2022年9月16日
コロナのエコキュートの特徴は?代表的な機能やラインナップを分かりやすく解説

コロナは空調や暖房、給湯機などを取り扱うメーカーです。国内での知名度は高いと言えませんが、優れた技術力を有しており、80年以上のノウハウが蓄積されていることもあって、国内エコキュートの主要メーカーの1つに数えられます。
そこで今回は、コロナのエコキュートの特徴について解説します。代表的な機能やラインナップを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コロナってどんなメーカー?
コロナはエコキュートのほかに、石油ファンヒーターや石油ストーブ、給湯器、エアコンアドを取り扱う総合住宅設備メーカーです。
国内での知名度はパナソニックや三菱電機に劣りますが、1933年に経由を燃料とした「加圧式液体燃料コンロ」の開発や、戦後初の「加圧式石油コンロ」の開発に成功しており、石油コンロのトップメーカーとしての地位を築いています。
現在は「暮らし」の分野に進出しており、石油コンロだけでなく暖房や冷房、空調、給湯などの商品開発を推し進めています。
2001年には世界で初めて自然冷媒CO2ヒートポンプ式給湯機「エコキュート」を販売したメーカーで、平成13年度省エネ大賞経済産業大臣賞を受賞しました。つまり、エコキュートが注目を集めるきっかけを作ったのはコロナになります。
暖房や給湯機などの「暮らし」の分野に関するノウハウを蓄積しており、特色ある商品やサービスの提供を通して新たなライフシーンの実現を目指しているメーカーです。
コロナのエコキュートの特徴は?
コロナエコキュートの特徴は以下のとおりです。
- ES制御
- きれいをサポート
上記の特徴を順番に解説します。
ES制御
コロナのエコキュートの最大の特徴はES制御により効率の高い給湯システムを実現したことです。
ES制御とはコロナ独自の仕組みで、次の3つの効果を期待できます。
- 効率よくお湯を作る
- 効率よくお湯を貯める
- 効率よくお湯を使う
コロナのエコキュートは高効率スクロールコンプレッサーをヒートポンプユニットに搭載しています。ファンから取り込んだ空気の熱をもらった冷媒を効率よく圧縮できる部品で、お湯をあっという間に高温にします。
効率よくお湯を作ったら、効率よくお湯を貯めることが可能です。コロナエコキュートでは7つの温度サーミスタで湯温をきめ細かく管理しています。また、真空断熱材や特殊成型断熱材(発泡性耐熱AS系樹脂) を採用することで保温性が向上しているのもポイントです。
貯めたお湯は効率よく給湯されます。貯湯タンクユニットに貯められているお湯は高温湯と水に層が分かれており、温度の違うお湯が混じり合う中温湯が間にあります。
通常のエコキュートは高温湯と水をふろ合弁で混ぜ合わせて、設定された温度にまで下げて各所に給湯します。コロナエコキュートでは省エネ給湯回路により約30℃~約50℃の中温湯を無駄なく使いきることで、効率よい給湯が可能です。
また、高温湯にあるマルチサークル追いだきを活用することで、ヒーターを使わずに追い焚きや保温ができます。
ES制御により、コロナエコキュートは年間給湯保温効率が4.0と高い数値を実現しています。年間給湯保温効率とは、エコキュートの給湯熱量と保温熱量をどれだけ効率よく行っているかという数値で、一般的なエコキュートの3.3~3.8と比べると4.0は高い数値です
ただし、ES制御の高効率スクロールコンプレッサーと真空断熱材は、プレミアムエコキュートにのみ搭載されています。
きれいをサポート
コロナのエコキュートでは「きれい」にこだわっており、下記の機能が搭載されています。
- ふろ配管 自動洗浄
- 貯湯ユニット内配管ステンレス化
- 汚れんコート
「ふろ配管 自動洗浄」の設定をオンにしていると、お風呂の栓を抜くと自動で風呂配管の内部を洗浄します。洗浄に使用した水はお風呂のお湯と一緒に排水されるので、ユーザーが掃除をする手間が減らせます。
貯湯タンクユニット内部の配管はステンレスになっているので、耐腐食性と耐久性が向上しています。また、「ものづくりの街」燕三条の溶接技術を使っているため、水漏れが起きにくいのも特徴です。
汚れんコートは貯湯タンクユニットの外側に施してある親水性塗膜のことです。従来製品に比べて亜麻筋汚れが付きにくく、お手入れが簡単になっています。
上記の特徴により、ユーザーが掃除をする頻度が少なくてもコロナエコキュートは綺麗な状態を長持ちしやすくなっています。
コロナのエコキュートのラインナップは?
