵庫などの電化製品も自然冷媒が使用されていますが、以前はフロン系冷媒が使われるのが主流でした。
フロン系冷媒はオゾン層にダメージを与える点がデメリットです。
一方で、エコキュートは、開発当初から自然冷媒が使用されています。
シャワーやキッチンのお湯は毎日使用するからこそ、作り出す仕組みを理解して見直すことで、環境問題の改善にも貢献できます。
エコキュートの5つの魅力
エコキュートの魅力は、次の5つです。
- 学習機能によって賢く運転
- 外気温−20度でも快適に給湯できる
- お湯を作るための電気代を節約できる
- キッチンとお風呂を同時に使っても湯量は安定
- 災害時は非常用の生活排水として使える
エコキュートは、日々のコスト削減や使い勝手の良さから年々設置するご家庭の数は増えています。
5つの魅力を詳しく見ていきましょう。
学習機能によって賢く運転
エコキュートは学習機能によって、過去の使用量から1日に必要な貯湯量を想定して効率よく運転します。
万が一お湯の使用量が多くて、不足が予想されるときは沸き増しで対応可能です。
例えば、三菱のエコキュートには「かしこいわき上げモード」があり、過去2年間のお湯の平均使用量に基づいて、最適な量のお湯を自動で沸かします。
さらに、1日の中で集中的にお湯を使う時間帯を学習し、残湯量が集中湯量を下回ると予想されるときは、自動で不足分を補ってくれます。
外気温−20度でも快適に給湯できる
寒冷地仕様のエコキュートなら外気温が−10〜−20度の環境でも、快適に給湯可能です。
例を挙げると、ダイキンのエコキュートは−25度の寒さでも85度のお湯を作れます。
ただし、−25度を下回る地域では使用できません。
また、外気温が−20度以下の場合は、貯湯ユニットを屋内に設置する必要があります。
各メーカーで、寒冷地仕様のエコキュートが販売されているので、寒い地域にお住まいの方は調べてみましょう。
お湯を作るための電気代を節約できる
エコキュートは、他の給湯器に比べて電気代が安いのが魅力です。
例えば、九州電力エリアでエコキュートを使用する場合、給湯にかかるランニングコストは月平均1,500円です。
パナソニックの調べによると他の給湯器と年間のランニングコストを比較しても、はっきりと安いことがわかります。
給湯器の種類 | 年間ランニングコスト |
家庭用ヒートポンプ給湯器(エコキュート) | 約18,000円 |
電気温水器 | 約78,000円 |
石油給湯器 | 約66,000円 |
ガス給湯器 | 約108,000円 |
今までガス給湯器を使用していた方は、エコキュートに買い換えることで年間のランニングコストを6分の1程度にまで削減できるでしょう。
キッチンとお風呂を同時に使っても湯量は安定
エコキュートはタンクに貯めたお湯を使用するので、キッチンとお風呂で同時にお湯を使用しても湯量は安定しています。
ただし、なかにはエコキュートを導入して水圧が弱くなったと感じる方もいます。
強めの水圧が好みの方は、高圧給湯タイプのエコキュートを選ぶと水圧の弱さで悩む心配がないでしょう。
水道直結式の高圧給湯タイプのエコキュートなら、ガス給湯器と変わらない水圧で利用できます。
災害時は非常用の生活排水として使える
エコキュートは、あらかじめお湯を沸かしてタンクに貯める仕組みのため、停電してもしばらくの間はお湯を使用できるのも魅力です。
断水時には非常用水として使用でき、ガス給湯器よりも災害対策に効果的です。
一方で、ガス給湯器は着火に火を使うため、停電するとお湯を使用できません。
台風の大型化や地震の頻度が多い日本では、エコキュートの災害面でのメリットが非常に役立つでしょう。
省エネ効果の高いエコキュートの5つの使い方
エコキュートは省エネといわれていますが、さまざまな機能が備わっており、使い方ひとつで電気代にも影響します。
そこで、省エネ効果の高いエコキュートの使い方5つをご紹介します。
より省エネ効果があり、電気代の節約にもなるエコキュートの使い方を知って、エコキュートのメリットを最大限に活かしましょう。
省エネモードに設定する
エコキュートにはお湯を多めに沸かすモードや少なめに沸かすモードなど機種によってさまざまなモードが備わっていますが、省エネに最適なのは省エネモードです。
そこで、各メーカーの省エネに最適なモードを表にまとめました。
メーカー | 省エネモード |
三菱電機 | おまかせ |
パナソニック | おまかせ節約 |
コロナ | おまかせ省エネ |
ダイキン工業 | おまかせモード |
東芝キヤリア | おまかせ |
日立グローバルライフソリューションズ | おまかせ節約 |
ただし、省エネモードに設定すると、頻繁に日中のお湯が足りなくなってタンクの沸き増しが必要な場合は、多めにお湯を沸かすモードに切り替えた方が良いでしょう。
そして、お湯の使用量が少ない夏は省エネモードにするなど、必要に応じてモードを変えることで無駄な電気代を削減できます。
お湯を使わない日は昼間沸き上げを停止する
自動沸き上げ機能は、タンクの湯量が少なくなると自動的に沸き増しをする機能です。
ご使用のエコキュートに自動沸き上げ機能が付いている場合、これ以上お湯を使わない日は、昼間の自動沸き上げを停止すると無駄に電気代が高くならなくて済みます。
