2022年12月24日
エコキュートの実売相場はどれぐらい?専門業者や家電量販店での相場をメーカーごとに紹介

ガソリンや食品などの値上げは続いており、節約を意識している方も多いのではないでしょうか。値上げは今後も続くと予想されているので、光熱費や食費、通信費などを見直してみましょう。
例えば、ガス給湯器からエコキュートに交換すれば、お湯を沸かすためのランニングコストの大幅な節約が可能になります。
そこで今回はエコキュートに興味はあるけれど「エコキュートの何がよいのかわからない」、「工事費込みの相場がどれくらい?」と疑問に思っている方のために、エコキュートのメリットや相場、オススメの購入方法をご紹介します。
エコキュートを使うメリットとは?
日本のエネルギー消費量は、2000年代に入ると減少傾向を示しているものの、1973年度から2020年度を比較すると家庭部門では約1.9倍になっています。(図1)
図1:最終エネルギー消費と実質GDPの推移
出典:資源エネルギー庁「エネルギー需給の概要」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2022/html/2-1-1.html
家庭のエネルギー消費も1973年度と比較すると増えていますが、家庭内のエネルギー消費で大きな割合を占めているのが「給湯」であることをご存じでしょうか。給湯の家庭内エネルギー消費割合は約3割にものぼり、給湯を省エネ化すれば光熱費の削減につながります。
そこでオススメなのが「エコキュート」です。
エコキュートのメリットは、大きく分けて以下の3つがあります。
光熱費を節約できる
前述の通り、物価は上昇を続けており電気料金も例外ではありません。(図2)
図2:電気料金平均価格の推移
出典:資源エネルギー庁「日本のエネルギー 2021年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/energy2021/002/
一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターによると、従来型の給湯機とエコキュートを比較すると、エコキュートはエネルギー消費量を約28%削減することができるとしています。
エコキュートは電気の力だけではなく、空気の熱も利用して給湯するため消費エネルギーを削減することができるのです。
また、電気を使用するときは、主に電気料金が安い夜間電力を利用してお湯を沸かすため、コストを安くすることができます。
次の表は、パナソニックがシミュレーションした、同じ湯量を沸かした場合の、エコキュートと他の給湯器の年間ランニングコストを比較したものです。
エコキュート | 電気温水器 | 石油給湯機 | ガス給湯器 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約32,400円 | 約108,000円 | 約81,600円 | 約109,200円 |
東北電力エリア | 約21,600円 | 約80,400円 | 約73,200円 | 約104,400円 |
北陸電力エリア | 約20,400円 | 約82,800円 | 約72,000円 | 約118,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約24,000円 | 約102,000円 | 約67,200円 | 約78,000円 |
中部電力エリア | 約24,000円 | 約99,600円 | 約68,400円 | 約87,600円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約86,400円 | 約64,800円 | 約81,600円 |
中国電力エリア | 約22,800円 | 約91,200円 | 約68,400円 | 約112,800円 |
四国電力エリア | 約26,400円 | 約126,000円 | 約67,200円 | 約99,600円 |
九州電力エリア | 約18,000円 | 約78,000円 | 約66,000円 | 約108,000円 |
沖縄電力エリア | 約10,800円 | 不明 | 約56,400円 | 約54,000円 |
出典:パナソニック「低ランニングコスト」
https://sumai.panasonic.jp/hp/2point/2_3.html
実際のランニングコストは家族の人数やお湯の消費量によって異なりますが、エコキュートが他の給湯器に比べてランニングコストが抑えられているのが分かります。光熱費を節約したいと思っている方には、エコキュートは非常にオススメなアイテムです。
環境にやさしい
近年、温暖化が進みカーボンニュートラルや脱炭素という言葉がよく聞かれるようになりましたが、エコキュートは環境負荷を軽減する働きもあります。
エコキュートに使われている自然冷媒は、従来のフロン系冷媒と違ってオゾン層を破壊しません。
CO2はエネルギーを作るときにも発生します。消費するエネルギーを少なくすればCO2の削減につながるのです。
前述の通り、従来型の給湯機と比較すると、エコキュートはエネルギー消費量を約28%削減することができるので、CO2削減にも貢献できます。
災害時にも役に立つ
日本は地震や台風など自然災害の発生が多い国です。一度災害が起こると、停電や断水が続くことも珍しくありません。
実は、エコキュートは災害発生時にも役に立つのです。エコキュートは貯湯タンクのお湯を貯めておくので、停電や断水が発生してもタンク内に水が残っていれば非常用水として利用可能です。
災害発生時は水が使えず衛生環境が悪くなることが多いので、エコキュートは心強い備えと言えます。
ただし、飲料水には適さないので、手洗いや清拭用の水として使いましょう。
エコキュートにはどのような種類がある?おすすめは?
