2022年11月19日
オール電化住宅のエコキュート設置価格はいくら?工事費込みの値段や内訳を紹介

エコキュートは、オール電化住宅の給湯器として大人気の製品です。
カタログやネットに掲載されている価格を見ると、エコキュートの多くは定価が100万円前後と高くてびっくりしますよね。
しかし、実際にエコキュートを設置する際は、メーカーが記載している価格よりもかなり低価格で購入できます。
この記事では、オール電化住宅にエコキュートを設置する際にかかる価格の内訳や相場、補助金制度などについてまとめました。
事前にエコキュートの価格について調べて、お得に設置しましょう。
オール電化住宅のエコキュート設置価格の内訳
オール電化住宅のエコキュート設置価格は、大きく3つに分けられます。
- 基礎工事・水道工事
- 電気工事
- エコキュート本体
内訳の詳細を確認していきましょう。
基礎工事・水道工事の価格内訳
基礎工事・水道工事内訳 | 価格(約) |
既存の給湯器の撤去費用 | 5,000〜1万円 |
エコキュート設置の基礎工事 | 2〜4万円 |
排水管などの配管工事 | 2〜5万円 |
試運転の相場 | 3万5,000〜5万円 |
オイルタンクの移設費 | 1〜2万円 |
浴槽循環口 | 1〜1万5,000円 |
エコキュートは大量のお湯を貯める性質上、重さに耐えられる設置場所を整備しなければいけません。
エコキュート本体の重さを支えるために、コンクリートで舗装するなどの基礎工事が必要です。
基礎工事の価格は、2〜4万円ほどになります。
また、エコキュートを設置するときにオイルタンクを移設しなければいけない場合は、移設費用も必要です。
その他、エコキュートの搬入が難しい場合は、特殊運搬費用がかかる可能性もあります。
ご自宅の状況に応じてかかる費用が異なるため、詳しくはお見積りをご依頼ください。
電気工事の価格内訳
電気工事内訳 | 価格(約) |
ブレーカー | 5,000〜1万円 |
分電盤工事 | 3万5,000〜6万円 |
張替え工事 | 2万8,000〜4万円 |
電力会社申請費 | 2〜4万円 |
配線工事とブレーカーの取り付け工事のみの価格は、2万5,000円〜5万円ほどです。
ただし、分電盤が200Vに対応していない場合は、分電盤を交換する工事が必要になります。
また、200Vの配線が引き込まれていない場合は、幹線を張り替える工事もしなければいけません。
電気工事にかかる費用も家庭の配線状況によって異なるため、詳細は見積りを取って確認しましょう。
エコキュートの本体価格
エコキュートの本体価格の相場は、20万〜50万円ほどです。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニット、リモコンの3点セットです。
価格は、貯湯タンクの容量や給湯タイプの性能によって異なります。
貯湯タンクの容量は大きければ大きいほど、価格が高くなります。
また、給湯タイプは、自動湯はりや追い焚きなどの機能が充実しているものほど高額です。
同居する家族の人数や使用目的に合った商品を選びましょう。
工事費込みのエコキュートの価格相場
エコキュートの本体価格と工事費用の総額は、35万〜60万円ほどかかると考えておくと安心です。
費用総額は、選ぶ商品やご家庭の状況に応じて変動します。
とくに初めてエコキュートを設置するときは、追加工事が必要なケースが多く、工事費が高くなる傾向があります。
エコキュートを古いものから交換する場合は、工事費用が安く済む可能性が高いですが、場合によっては追加工事が必要になるかもしれません。
詳細なお見積りは、お問合せフォームやLINE、電話からお気軽にご相談ください。
エコキュートを安く設置するコツ
エコキュート本体を一番安く購入するには、ネット通販で購入する方法が挙げられます。
ただし、ネット通販で購入すると、価格表記がわかりにくいというデメリットがあります。
「工事費込み」と記載されていたとしても、標準工事の内容は業者によってさまざまです。
そのため、どこからどこまでが標準工事に含まれているのかわかりません。
その他、出張費や既存製品の撤去・処分費用に関しても店舗によりけりです。
純粋な見た目の安さだけで比較するのは難しいので、あまりに安い場合は工事費用の内訳を事前に確認しましょう。
以上のデメリットを考慮すると、エコキュートは専門業者から購入した方が価格がわかりやすく安心です。
エコ未来応援隊の場合は、エコキュートの品揃えが豊富で、メーカーから仕入れ、施工まで自社で行っています。
また、基本工事費や出張費、撤去・処分費用もコミコミの価格を提示しています。
エコキュート導入で使える補助金制度
エコキュートの設置は、省エネ設備を導入するときに利用できる補助金の対象です。
ただし、エコキュートだけを対象とした補助金はありません。
実際にどのような補助金制度があるかを確認していきましょう。
国の補助金制度
国の補助金制度には「こどもみらい住宅支援事業」があります。
対象 | 住宅(リフォーム・新築) |
内容 | 高い省エネ性能の住宅の新築、一定のリフォームが対象です。
【子育て世帯・若者夫婦世帯による住宅の新築】 ・ZEH住宅 ・高い省エネ性能等を有する住宅 ・一定の省エネ性能を有する住宅 【住宅のリフォーム】 ・エコ住宅設備の設置 ・開口部の断熱改修 ・外壁、屋根・天井又は床の断熱改修 など |
補助金の額 | 【子育て世帯・若者夫婦世帯による住宅の新築】
・ZEH住宅:100万円 ・高い省エネ性能等を有する住宅:80万円 ・一定の省エネ性能を有する住宅:60万円 【住宅のリフォーム】 原則、1戸あたり30万円 |
申請期間 | 2022年3月28日 ~ 遅くとも2023年3月31日 |
公式ページ | https://kodomo-mirai.mlit.go.jp/about/ |
自治体の補助金制度
自治体によって補助金制度の有無が異なるので、詳しくはお住まいの地域のホームページをご確認ください。
ここでは、補助金を実施している自治体の一部をご紹介します。
地域 | 補助金制度名 | 金額 |
福岡県北九州市 | 空き家リノベ補助 | ・一般世帯:補助率1/3(最大30万円)
・若者・子育て世帯:補助率1/3(最大40万円) |
鹿児島県肝付町 | 肝付町住宅用高効率給湯器導入補助金 | 一律20,000円 |
熊本県氷川町 | 氷川町住宅リフォーム等促進事業 | 対象工事費の20%
(上限20万円) |
自治体によって補助金名や金額、実施期間が異なるので、補助金を利用する場合はなるべく早く準備しましょう。
お住まいの地域が補助金制度を実施しているか知りたい方は、下記ページをご覧ください。
エコキュートを設置したときの電気代はいくら?
