2022年3月22日
エコキュートは中古で買って良いの?中古エコキュートのメリット・デメリットを解説

エコキュートは中古で購入することは可能ですが、メリットとデメリットを比較すると、おすすめできません。なぜなら、エコキュートを中古で購入してしまうと、新品で購入するよりもお金や手間が掛かってしまう恐れがあります。
そこで今回は、エコキュートを中古で購入するメリットとデメリットを比較します。エコキュートを中古で購入する方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
エコキュートを中古で購入するメリット
エコキュートを中古で購入するメリットは次になります。
- 新品よりも安く購入できる
- 生産終了となった機種を購入できる
上記のメリットを順番に解説します。
新品よりも安く購入できる
エコキュートを中古で購入する最大のメリットは、新品よりも安く購入できることです。
新品のエコキュートはメーカーや機種、販売業者によって販売価格は異なりますが、フルオートタイプなら工事費込みで40万円~50万円程度が相場になります。追い焚きや特殊な機能が無い給湯専用タイプでも30万円以上はします。
一方で、中古のエコキュートは2021年に販売されたモデルが10万円~20万円程度で購入できます。中古業者や中古サイトによってはさらに安い価格で購入できる可能性もあります。
高額なエコキュートを低価格で購入できることは魅力的と言えます。
生産終了となった機種を購入できる
エコキュートを中古で購入するもう1つのメリットは、生産終了となった機種を購入できる可能性があることです。
各メーカーはエコキュートを毎年マイナーチェンジしています。大抵が部分的なモデルチェンジで、貯湯タンクのサイズを見直したり、不要な機能や部品を外して効率化を目指したりしています。
そのため、販売してから5年以上が経過したモデルは生産終了となる傾向があります。例えば、2022年3月時点で、日立は2016年10月以前に販売し標準タンクモデルや水道直圧給湯モデルなどが生産終了となっています。
すべてのメーカーが同じタイミングで生産終了とするわけではありません。しかし、販売してから5年~10年が経過すると、生産終了するケースは増えていきます。
つまり、時間が経過するほど、過去に欲しかったエコキュートや、使用中のエコキュートと同じ製品を購入するのは難しくなります。
インターネットのサイトでは、すでに生産終了となったエコキュートが販売されています。欲しかったエコキュートや、使い慣れているエコキュートに買い替えたい場合は、中古のエコキュートをチェックしてみましょう。
エコキュートを中古で購入するデメリット
エコキュートを中古で購入するデメリットは次のとおりです。
- 取付作業を別業者に依頼する手間が発生する
- 中古のエコキュートは壊れやすい
- メーカー側に部品が無いので修理できないケースがある
エコキュートを中古で購入する場合、メリットよりもデメリットの方が数は多いです。順番に解説しますので、じっくりと確認しましょう。
取付作業を別業者に依頼する手間が発生する
中古でエコキュートを購入すると、取付作業は別業者に依頼する可能性があります。なぜなら、中古エコキュートは本体の販売のみで、取付作業は含まれていないことが多いからです。
エコキュートは貯湯タンクユニットとヒートポンプユニット、リモコンユニットの3つで構築されている給湯システムで、設置のためには次の手順が必要です。
- 設置できるスペースを確保
- 既存設備の撤去と基礎工事
- 浴室の配管や配線工事
- 電気会社との契約変更
エコキュートの取付作業には配線工事や配管工事が発生するため、次の資格が必要です。
- 第二種電気工事士
- 排水装置主任技術者
上記以外にも、ガス給湯器を使用していた場合は、ガス関係の資格を持った方が撤去工事に立ち会う必要があります。つまり、一般の方が中古でエコキュートを購入すると、取付作業は専門の業者に依頼しなければなりません。
工事費は業者によって異なりますが、標準工事なら10万円~20万円程度です。中古でエコキュートを購入しても、工事費込みで比較してみると、新品のエコキュートと金額はそれほど変わらない場合もあります。
中古のエコキュートは壊れやすい
中古のエコキュートは、新品のエコキュートに比べて壊れやすいです。エコキュートの耐用年数は購入してから10年以上と言われていますが、中古のエコキュートは何年使用されているのか分からないため、購入してすぐに壊れてしまうケースも珍しくありません。
中古で購入したエコキュートはメーカー保証が期限切れ、あるいは付いていない可能性が高いです。そのため、壊れたエコキュートの修理費は全額自腹となります。
次の表は、三菱エコキュートが故障した場合の修理費の概算をまとめたものです。
故障内容 | 修理概算料金(税込) |
---|---|
電源が入らない(漏電遮断器が上がらない) | 15,400円~49,500円 |
お湯が沸かない(タンクにお湯が貯まらない)、お湯が出ない | 17,600円~49,500円 |
ふろ自動運転しない | 15,400円~49,500円 |
お風呂の湯はりができない | 15,400円~49,500円 |
リモコンが点灯しない | 20,900円~49,500円 |
