2022年10月6日
オール電化住宅で使える給湯器の価格相場は?エコキュートと電気給湯器を比較

オール電化の住宅で使用できる給湯器は、次の2種類です。
- エコキュート
- 電気温水器
エコキュートは、エアコンと同じ仕組みで熱を熱交換器で水に伝えてお湯を沸かす仕組みのヒートポンプ式給湯器です。
一方で、電気温水器は電気ヒーターを用いて直接的に水をお湯に沸かす仕組みの給湯器です。
オール電化の住宅に給湯器を導入する場合の初期費用は、電気温水器の方がエコキュートよりも安くなります。
なぜなら、エコキュートの本体価格は、電気給湯器の2倍以上もするからです。
この記事では、オール電化住宅で使える給湯器の価格についてわかりやすくご紹介します。
オール電化の住宅に給湯器を導入しようと考えている方は、参考にしてくださいね。
オール電化給湯器の値段、価格相場
オール電化住宅で使えるエコキュートと電気温水器の本体価格の相場は、以下の通りです。
給湯器の種類 | 本体価格の相場 |
エコキュート | 20万〜50万円 |
電気温水器(給湯専用タイプ) | 15万円前後 |
電気温水器(フルオートタイプ) | 25万円前後 |
エコキュートと電気温水器を導入するときの価格相場は、以下の通りです。
下記表の価格相場は、本体価格+工事費用の価格を表しています。
給湯器の種類 | 価格相場 |
エコキュート | 35万〜60万円 |
電気温水器(給湯専用タイプ) | 23万〜25万円 |
電気温水器(フルオートタイプ) | 33万〜35万円 |
エコキュートの価格相場に開きがあるのは、メーカーや種類によって本体価格や工事費用に差があるからです。
エコキュートと電気温水器の価格相場を比較すると、エコキュートの方が2倍近く高いことがわかります。
オール電化給湯器費用の内訳
エコキュートや電気温水器の見積りを取ったときは、まずは費用の内訳を確認することが大切です。
オール電化住宅に給湯器の設置する際の費用の内訳は、以下の通りです。
- 本体・付属品
- 基礎工事・水道工事の費用
- 電気工事の費用 など
次は内訳の詳細を見ていきましょう。
本体・付属品
エコキュートや電気温水器を導入するときは、本体価格だけでなく付属品の費用もかかります。
たとえば、本体・工事費込みの価格を提示された場合も、別途で脚部カバーやリモコンの費用が発生するケースがあります。
見積りを取ったときは、付属品も含まれた価格かどうかを確認しましょう。
エコ未来応援隊では、お客様にわかりやすいように付属品込みの価格を記載しております。
- リモコン
- 脚部カバー
- 基礎工事
- 撤去・処分
- 10年工事保証
- 出張費
上記の費用がコミコミの価格を提示しておりますので、ご安心ください。
基礎工事・水道工事の費用
基礎工事とは、給湯器を安全に設置するための工事です。
基礎工事の価格相場は、2〜4万円程度です。
設置場所や地盤に合わせて、現場打ちやエコベースなど工事のやり方は異なります。
あらかじめ作られたコンクリート製のブロックを使用するエコベースは、比較的リーズナブルな価格です。
また、水道工事は基礎工事の次に行われ、水を通す配管を設置する工程です。
給湯排水管や追い焚き配管、エコキュートドレンの配管など、必要な配管はいくつかあり、それぞれ2〜5万円程度です。
電気工事の費用
電気工事の費用は、住まいの状況によって異なります。
たとえば、電気配線工事とブレーカーの取り付け工事のみの場合は、25,000〜5万円程度です。
ただし、エコキュートを新たに設置する場合は、以下の費用も必要なケースがあります。
- 分電盤の交換:35,000〜6万円
- 幹線の張り替え:28,000〜4万円
- 電力会社への申請:2〜4万円
電気工事周りで必要な工事はご家庭によってさまざまなので、詳細な見積りを依頼しましょう。
オール電化給湯器メーカーごとの価格の違い
エコキュートの価格をメーカーごとに表にまとめました。
表に記載の商品は全てフルオートタイプで、容量は370L(3〜5人用)です。
メーカー | 品番 | 定価(税込) |
三菱エレクトリック | SRT-W376 | 976,800円 |
日立 | BHP-F37UUK | 1,017,500円 |
TOSHIBA | HWH-B376-R | 936,100円 |
パナソニック | HE-NS37KQS | オープン価格 |
ダイキン | EQ37WFV | 962,500円 |
CORONA | CHP-37AY4 | 947,100円 |
※2022年9月時点、メーカー小売希望価格
エコ未来応援隊では、エコキュートの上記の価格から大幅値下げした特別価格にてご案内可能です!