一口にエコキュートといってもいろいろな種類があります。ここではエコキュートの種類と特徴を解説します。
フルオートタイプ
ボタンひとつでお湯はり、保温、追い焚きなど、様々な機能を自動で行うタイプで、メーカーによっていろいろなオプションがあります。
フルオートタイプの実売相場(工事費込みの相場)は約35万円~約90万円の製品が多く、自動的に追い焚きや足し湯などをしてくれるため、セミオートに比べるとやや電気代が高くなる傾向があります。
セミオートタイプや給湯専用タイプに比べて生産量も多く、エコキュートの主流はフルオートタイプです。そのため、これからエコキュートを検討するのであれば、フルオートタイプがオススメです。
セミオート/エコオート
セミオートタイプはお湯張りまでは自動で行うことができますが、保温や追い焚きの機能は付いていません。
セミオートタイプでお湯が冷めた場合は、高温の温水を足し湯することで温めなおすことが可能です。ただし、高温のお湯と冷めたお湯を混ぜて調整する必要があるので、水の量が増えてしまうというデメリットがあります。
常に最適な温度を求める人や、お風呂に長く入りたい人はフルオートタイプがオススメです。また、セミオートタイプはフルオートタイプに比べると流通量が少ないため、納期に時間がかかる可能性が高いので注意が必要です。
なお、セミオートタイプはメーカーによってはエコオートタイプと言われたりもします。
基本的に、フルオートタイプに比べセミオートタイプの方が安価に設定されていますが、実売相場は約40万円~約70万円で、フルオートタイプに比べてかなり安い訳ではありません。
機能性や利便性を考えると、フルオートタイプとセミオートタイプで迷う場合は、予算の都合がつくならフルオートタイプがオススメです。
給湯専用タイプ
給湯専用タイプは名前の通り給湯の機能しかありません。お湯張りも自動ではありませんので、手動で蛇口を開閉する必要があります。もちろん、追い焚きや足し湯、保温の機能も付いていません。
近年では給湯専用タイプを選択する家庭が少なくなっているので、メーカーのラインナップも少なくなりつつあります。
機能が少ない分、実売相場は約30万円~約50万円と抑えられているので、できるだけ安価なエコキュートを購入したい方にオススメのタイプです。
主なエコキュートメーカー
エコキュートはいろいろなメーカーから販売されています。次項より、各メーカーの特徴や実売価格の相場などを順番に紹介します。
日立
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 370L・460L・560L |
定価価格帯(税込) | 本体:770,000円~ 1,270,500円 リモコン:49,500円~51,700円 |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:約36万円~約72万円 家電量販店:約52万円~約98万円 |
特徴 | 日立独自の「ナイアガラタフネス」 配管内部でお湯に紫外線を照射し殺菌 別売りオプションでファインバブルに対応 |
「ナイアガラタフネス」と呼ばれるカルシウムなどの堆積物(スケール)による配管詰まりに強い日立独自の機能が、上位機種に搭載されています。
他にも、入浴を検知して追いだきする機能や、配管を通るお湯に紫外線を照射し殺菌しながら循環運転する機能、ファインバブルと呼ばれる微細気泡を発生させる機能を搭載している機種もあります。
日立製エコキュートBHP-FV37TD(運転モード:おまかせ節約)を使った場合、ランニングコストは22,658円/年、都市ガス省エネ高効率給湯器24号タイプ(機器効率95%)は53,935円/年で、最大約58%コスト削減につながると試算しています。
パナソニック
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ セミオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 195L・300L・370L・460L・560L |
定価価格帯(税込) | 本体:761,200円~1,184,700円(※) リモコン:52,800円~56,100円(※) (※)オープン価格製品あり |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:約38万円~約92万円 家電量販店:約53万円~約63万円 |
特徴 | パナソニック独自の機能を複数搭載 メンテナンスやお手入れがしやすい エコキュートのラインナップが豊富 |