水漏れ | 15,400円~49,500円 |
エラーがリモコンに表示される | 15,400円~171,600円 |
取扱説明・点検調整 | 8,800円~14,300円 |
見積診断 | 6,930円~8,800円 |
中古のエコキュートは壊れやすいため、修理を依頼する回数が新品よりも多くなる可能性はあります。結果として、修理費のせいで新品のエコキュートを購入するよりも高くついてしまうことは十分考えられます。
メーカー側に部品が無いので修理できないケースがある
中古でエコキュートを購入した場合の最後のデメリットは、メーカー側に部品が無いので修理できないケースがあることです。
エコキュートのような家電製品の部品をメーカーが保有するのは義務ではありません。法律で定められておらず、あくまでもメーカー側の自主基準になります。そのため、エコキュートの場合は販売してから8年~10年が経過したモデルの部品は廃棄されます。
メーカー側に部品が無ければ、エコキュートを修理するのは難しいです。中古で購入したエコキュートは、新品よりも部品が保管されていない確率は高いため、故障しても修理できない可能性は十分あります。
エコキュートを修理できなければ、買い替える費用や手間が発生してしまうので、余計な出費となってしまいます。
エコキュートを中古で購入する方法
一般の方がエコキュートを中古で購入するには、フリマアプリやオークションサイトで探す方法があります。
インターネットで中古のエコキュートを検索しても、買取業者は見つかりますが、販売業者は見つかりません。ヤフーショッピングや楽天市場などのECサイトで販売している業者もいますが、中古品かどうか明記されていません。
そのため、明らかに中古のエコキュートを購入する方法は、個人が出品しているフリマアプリやオークションサイトで購入する方法になります。
なお、エコキュートを中古で購入・売買してはいけないという法律はありません。そのため、フリマアプリやオークションサイトでエコキュートを購入しても法律上は問題ありません。
ただし、業者ではなく個人から中古の住宅機器を購入するので、何らかのトラブルが発生する可能性はあるので、取引の際は注意しましょう。
エコキュートを中古で購入するデメリット
次の表は、エコキュートを中古で購入するメリットとデメリットをまとめたものになります。
エコキュートを中古で購入する | ||
---|---|---|
メリット | 新品よりも安く購入できる 生産終了となった機種を購入できる |
|
デメリット | 取付作業を別業者に依頼する手間が発生する 中古のエコキュートは壊れやすい メーカー側に部品が無いので修理できないケースがある |
上記のメリットとデメリットを比較すると、次の理由からエコキュートを購入するなら中古よりも新品の方が良いと言えます。
- 中古のエコキュートはお金が掛かる
- 中古のエコキュートは手間が掛かる
- 新しいエコキュートの方が性能は良い
上記の理由について順番に解説します。
中古のエコキュートはお金が掛かる
中古のエコキュートは新品よりも故障するリスクが高いため、修理費が発生しやすいです。また、取付工事のために業者に依頼する必要があるので、工事費も掛かります。
確かに、本体価格だけを見れば中古のエコキュートの方が新品よりも安く購入できますが、工事費や修理費用などを総合的に判断すると、新品と同じか、上回る可能性もあります。
コストだけを考えて中古のエコキュートを購入しても、結果として損をする場合があるので、購入するなら新品の方がおすすめです。
中古のエコキュートは手間が掛かる
中古のエコキュートを購入する方法は、フリマアプリやオークションサイトのみとなります。フリマアプリやオークションサイトでエコキュートを販売しているのは大半が個人のため、大型の住宅設備を売買するノウハウを持っているとは考えにくいです。
そのため、フリマアプリやオークションサイトでエコキュートを購入すると、余計なトラブルが発生する場合があります。また、購入したエコキュートを取り付けるために、業者を自分で探す手間も発生します。
新品のエコキュートなら、取付作業まで専門業者が一括で担当してくれます。自宅のスペースや家族構成などを相談すれば、適切なエコキュートを教えてもらえるので、エコキュートの購入で失敗するリスクを抑えられます。
新しいエコキュートの方が性能は良い
基本的に住宅設備や家電製品は新しい物ほど性能は向上しています。1年前のモデルと比較しても大きな違いはありませんが、5年前、10年前の製品と比べれば、給湯効率が上がったり、新しい機能が増えたりしています。
給湯効率が上がれば、お湯を作るためのランニングコストが抑えられます。コストパフォーマンスにこだわるなら、導入費用だけでなく、ランニングコストにも注目しましょう。
まとめ
以上が、エコキュートを中古で購入した場合のメリットとデメリットの解説になります。結論から申し上げますと、エコキュートは中古で購入するよりも、新品を購入しましょう。
確かに、中古のエコキュートは導入費用が安くなります。しかし、故障するリスクやお湯を作るためのランニングコストなど複数のデメリットを考えると、新品のエコキュートの方がお得に利用でき、安心できるのでおすすめです。
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