2022年12月14日
エコキュートの交換費用っていくら?使える補助金やお得な税制制度を詳しく解説!

エコキュートの寿命は、およそ10〜15年が目安です。
メーカーの保証期間を過ぎたら、エコキュートが故障した際の修理代金は実費になるため、新しいエコキュートへの買い替えを検討してみましょう。
この記事では、エコキュートの交換にかかる費用や、利用できる補助金や税制制度について解説します。
エコキュートの交換を検討中の方や、エコキュートへリフォームしようか迷っている方は、ぜひご参考ください。
エコキュートの交換かかる費用相場
まずは、エコキュートの交換・リフォームにかかる合計費用の相場を、世帯人数ごとにまとめてみました。
- 2~3人家族:約75~95万円
- 3~5人家族:約80~95万円
- 5~7人家族:約90~100万円
エコキュートの交換・リフォームには【本体価格+工事費】がかかります。
容量や種類ごとのエコキュートの本体価格は、次の通りです。
【容量300L】2~3人家族用のエコキュート
給湯専用 | 約65万円 |
フルオート | 約80万円 |
【容量370L】3~5人家族用のエコキュート
給湯専用 | 約70万円 |
セミオート | 約75万円 |
フルオート | 約80万円 |
【容量460L】5~7人家族用のエコキュート
給湯専用 | 約80万円 |
セミオート | 約82万円 |
フルオート | 約85万円 |
このほかにも、耐塩害仕様や寒冷地仕様のエコキュートがあり、本体価格は通常のエコキュートに比べてやや高額に設定されています。
エコキュートの各種類については、記事の後半で詳しくご紹介しますので、併せてご確認くださいね。
エコキュートの交換にかかる工事費は、10〜15万円が相場です。
基礎工事や配線工事が必要になるほか、設置する場所によって工事費用が決まります。
エコキュート交換に使える補助金や税制制度を紹介
エコキュートの交換・リフォームに使える補助金や税制制度は、大きく2つに分かれています。
- 国による制度
- 自治体による制度
補助金額は、どの制度を利用するかによって、5,000〜10万円と大きく幅があります。
また、適用される条件や申請方法も異なるため、補助金を利用したい場合は、事前に各省庁や自治体のホームページなどで、詳細を調べることが大切です。
ここでは、エコキュートの交換・リフォームに使える補助金や税制制度をご紹介します。
こどもみらい住宅支援事業
国が認めたリフォーム工事を行うことで、最大60万円の補助金が受け取れる制度です。
子育て世帯の住居費負担軽減や、住宅分野のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速させることを目的としてスタートしました。
受給対象世帯が限定されておらず、対象となるリフォームを行った全ての世帯が最大30万円の補助金を受け取れます。
子育て世帯や若い夫婦の場合は、限度額が引き上げられ、最大60万円の補助金を受け取ることが可能です。
長期優良住宅化リフォームに関する特例措置
エコキュートなどの省エネ機器を導入するリフォーム工事もしくは一定の耐震工事と併せて、家の耐久性をアップする工事を行った場合に、リフォーム後の税金が一定額控除される制度です。
すべてのリフォーム工事を同時に行う場合も適用になります。
所得税の控除額は、次の通りです。
- 省エネor耐震+耐久性アップ:最大62.5万円(太陽光発電を設置した場合、最大67.5万円)
- 省エネ+耐震+耐久性アップ:最大75万円(太陽光発電を設置した場合、最大80万円)
さらに、リフォーム工事完了年の翌年度分の固定資産税が2/3減額されます。
省エネ改修に関する特例措置
エコキュートなどの省エネ機器を導入するリフォーム工事を行った場合、リフォーム後の固定資産税が一定割合控除される制度です。
主に次の条件を満たす住宅が対象となっています。
- 平成26年4月1日以前に建てた家
- 住宅の床面積1/2以上が住居
- リフォーム後の床面積が50㎡~280㎡以下
適用期限は、令和6年3月31日までとなっており、リフォーム工事完了年の翌年度分の固定資産税が1/3減額されます。
同居対応改修に関する特例措置
3世代同居を希望する世帯の水回りリフォーム工事を行った場合、リフォーム後の所得税が一定額控除される制度です。
主に次の条件を満たす住宅が対象となっています。
- 床面積が50㎡以上
- 住宅の床面積1/2以上が住居
- 合計所得額が3,000万円以下
適用期限は令和5年12月31日までとなっており、リフォーム工事完了年の翌年度分の所得税が、工事費用相当額(上限250万円)の10%が控除されます。
自治体の補助金制度
各自治体では、エコキュートを交換する際に利用できる補助金制度を用意しています。
下の表にまとめた補助金制度は一例です。
自治体名 | 制度名 | 補助金額 |
東京都新宿区 | 新エネルギー及び省エネルギー機器導入補助金制度 | 一律10万円 |
大阪府泉大津市 | 高効率給湯器設置補助金 | 上限2万円 |
福岡県鞍手郡小竹町 | 住宅用地球温暖化対策設備設置事業 | 上限3万円 |
北海道帯広市 | 新エネルギー導入促進補助金 | 上限3万円 |
沖縄県那覇市 | 住宅用省エネ設備補助事業 | 上限10万円 |