コロナのエコキュートの主要なラインナップは以下のとおりです。
給湯方法 | タイプ | 概要 |
---|---|---|
フルオート | プレミアムエコキュート | 年間給湯保温効率4.0で、全ての機能を搭載した機種 |
高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプ | ほとんどの機能を搭載しており、水圧が290kPaの機種 | |
高圧力パワフル給湯・省スペース・スリムタイプ | 上記と同等の性能で、省スペースな機種 | |
ハイグレードタイプ | ほとんどの機能を搭載しており、水圧が190kPaの機種 | |
高圧力パワフル給湯・薄型・デザインエコ | デザイン性にこだわっている機種 | |
高圧力パワフル給湯・薄型・省スペース | 貯湯タンクユニットの厚みが45cmの機種 | |
エコキュートライト | 貯湯容量185Lで少人数向けの機種 | |
多機能タイプ | 給湯からお湯はり、床暖房までこなせる機種 | |
オート | スタンダード | お湯はりを自動で行える機種 |
給湯専用 | 省スペース・スリムタイプ/スタンダードタイプ | 給湯は自分で行う機種 |
エコキュートは給湯方法によって3種類に分かれており、フルオートはお湯はりから保温、追い焚きなどを自動で行います。オートはお湯はりを自動で行い、給湯専用は自分で湯量や湯温を設定します。
コロナのエコキュートはフルオートタイプが主流で、バリエーションも豊富です。上記の機種の特徴を順番に解説します。
プレミアムエコキュート
プレミアムエコキュートはコロナのエコキュートの中では最上位のモデルです。年間給湯保温効率は4.0と高く、全ての機能が搭載されています。性能が高く、お風呂を快適に過ごせる機能が搭載されているのでおすすめの製品になります
ただし、貯湯容量は370Lと460Lの2種類で、460Lだと年間給湯保温効率が3.9に下がります。また、ほかのコロナのエコキュートに比べると販売価格が高いです。
高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプ
高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプはほとんどの機能を搭載しており、水圧が290kPanoの高圧力パワフル給湯が可能なモデルです。プレミアムエコキュートとの違いは以下のとおりです。
- 給湯量節水機能が無い
- 年間給湯保温効率が3.3
貯湯容量が370Lと460Lの2種類があります。年間給湯保温効率や節水機能に興味がない方は、プレミアムエコキュートよりも販売価格が抑えられている本製品を検討してみましょう。
高圧力パワフル給湯・省スペース・スリムタイプ
高圧力パワフル給湯・省スペース・スリムタイプは、高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプに比べて貯湯タンクユニットの設置面積が17%コンパクトになっているモデルです。
貯湯容量は460Lのみで、コロナの同サイズの貯湯タンクユニットよりも省スペース化に成功しています。
年間給湯保温効率や搭載している機能などに違いはないため、プレミアムエコキュートや高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプの460Lを設置するスペースが無い方におすすめです。
ハイグレードタイプ
ハイグレードタイプは高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプと同じ機能、年間給湯保温効率のモデルです。違いは、水圧が190kPaと低いことです。
水圧が弱いと、シャワーの勢いが物足りなく感じたり、お湯はりに時間がかかったりするなどのデメリットがあります。一方で、販売価格は高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプよりも抑えられています。
コストパフォーマンスにこだわるなら、ハイグレードタイプを検討してみましょう。
高圧力パワフル給湯・薄型・デザインエコ
高圧力パワフル給湯・薄型・デザインエコはデザイン製にこだわったエコキュートです。貯湯タンクユニットの形状がスタイリッシュなため、人目に付く場所でも置きやすくなっています。
機能は高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプと同じですが、年間給湯保温効率が3.0で、貯湯容量が300Lのみです。
エコキュートを人目に付く場所に設置しなければならない方におすすめのモデルです。
高圧力パワフル給湯・薄型・省スペース