旅行や帰省時は不在設定・休止モードにする
旅行や帰省などで家を長期間不在にするときは、運転を止める「不在設定(休止モード)」にしましょう。
設定すると期間中は運転が止まり、無駄な沸き上げが行われません。
帰宅する前夜に運転が再開するように設定しておくと、帰ってきた後はいつも通りに快適にお湯を使用できます。
追い焚きは極力使用しない
追い焚きは前日の残り湯を温め直せて便利ですが、省エネを考えるとおすすめできません。
なぜなら、一度冷めたお湯を温め直す場合はタンクのお湯が不足したり、昼間に沸かす量が多くなったりして非効率だからです。
残ったお湯は洗濯や庭木の水やりなどに使用し、浴槽には新しいお湯を張った方が省エネに効果があります。
高温足し湯を活用する
お風呂に入る間隔があいてお湯が冷めてしまった場合にも、追い焚きや自動保温ではなく、高温足し湯がおすすめです。
高温足し湯はタンク内に熱いお湯をそのまま足すので、追い焚きや自動保温よりも省エネで経済的です。
【メーカー比較】エコキュートの省エネ性能ランキング
各メーカーからさまざまなエコキュートが販売されていますが、どれが一番良いのか選ぶのが難しいですよね。
そこで、エコキュートの省エネ性能に着目し、年間給湯保温効率を基準にしてエコキュートのタイプ別にランキング形式でまとめました。
年間給湯保温効率とは、エコキュートを年間を通して運転して洗面やお湯はり、シャワーなどをしたときの給湯熱量とふろ保温をしたときの保温熱量をプラスしたものに、年間の消費電力で割って100をかけたものです。
一般地向けのエコキュート(スタンダード)
メーカー・商品名 | 年間給湯保温効率(%) | |
第1位 | 日立・BHP-F37SD | 3.4 |
第2位 | ダイキン・EQ37VFV | 3.3 |
第2位 | 三菱・SRT-W375 | 3.3 |
第2位 | 東芝・HWH-B376H | 3.3 |
第2位 | パナソニック・HE-NS37KQS | 3.3 |
第3位 | コロナ・CHP-37SAY4 | 3.2 |
人気のスタンダードタイプのエコキュートで、省エネ性能が高いのは日立のエコキュート(BHP-F37SD)でした。
水道直圧給湯が特徴で、お風呂やキッチンなどで同時に使ってもシャワーの圧が高い製品です。
一般地向けのエコキュート(ハイグレード)
メーカー・商品名 | 年間給湯保温効率(%) | |
第1位 | 三菱・SRT-P375B | 4.2 |
第2位 | コロナ・CHP-HXE37AY4 | 4.0 |
第3位 | パナソニック・HE-JPU37KQS | 4.0 |
第4位 | 東芝・HWH-X376HA | 3.6 |
第5位 | ダイキン・EQN37VFV | 3.3 |
ハイグレードタイプのスタンダードは、年間給湯保温効率の数値からスタンダードタイプよりも省エネ性能が高いことがわかります。
三菱のエコキュート(SRT-P375B)は、ホットあわーやホットりたーんなどの機能がついたプレミアムシリーズです。
お得なランニングコストのわりに、高性能なのが特徴です。
寒冷地仕様のエコキュート(スタンダード)
メーカー・商品名 | 年間給湯保温効率(%) | |
第1位 | 日立・BHP-F37SUK | 3.0 |
第2位 | ダイキン・EQ37VFHV | 2.9 |
第3位 | 東芝・HWH-B376N | 2.8 |
第3位 | 三菱・SRT-WK375D | 2.8 |
第4位 | パナソニック・HE-L37JQS | 2.7 |
一般地仕様のエコキュートと比較すると、寒冷地仕様のエコキュートは省エネ性能が劣ります。
省エネ性能1位の日立のエコキュート(BHP-F37SUK)は、パワフル高圧で一般地・寒冷地兼用の製品です。
温度は−25〜43度まで対応しています。
寒冷地仕様のエコキュート(ハイグレード)
メーカー・商品名 | 年間給湯保温効率(%) | |
第1位 | 三菱・SRT-PK375UBD | 3.6 |
第2位 | コロナ・CHP-HXE37AY4K | 3.3 |
第2位 | パナソニック・HE-FPU37JQS | 3.3 |
第3位 | 日立・BHP-FV37SDK | 3.0 |
第4位 | ダイキン・EQ37VFHV | 2.9 |
第5位 | 東芝・HWH-B376HAN | 2.8 |
寒冷地仕様のハイグレードタイプで1位の省エネ性能を誇るのは、三菱のエコキュート(SRT-PK375UBD)です。
プレミアムシリーズの製品で、ホットあわーやホットりたーん、バブルおそうじなど多くの機能が搭載されています。
まとめ
エコキュートが省エネな理由や省エネ効果の高い使い方、省エネ性能の高いエコキュートランキングをご紹介しました。
エコキュートは空気の力を利用してお湯を沸かすため省エネ性能が高く、ガス給湯器や洗濯乾燥などの他の給湯器よりも電気代が安いのが魅力です。
環境問題や光熱費が気になっている方は、いつも通りに使用するだけで省エネ効果のあるエコキュートに切り替えてみてはいかがでしょうか?
エコキュートを設置すると、非常時の生活用水としても役立ちます。
エコキュートの導入を検討している方は、お気軽にご相談ください。
無料でお見積りも承っております。