2022年10月25日
エコキュートを長持ちさせるお手入れやメンテンナスは?メーカー点検の窓口も紹介

エコキュートは10年以上使用できる給湯器システムです。他の給湯器に比べるとお湯を作るランニングコストがお得なので、長持ちするほど、節約につながります。ただし、エコキュートを長持ちさせるには、定期的なお手入れやメンテナンスが必要です。
そこで今回は、エコキュートを長持ちさせるお手入れやメンテナンスのやり方を紹介します。メーカーに点検を依頼する際の窓口も紹介しますので、エコキュートを長持ちさせたい方は参考にしてください。
エコキュートで定期的にやっておくべきお手入れは?
エコキュートで定期的にやっておくべきお手入れは以下のとおりです。
- 浴槽アダプターの清掃
- リモコンの清掃
上記のお手入れを週に1度のペースでやっておくと、給湯が正常におこなわれます。上記の手順を順番に解説します。
浴槽アダプターの清掃
浴槽内部にあるアダプターが汚れていると、目詰まりを起こしたり、汚れが湯船に流れたりするので定期的に掃除をする必要があります。浴槽の清掃のときにフィルターを外して、汚れやゴミを取り除きましょう。
なお、外し方はメーカーによって異なるので、取扱説明書を確認すると良いです。また、フィルターを外したまま給湯すると、故障の原因になるので、掃除が終わったら取り付けましょう。
リモコンの清掃
浴室内にあるリモコンを放置していると、湯気や湿気によりカビが生えてしまいます。リモコンが汚れたり、カビが生えたりするとお湯はりが正常に行えなくなる可能性があるので、こまめに清掃しておくと良いでしょう。
リモコンの表面が汚れた場合は、乾いた布や水に濡らした布を硬く絞って拭きます。汚れが落ちにくいときは、台所中性洗剤を薄めて使用すると落ちやすくなります。
なお、台所用中性洗剤以外の洗剤を使用するとリモコンの変形や変色の原因になるので注意しましょう。
コキュートを長持ちさせるためにやっておくべきメンテナンス
エコキュートを長持ちさせるなら、次のメンテナンスを定期的におこないましょう。
- 貯湯タンクユニット内の掃除
- 給水口ストレーナーの掃除
- 配管の清掃
- 漏電遮断器の動作確認
- 逃し弁の動作確認
- 水漏れの点検
- ヒートポンプユニットの水抜き
上記のお手入れを半年に1度のペースでおこなっておけば、エコキュートが長持ちします。順番に解説します。
なお、機種によっては名称や手順が異なる場合があるので、お手入れを行う際は公式サイトか取扱説明書を確認しましょう。
貯湯タンクユニット内の掃除
貯湯タンクユニットとは、ヒートポンプユニットで沸かしたお湯を貯めておくタンクのことを指します。
空気と触れない設計になっており、常に65度~90度の高温を維持しているため雑菌は増殖しませんが、使用し続けていると水に含まれるミネラルや不純物がタンク内や配管に沈殿します。
そのため、定期的にお手入れをしていないと沈殿した不純物により目詰まりが起きたり、ゴミが浴槽に流れ込んだりすることがあります。
貯湯タンクユニットは排水栓からお湯を流すことで、沈殿しているゴミや不純物を取り除くことができます。タンク内の掃除の手順は以下のとおりです。
1. 貯湯タンクの下部の脚部カバーを取り外す
2. 給水配管に付いている止水栓を閉める
3.「逃し弁」カバーを開け、中に入っているレバーを引く
4. 排水栓を開き、約1~2分間、水を出し続ける(高温が出る可能性があるので注意)
5. 排水栓を閉じて、給水配管の止水栓を開ける
6. 排水口から水があふれるようになったら、逃し弁のレバーを元に戻す
上記の手順で、貯湯タンク内部のゴミや沈殿物を排出できます。ただし、排水時に熱湯が流れだすので、火傷をしないように注意しましょう。
給水口ストレーナーの掃除
給水口ストレーナーとは、給水配管から貯湯タンクユニットにゴミが入らないように止めるフィルターのことです。
エコキュートは貯湯タンクユニットで貯めてある高温のお湯を、水道水で設定温度まで冷ましてから各所に給湯します。つまり、フィルターがゴミで目詰まりしていると、お湯が出にくくなるので、定期的なメンテナンスが必要です。
給水口ストレーナーの掃除の手順は以下のとおりです。
1. 貯湯タンクの下部の脚部カバーを取り外す
2. 給水配管に付いている止水栓を閉める
3.「逃し弁」カバーを開け、中に入っているレバーを引く
4. ストレーナーを外して歯ブラシなどでゴミを取り除く
5. ストレーナーを取り付ける
6. 逃し弁のレバーを元に戻す
7. 止水栓を開く
貯湯タンクユニット内の清掃と手順が一部同じなので、一緒にメンテナンスをすると良いでしょう。
配管の清掃
エコキュートは貯湯タンクユニットから配管を通じてお湯が給湯されます。また、フルオートタイプのエコキュートにはふろ配管とは別に、浴槽内部のお湯を循環させて温め直す追い焚き配管があります。
機種によっては配管の自動洗浄機能がありますが、完全に綺麗になるわけではありません。そのため、ふろ配管や追い焚き配管の清掃を定期的におこなうと良いです。