上位機種にはシャワーのリズムを自動で変動させることで節水、省エネを実現する機能が搭載されています。また、AIを使って人の出入りを自動で検知して保温する機能や、アプリを利用して外出先からエコキュートの操作を行う機能を搭載している機種もあります。
フルオート機種は自動配管洗浄ができるので、メンテナンスが容易です。エコキュートのラインナップが豊富なことも特徴で、通常のエコキュートよりもコンパクトなタイプや、床暖房機能が付属した商品もあります。
パナソニック製エコキュートHE-JPU37KQS(運転モード:おまかせ節約)を使った場合、ランニングコストは約24,000円/年、都市ガス給湯器は約58,800円/年で約50%のコスト削減につながると試算しています。
パナソニックのエコキュートの特徴を詳しく知りたい方はこちら。
コロナ
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ セミオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 185L・300L・370L・460L |
定価価格帯(税込) | 本体:770,000円~ 1,270,500円 リモコン:24,200円~ 71,500円 |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:約41万円~約77万円 家電量販店:不明 |
特徴 | 省エネ性能の高い機種を扱っている 一人暮らしや少人数向けのエコキュートがある 耐腐食性や耐久性に優れている |
コロナのエコキュートは独自技術のES制御により、効率の高い給湯システムを実現しています。そのため、上位機種の年間給湯保温効率は高いです。また、貯湯容量が185Lで、主に一人暮らしや二人暮らし向けのエコキュートライトを販売していることもポイントです。
独自機能として、ふろ配管自動洗浄機能があります。風呂の栓を抜くと、排水しながらふろ配管の内部を自動洗浄するので、手入れの手間が省けます。また、貯湯ユニット内配管をステンレスに変えたことで、耐久性が向上し、長持ちしやすくなっています。
コロナ製エコキュートCHP-HXE37AY4 (運転モード:おまかせ省エネ)を使った場合、ランニングコストは都市ガス給湯器の1/3から1/6になると試算しています。
東芝
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ セミオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 370L・460L・560L |
定価価格帯(税込) | 本体:833,800円~ 1,233,100円 リモコン:22,000円~31,900円 |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:約35万円~約62万円 家電量販店:不明 |
特徴 | 銀イオン発生にユニットにより高い除菌効果を期待できる 光リモコンユニットを採用 メーカー保証が他メーカーより長い |
東芝のエコキュートはグレードが4種類あり、最上位のプレミアムになると全ての機能を搭載しており給湯効率も高いです。特に、湯はり水路に銀イオン発生ユニットを業界で初めて搭載しており、高い除菌効果や防臭効果を期待できます。
また、東芝は業界で初めて光タッチリモコンを採用したメーカーです。ボタンキーが消灯するためスマートなデザインとなっており、フルフラットパネルのため掃除が簡単に行えます。他にも、メーカー保証が他メーカーに比べて長いという特徴もあります。
東芝製エコキュートHWH-B376H (運転モード:おまかせ)を使った場合、年間ランニングコストは都市ガス給湯器の1/2以下になると試算しています。
三菱
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ セミオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 180L・200L・300L・370L・460L・550L |
定価価格帯(税込) | 本体:68,310円~ 1,204,500円 リモコン:19,800円~44,000円 |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:約36万円~約65万円 家電量販店:約45万円~約81万円 |
特徴 | コストパフォーマンスに優れている 独自機能により省エネ性能が高い 商品のバリエーションが豊富 |
三菱のエコキュートはコストパフォーマンスに優れています。形状や貯湯容量が近い種の場合、他メーカーよりも価格が抑えられている傾向があるので、エコキュートをお得に購入したい方におすすめです。