各自治体によって補助金額が異なるほか、適用条件や申請タイミング・申請方法も違います。
交換業者に見積もりを出してもらうタイミングで申請準備を進めた方がいいケースもありますので、自治体の補助金を活用したい場合は、早めに内容を確認しておくと良いでしょう。
補助金制度の詳細は、自治体へ直接電話で問い合わせるか、自治体のホームページなどで確認できます。
エコキュートの交換はどこに頼めばいい?交換業者を選ぶポイント
「エコキュートの交換・リフォームをしたいけど、どの業者に頼めばいいか分からない…」という方も多いですよね。
ここでは、安心してエコキュートの交換・リフォームを任せられる業者選びの5つのポイントを紹介します。
- 365日いつでも対応してくれるか
- ホームページはきちんと更新されているか
- 住んでいる地域は対応エリアか
- 施工実績は豊富か
- 詳しい商品知識はあるか
1つずつ詳しく解説します。
365日いつでも対応してくれるか
毎日の入浴やキッチンでの洗い物に欠かせないエコキュートが、突然故障・不調を起こして使えなくなると不便ですよね。
こうしたトラブルは事前に予測できないため、年末年始やお盆でも迅速に対応してくれる業者を選んでおくと安心です。
ホームページはきちんと更新されているか
エコキュートに関する情報をインターネットで調べる方が増えた背景から、最近では、ホームページをお問合せ窓口として活用する業者も増えてきました。
そのため、信頼できる業者の多くは、ホームページで新商品情報や在庫状況などをコンスタントに更新しています。
一方で、ホームぺージを長期間更新していない業者は注意が必要です。
人手不足などで問い合わせても連絡がつきづらいなど、安心して任せられない可能性があります。
住んでいる地域は対応エリアか
特にインターネットで見つけた業者などは、住んでいる地域によって、別途交通費が発生する場合があります。
エコキュートの交換・リフォームを依頼する際は、事前に対応エリアを確認しましょう。
施工実績は豊富か
ホームページなどで、施工実績数やお客様満足度を公表している業者は、安心して依頼できるでしょう。
実際の施工事例を写真と共に、多く掲載している業者だとさらに安心です。
詳しい商品知識があるか
商品のメリットばかり説明して、デメリットを教えてくれない業者は注意が必要です。
問い合わせた際の回答スピードや対応の丁寧さなども、交換業者を選ぶ時の大切なポイントになります。
エコキュートを交換・リフォームする際は相見積もりを行い、より商品に関する知識が豊富な業者を選びましょう。
エコキュートを選ぶ時のポイント3つ
エコキュートを選ぶ際に押さえたい3つのポイントを紹介します。
- 目的に合わせて選ぶ
- 世帯人数で選ぶ
- 住んでる地域で選ぶ
この3つのポイントを押さえれば、よりご家庭に合ったエコキュートを選べるでしょう。
目的に合わせて選ぶ
エコキュートには3種類があり、目的に合わせて選ぶことが大切になります。
【給湯専用】
湯はりや追い炊き機能がなく、手動で蛇口をひねって給湯を行うタイプです。
設定した湯量に達した時点で、メロディや音声で知らせてくれる製品もあります。
「とにかく設置費用を抑えたい」という方におすすめです。
【セミオート】
自動で湯はりを行い、高温のさし湯・足し湯ができるタイプです。
追い炊きや保温機能が搭載されていない分、設置費用をおさえられます。
「湯はりだけできれば十分」という方におすすめです。
【フルオート】
湯はり・追い炊き・足し湯まで全自動コントロールできるタイプです。
ボタン1つで楽に操作でき、あらかじめ設定した湯量や温度に自動調整してくれます。
人数の多いご家庭や、より快適なお風呂時間を楽しみたい方におすすめです。
世帯人数で選ぶ
エコキュートは、記事の前半で紹介した以外にもさまざまな容量があります。
世帯人数に応じて、毎日必要になるお湯の量に合わせた製品選びが大切です。
エコキュートの貯湯ユニットに貯まったお湯は、災害時に生活用水としても活用できるため、もしもの時に備えたい場合は、少し大きめの容量を選んでおくと良いでしょう。
ご家庭に適した容量が分からない場合は、業者へ問い合わせてみるのもおすすめです。
住んでる地域で選ぶ
エコキュートは、臨海地域・寒冷地域など、お住まいの地域の環境に合わせて選ぶと寿命が長持ちします。
耐塩害仕様のエコキュートは潮風にさらされても錆にくく、寒冷地向けのエコキュートならマイナス25度まで問題なく使用可能です。
受注生産の耐塩害仕様は、納期まで約2〜3か月かかるため、買い替えを検討する際は早めに準備しましょう。
まとめ
販売が始まった2021年頃にエコキュートを導入して、すでに耐用年数を迎えたご家庭も
多いかもしれません。
耐用年数を過ぎたエコキュートは、給湯トラブルで頻繁にエラーメッセージが出たり、水漏れを起こしたりします。
突然の故障で生活に不便を及ぼさないために、エコキュートを設置して10〜15年程度経過したら、新しいエコキュートへの交換を検討しましょう。
エコキュートの交換・リフォーム費用は、容量や種類によって異なりますが、およそ75〜100万円が目安です。
今回ご紹介した国や自治体によるお得な補助金や税制制度を活用して、エコキュートをお得に買い替えてくださいね。