配管の洗浄液はドラックストアやスーパー、インターネットショップなどで販売されているので購入して使用しましょう。
漏電遮断器の動作確認
漏電遮断器とは、エコキュートで漏電が発生した時に、自動的に機器の電源を切る安全装置です。
エコキュートが漏電したままだと、家全体のブレーカーが落ちてしまい、電力が使えなくなります。そのため、万が一に備えて、漏電遮断器が作動するかチェックしておく必要があります。
漏電遮断機の動作確認は以下のとおりです。
1. 漏電遮断器の点検ボタンを押す
2. 漏電遮断器が「切」になれば正常
3. 漏電遮断器を「入」に戻す
逃し弁の動作確認
貯湯タンクユニットのメンテナンスに登場する逃し弁とは、沸き上げ時にタンク内の膨張水を排出する弁のことです。タンク内が高圧になるのを防ぐ役割を担っており、次の手順で作動するか確認しましょう。
1. 逃し弁レバーを上げる
2. 排水が始まれば正常
3. 逃し弁レバーを戻す
逃し弁の確認は、沸き上げや沸き増し中におこなうと危険なので止めておきましょう。
水漏れの点検
貯湯タンクユニットの配管が劣化していると、水漏れが発生します。半年に1度のメンテナンスをおこなう時は、水漏れらしき痕跡がないかチェックしておくと良いです。
ートポンプユニットの水抜き
ヒートポンプユニットは空気の熱を圧縮して、お湯を作るための機器です。エコキュートの心臓とも呼べる重要な部分で、貯湯タンクユニットと同様に配管があるので、半年に1度のペースで水抜きをする必要があります。
ヒートポンプユニットの水抜きの手順は以下のとおりです。
1. 機器側面にある「水抜き栓」を回す
2. 約1~2分間排水させる
3. 排水が終わったら水抜き栓を閉める
なお、ヒートポンプユニットの水抜きは内部の水を全て流さないように注意しましょう。水抜き栓を回す時は軽く緩める程度にしておくと良いです。
エコキュートは数年に1度のペースで点検を依頼すべき
上記のお手入れやメンテナンスをおこなっていても、エコキュートが長持ちできるとは限りません。
エコキュートは住宅機器のため、稼働する時間が通常の家電製品よりも長く、常に負担を掛けています。どれだけ大切に扱っていても、使用期間が長くなるにつれて、故障するリスクは高くなります。
そのため、エコキュートを長持させるなら、3年に1度のペースで、メーカーや施工業者の点検を依頼しましょう。メーカーや施工業者の点検なら、劣化している部品の交換やお手入れやメンテナンスだけでは対応しきれない箇所の清掃がおこなえます。
深刻な故障が起きる前に対処できる可能性があるので、メーカーや施工業者の点検はおすすめです。
次の表は、エコキュートメーカーの点検を依頼できる窓口をまとめたものです。
メーカー | 窓口 |
---|---|
三菱電機 | 0120-139-365 平日:9時~19時 土日祝日:9時~17時 |
パナソニック | 0120-841-344 平日:9時~17時 |
日立 | 0120-3121-19 月~土:9時~17時30分 |
東芝 | 0120-1048-19 全日:9時~20時 |
ダイキン | 0120-881-081 平日:9時30分~17時 |
コロナ | 0120-919-302 全日:24時間受付 |
なお、点検の費用はメーカーにもよりますが、1万円~3万円ほどかかります。
コキュートはどれぐらい長持ちできるの?
上記のお手入れやメンテナンス、点検などをおこなっておけば、エコキュートは10年以上長持ちできます。
エコキュートメーカーの有償保証も最長10年となっています。メーカーが付ける保証の期間は、「製品を通常通りに使用していれば故障するリスクは低い」と判断された期間になります。
つまり、エコキュートを10年以上使用していれば、通常通りの使い方でも故障する可能性が高いとメーカーが判断しているとも言えます。
また、メーカーは販売してから10年以上経過した製品の部品を破棄する傾向があります。そのため、販売から10年以上経過したエコキュートだと、部品が無ければ修理できないというケースは発生しやすくなるので、買い替えも検討してみましょう。
まとめ
以上が、エコキュートを長持ちさせるお手入れやメンテナンスの解説です。エコキュートは10年以上使用できる給湯器ですが、長持ちさせるには定期的なお手入れやメンテナンスが必要になります。
浴槽フィルターやリモコンの清掃は定期的におこない、半年に1度のペースで貯湯タンクユニットの清掃やヒートポンプユニットの水抜きなどのメンテナンスをおこなうと良いです。
また、メーカーに点検を依頼しておくと、劣化した部品を交換できるので、故障する確率を抑えられます。ただし、10年以上経過したエコキュートはお手入れやメンテンナンスをおこなっても、修理できないケースがあるので、買い替えを検討しましょう。
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