エコキュートを設置した場合の電気代は、契約している電気料金プランや使用頻度、機器の効率、寒冷地かどうかなどによって異なります。
ただし、ガス給湯器や電気温水器などと比較すると、エコキュートの電気代は安い傾向があります。
パナソニックが公表している、九州電力エリアで給湯にかかるランニングコストを見てみましょう。
給湯器の種類 | 年間の電気代 |
家庭用ヒートポンプ給湯器 | 約18,000円 |
電気温水器 | 約78,000円 |
石油給湯器 | 約66,000円 |
ガス給湯器 | 約108,000円 |
家庭用ヒートポンプ給湯器が、エコキュートを表しています。
家庭用ヒートポンプ給湯器を1とすると、電気給湯器や石油給湯器は約4倍、ガス給湯器は約6倍です。
以上から、エコキュートにすると電気代を削減できることがわかります。
エコキュートを価格だけで選ぶのはNG!おすすめの選び方は?
「どうせ購入するなら価格の安いエコキュートにしよう」と、価格だけで決めてはいけません。
どれも同じように見えるかもしれませんが、エコキュートは商品によって給湯機能やタンクの容量などが異なります。
ご家庭の状況に応じたエコキュートを選ばないと、後悔する可能性も…。
エコキュートを購入するときは、価格だけでなく下記4つのポイントもチェックしましょう。
- 給湯性能で選ぶ
- 給湯タンクの量で選ぶ
- タンクの形で選ぶ
- お住まいの地域環境に合わせて選ぶ
4つのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
給湯性能で選ぶ
エコキュートの性能は、下記の3種類です。
- フルオートタイプ
- (セミ)オートタイプ
- 給湯専用
フルオートタイプはお湯はりやたし湯、追い焚きなどを全自動でコントロールします。
一方で、セミオートタイプは自動でお湯はりをしてくれますが、さし湯やたし湯は都度スイッチを押す必要があります。
給湯専用は、すべて手動で給湯する機能がシンプルなタイプです。
機能が充実しているフルオートタイプのほど、価格は高くなっています。
給湯タンクの量で選ぶ
エコキュートは商品により、お湯をためるタンクの容量もさまざまです。
給湯タンクの容量は、表のとおりです。
給湯容量 | 世帯人数 |
180L | 1〜2人世帯 |
300L | 2〜4人世帯 |
370L | 3〜4人世帯 |
460L・430L | 4〜5人世帯 |
550L | 〜8人世帯 |
給湯容量が大きいほど、エコキュートの本体価格は高くなっています。
お湯を使用する人数に合わせて、最適な容量を選びましょう。
タンクの形で選ぶ
エコキュートの給湯タンクの形は、下記2種類です。
- 角形タイプ
- 薄型タイプ
住宅が密集している地域や敷地が狭い場合は、薄型のエコキュートがおすすめです。
同スペックの角形と薄型を比較すると、薄型の方が価格は高くなっています。
設置スペースの広さに応じて、最適な形を選びましょう。
お住まいの地域環境に合わせて選ぶ
お住まいの地域の環境によっては、特別仕様のエコキュートを設置しなければいけません。
- 寒冷地仕様:冬場に−10℃以下になる地域
- 塩害仕様:海沿いにお住まいの場合
寒冷地や海沿いにお住まいにも関わらず、一般地用のエコキュートを使用すると破損の原因になるので地域環境に応じて最適なものを選びましょう。
寒冷地仕様や塩害仕様のエコキュートの価格は、一般地用のエコキュートよりも1〜2万円ほど高くなっています。
まとめ
オール電化住宅に最適なエコキュートの価格をご紹介しました。
価格はエコキュートを選ぶときの1つの要素ですが、他にも給湯性能やタンク容量、形なども考慮して最適なものを選ぶことが大切です。
エコキュートを設置するときにかかる費用は、本体価格以外に工事費用も必要です。
エコキュートの導入価格は決して安くありませんが、補助金を活用することで安く購入できます。
導入を検討するときは、早めに国や自治体の補助金の対象になっているかどうかを確認しましょう。