商品や価格について詳しくは、こちらの商品一覧ページをご確認ください。
次に、電気温水器の価格をメーカーごとに表にまとめました。
表に記載の商品は全てフルオートタイプで、容量は370Lです。
メーカー | 品番 | 価格(税込) |
三菱エレクトリック | SRT-J37CDH5 | 547,800円 |
TOSHIBA | HPL-2TFB376RAU | 475,650円 |
パナソニック | DH-37G5QU | 524,700円 |
ダイキン | EQX37WFV | 1,026,000円 |
CORONA | UWH-46X2A2U-2 | 643,500円 |
ここで紹介した価格はメーカー小売希望価格のため、実際の販売価格は販売店によって異なります。
オール電化の住宅に給湯器の導入を考えている場合は、まずは見積りをとって実際にかかる費用を確認しましょう。
相場価格より安くオール電化給湯器設置する3つの方法
オール電化に対応した給湯器の設置費用は20〜60万円ほどと高額であるため、できる限り安く導入できたら嬉しいですよね。
安く導入するには、低価格モデルを選ぶという手もありますが、そうすると利用できる機能が限られてしまいます。
そこで、希望通りのエコキュートをなるべく安く導入する3つの方法をご紹介します。
既存の配管を再利用する
古い給湯器から新しい給湯器に買い替える場合は、既存の配管を再利用することで費用を抑えられる可能性があります。
ただし、配管が古くなって劣化していた場合は買い替えが必要なので、業者に相談してみましょう。
また、給湯器の設置場所を変更する場合は、新たに配管を購入する必要があります。
自社施工の販売店を選ぶ
給湯器を導入する際に、自社で設置工事も行っている場合は価格が安くなる可能性があります。
下請け業者に工事を任せている場合、中間マージンが必要です。
一方で、自社で工事を引き受けている場合は、中間マージンをカットできます。
相見積りをして安い販売店を探す
相見積りを取ると、給湯器の本体価格の工事費用の相場観をより具体的に掴めます。
1社だけの話を聞いて契約しても、本当に妥当な金額か判断できません。
給湯器の見積りは現地調査などもあるため、複数者から相見積りを取るのは面倒に感じるかもしれません。
しかし、なるべく安く、後悔のない価格で契約したい場合は、3社程度から相見積りを取って納得できる価格の販売店から購入しましょう。
オール電化給湯器を選ぶ際に押さえておきたい5つのポイント
オール電化住宅に導入する給湯器の選び方を5つご紹介します。
どんな給湯器にするか迷っている方やエコキュートと電気温水器のどちらにしようか迷っている方は、5つの視点からどちらか選んでみてくださいね。
設置スペースの広さに応じた形状
エコキュートや電気温水器を導入するときは、設置できるスペースを確保しなければいけません。
標準サイズとスリムサイズがあるので、設置場所の広さに応じて合う方を選びましょう。
ただし、スリムサイズを選んだとしても、エアコンの室外機ほどのスペースを確保する必要があります。
家族の人数に合わせたタンク容量
エコキュートも電気温水器も貯湯式なので、タンクによって容量が異なります。
家族の人数とお湯の使用量に合わせたタンク量を選びましょう。
タンク容量の目安は、以下の通りです。
- 370L:3〜5人家族
- 460L:4〜6人家族
- 550L:5〜7人家族
お湯の使用状況は本体が学習して湯量を調整するので、大容量の給湯器を購入しても電気代が高くなる心配はありません。
お風呂の機能
給湯器のお風呂の機能は、以下の3種類です。
- フルオート
- オート
- 給湯専用
ご家庭のお風呂の使用状況に合わせて、必要なタイプを選びましょう。
フルオートは、ボタン一つでお湯はりや保温、足し湯まで全てお任せできる全自動タイプです。
オートは、設定した湯量・湯温でお湯はりを行い、保温や追い焚き機能はありません。
ただし、入浴中の足し湯は手動で操作できます。
給湯専用は、蛇口から浴槽へお湯を入れるシンプルな給湯専用タイプです。
普段からよく追い焚き機能を使用する方に、は、フルオートがおすすめです!