また、「わき上げ制御」「アシスト湯はり」「ヒートポンプ保温」などの独自機能により、省エネ性能にも優れています。全部で8つのシリーズがあるので、自分の住環境や家族の人数に応じて、適切な機種を選ぶことができます。
三菱製エコキュートSRT-P375UB(運転モード:おまかせ省エネ)を使った場合、ランニングコストは29,756円/年、都市ガス給湯器が57,913円/年で約48%のコストダウンにつながると試算しています。
ダイキン
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ セミオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 370L・460L |
定価価格帯(税込) | 本体:814,000円~ 1,265,000円 リモコン:19,800円~63,800円 |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:約38万円~約54万円 家電量販店:約55万円~約64万円 |
特徴 | 別売りオプションでウルトラファインバブルが体験できる シャワーの水圧が他メーカーよりも強い フルオートタイプでにごり湯タイプの入浴剤が使用可能 |
ダイキンでは、0.001ミリ未満の微細な泡を体験できるウルトラファインバブル機能が別売りのオプションで販売されています。泡が弾けた時の衝撃で汚れを落としたり、肌に潤いを与えたりする機能で、温浴効果も期待できます。
また、ダイキンのパワフル高圧タイプは水圧が320kPaと業界でもトップクラスに高いです。全機種が井戸水に対応しており、株式会社バスクリンのにごり湯タイプの入浴剤が使用できるなどの特徴もあります。
ダイキン製エコキュートEQX37WFVを使った場合、ランニングコストは21,800円/年、ガス給湯器が71,600円/円で約70%のコストダウンにつながると試算しています。
長府製作所
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ セミオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 310L・370L・460L・550L |
定価価格帯(税込) | 本体:68,310円~ 1,204,500円 リモコン:19,800円~63,800円 |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:不明 家電量販店:不明 |
特徴 | 浴槽の残り湯の熱を再利用 井戸水や硬度の高い水道水エリアでも使用可能 災害時の被害を抑えるモデルを販売 |
長府製作所のエコキュートは浴槽の残り湯を貯湯タンクに戻すことで、熱を再利用しています。貯湯タンク内のお湯を再び温めるために残り湯の熱は利用されるので、混ざることはありません。
また、井戸水や硬度の高い水道水を使用しているエリアでも使用できるエコキュートを販売しています。他にも床上浸水による影響を抑えるために、ヒートポンプを1mの高置台に設置したり、貯湯タンクの主要部品を設置面から1m以上の位置に配置したりしています。
長府製作所製エコキュートEHP-3703BZPS(運転モード:おまかせ(省エネ))を使った場合、都市ガスに比べてランニングコストが月平均約1/4コストダウンにつながると試算しています。
タカラスタンダード
エコキュートのタイプ | フルオートタイプ セミオートタイプ 給湯専用タイプ |
---|---|
貯湯容量 | 370L・460L |
定価価格帯(税込) | 本体:424,000円~467,400円(※) (※)通話型コントローラセット価格 |
実売価格の相場 (工事費込み) |
専門業者:不明 家電量販店:不明 |
特徴 | 低価格なエコキュートを販売している 独自機能は少ない 商品のバリエーションも乏しい |
タカラスタンダードは低価格なエコキュートを販売しています。低価格なため、独自機能はほとんど無く、商品が実質1種類しかありません。フルオートタイプのエコキュートを低価格で購入したい方は検討してみましょう。
タカラスタンダード製エコキュート370L全自動タイプを使った場合、ランニングコストは26,300円/年、都市ガス給湯器が76,900円/円で約34%のコストで運用可能と試算しています。
※価格は記事執筆時点でのメーカー標準小売り希望価格、実売相場は記事執筆時点での複数の専門店や家電量販店を参考に作成
※機種によって選択できる機能が異なります。
※ランニングコストはエコキュートの使用状況や設置地域、電気料金の契約状況によって異なります。
エコキュートはどこで購入できる?各おすすめは?