高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースは貯湯タンクユニットの奥行きが450mmのエコキュートです。コロナエコキュートのなかで最も薄いモデルのため、狭小スペースでもスッキリと設置できます。
貯湯容量は370Lのみですが、一般的なエコキュートのサイズとなっています。年間給湯保温効率は3.0で、高圧力パワフル給湯ハイグレードタイプと同じ機能を搭載しています。
駐車場の隅や塀と壁の隙間など、角型エコキュートだと設置できないようスペースにおくことが可能です。
エコキュートライト
エコキュートライトは、貯湯容量が185Lのエコキュートです。貯湯容量が少ないため、貯湯タンクユニットの横幅は450mm、奥行きは550mmというスリムサイズとなっており、狭小スペースに設置しやすいです。
年間給湯保温効率は2.8で、他のフルオートタイプに比べると機能はあまり搭載されていません。
1人~2人向けの貯湯量なので、少人数世帯でエコキュートを使用したい場合におすすめです。
多機能タイプ
多機能タイプはお湯はりや給湯だけでなく、床暖房もこなせるエコキュートです。コロナ独自の直暖制御によって、省エネで快適な床暖房を実現しています。
貯湯容量は460Lでエコキュートとして幾つかの機能が搭載されていません。
床暖房適用畳数最大26畳とパワフルな性能なので、床暖房に興味がある方はコロナエコキュートの多機能タイプをチェックしてみましょう。
スタンダード
スタンダードは給湯方法がオートのエコキュートです。貯湯容量は360Lと460Lの2種類で、年間給湯保温効率は3.2になります。
省エネ保温や自動たし湯、ふろ配管洗浄などの機能は搭載されていません。水圧も190kPaなので、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
フルオートタイプに比べて価格は抑えられているので、エコキュートの初期費用を抑えたい方におすすめのモデルです
省スペース・スリムタイプ/スタンダードタイプ
省スペース・スリムタイプ/スタンダードタイプは給湯方法が給湯専用のエコキュートです。お湯はりが自動で行えないので、自身で湯温や湯量を設定して、途中で止める必要があります。
コロナのエコキュートの給湯専用は、貯湯容量が300Lの省スペース・スリムタイプと、370Lと460Lのスタンダードタイプに分かれています。
搭載している機能や年間給湯保温効率などは同じなので、貯湯容量や貯湯タンクユニットのサイズで自身にピッタリな機種を選ぶようにしましょう。
コロナのエコキュートの機能は?
コロナエコキュートの主な機能は以下のとおりです。
- コロナ快適ホームアプリ
- 音声モニター
- 給湯量節水
なお、全てのコロナエコキュートで上記の機能を搭載しているとは限りません。コロナエコキュートの機能を順番に解説します。
コロナ快適ホームアプリ
コロナでは自宅や離れて暮らす家族のエコキュートをアプリで管理できます。お湯の使用量が可視化されるので、お湯の使いすぎを防ぐことが可能です。
また、外出先からお湯はりや風呂の予約ができ、誰かの入室や入浴をセンサーが検知するので、入浴状況をいつでも確認できます。入室・入浴の検知は自宅以外のエコキュートでも確認できるので、離れて暮らす家族を遠隔で見守ることもできます。
コロナ快適ホームアプリはエコキュートだけでなく、エアコンの遠隔操作も可能です。空調と給湯機をコロナにしておくと、アプリで管理できるので、外出先で操作や確認がしたい方はコロナのエコキュートやエアコンの購入を検討してみましょう。
音声モニター
コロナのエコキュートは浴室リモコンと台所リモコンが通話可能となっています。浴室の音や声が台所に居ながら聞こえるので、子供が1人で入浴していても安心して別の家事を行えます。
一回最長60分と長い時間に対応しています。また、音声モニター以外にも、高温にならないようにふろ自動一時停止や、すぐに大人にちょうどいい湯温になる高温さし湯などの機能もあるので、コロナのエコキュートは子供がいる家庭におすすめの製品です。
給湯量節水
コロナのプレミアムエコキュートには給湯量節水のモードが搭載されています。
節水効果を大中小のいずれかで設定可能で、大にすると水道代が年間6,000円もお得になります。
ライフスタイルや家族の人数で節約できる金額は異なりますが、エコキュートが自動的に水量を調節してくれるので、ランニングコストを節約したい方にピッタリの機能です。
まとめ
以上が、コロナのエコキュートの特徴になります。コロナはES制御により効率よく給湯を行える高性能なエコキュートを開発しています。また、ふろ配管自動洗浄や汚れんコートなどにより、ユーザーが掃除をしなくても綺麗な状態が長持ちするのも特徴です。
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