電気代の価格
エコキュートや電気温水器を稼働したときの電気代の目安は、以下の通りです。
- エコキュート:2,000円/月
- 電気温水器:6,000円/月
2つを比較するとエコキュートの電気代の方が、圧倒的に安いことがわかります。
その差は1年間で48,000円ほどにもなります。
エコキュートは導入費用が高いですが、トータルコストを考えるとエコキュートの方が安くなる可能性があります。
補助金の有無
補助金を受けられるのは、エコキュートです。
補助金を受けられたら、初期費用が高いという懸念点も解消されますよね。
まずはお住まいの地域で補助金制度を実施しているかどうかを確認してみましょう。
エコキュートの各自治体の補助金制度については、こちらのページでまとめておりますので、補助金の利用を検討している方は参考にしてくださいね。
オール電化給湯器設置のメリット
電気温水器のメリットは、次の4つです。
- 電気料金が安い夜に稼働するので電気代が安く済む
- 設置する機械が1種類なので設置スペースを確保しやすい
- エコキュートよりも寿命が長い
- 稼働音が静か
一方で、エコキュートのメリットは次の3つです。
- 電気温水器よりもさらに電気代が安い
- 補助金を利用できる
- 地球環境保護に貢献できる
どちらも良いところはありますが、補助金を利用して通常よりも安く導入し、電気代も節約できるのはエコキュートです。
オール電化給湯器設置のデメリット
電気温水器のデメリットは、以下の2つです。
- お湯を使い切ると貯まるまでに時間がかかる
- 水圧が弱い
一方で、エコキュートのデメリットは、次の3つです。
- 設置する機械が2種類あるので場所を取る
- 設置場所によっては騒音がある
- お湯を使い切ったときに貯まるまで時間がかかる
- 水圧が弱い
貯湯を使い切ったときに不便な点と水圧が弱い点は、電気温水器もエコキュートも同じです。
騒音が気にならず、設置スペースを確保できる場合は、エコキュートを選んで問題ありません。
オール電化給湯器設置の注意点
オール電化住宅に給湯器を設置するときの注意点は、次の4つです。
- 初期費用がかかる
- 寿命を迎えると買い替えが必須
- 停電のときは使用できない
- 設置スペースの確保が必要
エコキュートや電気温水器を導入してオール電化住宅にするには、初期費用がかかります。
具体的にはエコキュートを導入した場合の価格相場は、35万〜60万円ほどです。
ただし、エコキュートも電気温水器も毎日使用するものなので、経年劣化からは逃れられません。
どちらも寿命は10〜15年ほどなので、その期間を過ぎたら買い替えが必要です。
また、エコキュートも電気温水器も停電のときは使用できなくなるため、注意しなければいけません。
機械が大きく場所を取るので、マンションやアパートのような隣の家との距離が近い場合は、設置できないケースがあります。
このような注意点を踏まえて、給湯器の導入を検討してくださいね。
実際にかかる費用を詳しく知りたい場合は、お気軽にお見積りについてご相談ください。