エコキュートの購入先は、いろいろな選択肢があります。それぞれメリット・デメリットがあるのでよく検討して購入先を決定しましょう。
専門業者
エコキュートは「エコ未来応援隊」のような、エコキュートの施工販売を専門的に行っている業者や、給湯器のリフォームを行っている業者が多いです。
専門業者はエコキュートの施工実績が多く、商品に対する専門知識が豊富なスタッフが対応するので、安心して依頼できます。また、専門業者によってはメーカー正規品を低価格で販売していることがあります。
次の表は、主要なエコキュートメーカーの定価価格帯と実売相場(工事費込みの相場)を比較したものです。
<th”>パナソニック
メーカー | 定価価格 | 実売相場 |
---|---|---|
日立 | 本体:770,000円~ 1,270,500円 リモコン:49,500円~51,700円 |
約36万円~約72万円 |
パナソニック | 本体:761,200円~1,184,700円 リモコン:52,800円~56,100円 |
約38万円~約92万円 |
コロナ | 本体:770,000円~ 1,270,500円 リモコン:24,200円~ 71,500円 |
約41万円~約77万円 |
東芝 | 本体:833,800円~ 1,233,100円 リモコン:22,000円~31,900円 |
約35万円~約62万円 |
三菱 | 本体:68,310円~ 1,204,500円 リモコン:19,800円~44,000円 |
約36万円~約65万円 |
ダイキン | 本体:814,000円~ 1,265,000円 リモコン:19,800円~63,800円 |
約38万円~約54万円 |
専門業者の実売相場は本体価格とリモコン価格、基本工事費用の合算です。つまり、エコキュートを購入する場合の費用や相場を比較するなら、専門業者の実売相場を確認すると良いです。
専門業者はエコキュートの施工実績が多く、専門知識が豊富なためユーザーに合った商品が見つけやすく、メーカー正規品を低価格で購入できます。エコキュートを購入したい場合は、「エコ未来応援隊」のような専門業者に依頼しましょう。
ネットショップ
Amazonや楽天市場から購入が可能で、様々なメーカーの種類や価格を調べやすくオススメの方法です。エコキュート自体の販売だけでなく、設置工事まで含めて依頼することが可能です。
ただし、販売しているネットショップによってケースは異なり、商品が中古品の可能性もあります。ネットショップで購入する場合は、販売しているショップの評価や口コミを確認して、信頼のおける販売店から購入しましょう。
家電量販店
店頭の担当者に分からないことを質問できるので、エコキュートについて詳しく知りたい、説明してもらいたい人に向いています。ビックカメラやエディオン、ヤマダ電機で購入し、機器交換も依頼できます。
ただし、他の購入方法に比べて実売相場(工事費込みの相場)が高い傾向があります。例えば、三菱のSRT-S376A(角型フルオート)はヤマダ電機で購入すると、工事費込みで670,780円(税込)です。一方、エコ未来応援隊で同じ商品を購入すると、記事執筆時点では基本工事費込みで433,800円(税込)です。
上記のケースの場合、差額は約24万円と大きいです。また、家電量販店は扱っているエコキュートのメーカーや機種が限定されているため、自分が欲しいと思っている機種が購入できない可能性があります。
地元の電気屋
家電量販店と同じく、担当者に説明してもらえることがメリットです。また、家電量販店に比べて工事のスケジュールの融通がききやすい傾向にあります。
ただし、価格の面ではネットショップや家電量販店に比べると、高い傾向があります。
まとめ
エコキュートは節約、環境負荷の軽減、災害対策もできる魅力的な製品です。様々なメーカーから販売されていますが、各社に特徴があります。
オーバースペックの製品を選ぶと無駄なコストがかかってしまいますし、スペックが足りない製品を選んでしまうと快適な生活が送れません。
今回の記事を参考にして、自分の家の大きさや家族構成、どのような機能が欲しいかを検討して、自分にあったエコキュートを選んでください。
参考一覧
一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターエコキュートのメリット
https://www.hptcj.or.jp/individuaL/tabid/151/DefauLt.aspx
三菱電機「エコキュートとは?」
https://www.mitsubishieLectric.co.jp/home/ecocute/introduction/about.htmL
日立「商品ラインアップ一覧」
https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/pdf/full.pdf
パナソニック「ラインアップ一覧」
https://sumai.panasonic.jp/hp/topimg/eco_lineup.pdf
コロナ「商品一覧」
https://www.corona.co.jp/eco/products/
東芝「東芝エコキュートESTIAラインアップ」
https://www.toshiba-carrier.co.jp/products/small/eco/pdf/estialineup.pdf
三菱「ラインアップ早見表」
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/product/pdf/ecocute-lineup.pdf
ダイキン「家庭用ヒートポンプ給湯機 総合カタログ」
長府製作所「エコキュート(ヒートポンプ式)製品ラインアップ」
https://www.chofu.co.jp/support/data/catalog/water_heater/pdf/p02.pdf
タカラスタンダード「エコキュート」
https://www.takara-standard.co.jp/product/hot_water_supply/eco_cute/