2023年2月10日
スマートソーラーの蓄電池の性能や価格を紹介!他社製品と比較した結果は?

なるべく安い料金で蓄電池を設置したい方に、スマートソーラーの蓄電池をご紹介します。
スマートソーラーの蓄電池は価格にこだわり、一般的な蓄電池の価格の3分の1のコストパフォーマンスを実現。
安い価格で導入できるにも関わらず、大容量であるのが魅力です。
この記事では、住宅設備機器・建材大手のLIXILとも協業して、ますます注目されているスマートソーラーの蓄電池の特徴やサポート体制、他社の蓄電池との比較をまとめました。
蓄電池の設置を検討している方は、ぜひご覧ください。
スマートソーラーの蓄電池の基本情報
スマートソーラー株式会社は、京セラ出身の手塚博文氏が2007年に設立した太陽光発電事業を展開する企業です。
全国各地に学校用蓄電システムや住宅用蓄電システム、住宅用屋根一体型システムなど数々のシステムの開発・設置に取り組んできました。
そのなかで、大容量・高品質・低価格の家庭用蓄電システムの商品化も目指し、実現させたのが「スマート蓄電システム」です。
スマート蓄電システムには、下記2種類があります。
- ハイブリッドシステム-T(SBT3-12B)
- ストレージシステム-T(SBT3-12C)
どちらも蓄電容量やサイズ、保証内容などは変わりません。
異なるのは、ストレージシステム-Tには太陽光用のパワーコンディショナを設置する必要があり、ハイブリッドシステム-Tは太陽光用パワーコンディショナが必要ない点です。
製品名 | スマート蓄電-T |
型式 | SBT3-12B/SBT3-12C |
蓄電池の種類 | リチウムイオン蓄電池 |
蓄電容量 | 11.5kWh |
設置環境 | 塩害地域を含む屋内外 |
使用周囲温度範囲 | 充電時:0~45℃
放電時:-10℃~55℃ |
使用周囲湿度範囲 | 0~90%RH |
サイズ | 770×942×280mm |
重量 | 約151kg |
冷却方式 | 自然空冷 |
取り付け方式・方法 | スタック方式 アンカー固定 |
保護等級 | IP65相当 |
保証期間 | 10年 |
価格
スマート蓄電システムの価格は、システム全体と標準工事費込みで188万1,000円です。
蓄電容量1kWhあたりの単価にすると、約11万円/kWhになります。
蓄電システムの平均単価30〜47万円/kWhと比較すると3分の1程度と、圧倒的に低価格です。
国からの補助金の条件もクリアしています。
寿命
スマート蓄電システムの期待寿命は、15年以上です。
1日1回の充放電を1サイクルとして、6,000サイクル以上の耐久試験にクリアしています。
スマートソーラーの蓄電池の特徴
スマートソーラーの蓄電池には、5つの特徴があります。
- 低価格
- AIで充放電を最適化する
- 停電時も安心の容量
- 運転モードを選択可能
- 耐久性抜群
具体的に見ていきましょう。
低価格
スマート蓄電システムは価格にこだわって商品化されており、検討しやすい価格なのが魅力です。
製造や販売、設置とすべての工程でコストカットして、一般的な蓄電池よりも圧倒的な低価格を実現しました。
製造の過程では、部材の仕入れをすべて自社で行って、仲介業者にかかるコストをカット。
世界トップクラスの企業と共同開発することで、自社工場を持たずに世界基準の高品質と低価格を両立しています。
さらに販売の過程では、スマートソーラーが利用者に直接販売して、販売代理店にかかる手数料やマージン、送料をカットしました。
このようにすべての工程を見直すことで、他社の蓄電池と比較してかなり安い料金で提供できます。
AIで充放電を最適化する
スマート蓄電システムには標準でAIが搭載されており、充放電を適切にコントロールします。
天気予報から翌日の太陽光発電量を予測したり、過去の電力消費パターンや生活パターンから使う電気の量を予測したりして、ご家庭にぴったりの制御計画を立てます。
ご家庭に合った仕様に自動でコントロールするので、無駄なく経済的です。
万が一警報が発令した際は、自動的に災害対策モードへ。
停電したときに備えて自動で蓄電池に充電し、停電時は太陽光発電と蓄電池で家のすべてのコンセントを使用できます。
このようにAIによる機能が充実していても、AI利用料は永年無料です。
停電時も安心の容量
スマート蓄電池の容量は11.5kWh、実際に使える電力量を示す初期実効容量は9.5kWhです。
大容量の蓄電池なので、停電時の備えとしても安心です。
また、スマート蓄電池は200Vに対応しているため、停電時もIH調理器やエコキュートなどの大型家電を使用できます。
さらに全負荷型のため、停電時もすべてのコンセントを使用可能。
停電時に同時に使用できる電力量を示す自立時運転出力は3.0kVAのため、十分な機能を備えています。
運転モードを選択可能
スマート蓄電池には4つの運転モードがあり、FIT期間中の方も満了した方もどちらの場合も使用できます。
- 自家消費モード
- 売電モード
- 災害対策モード
- 自立運転モード
自家消費モードは卒FITの方におすすめの運転モード。
太陽光発電で作って余った電力を蓄電池に充電して、太陽光発電ができない夜間や早朝に活用する自家消費を優先します。
一方で、売電モードはFIT期間中の方に最適です。
深夜の電気料金が安い時間に蓄電池に充電し、太陽光発電作った電力の余剰分はすべて売電します。
また、非常時は必要に応じて災害対策モードや自立運転モードに切り替わり、もしものときも安心して生活できるシステムです。
耐久性抜群
スマート蓄電システムは抜群の耐久性と強靭な本体で、標準で塩害地域にも対応しています。
カバーをつければ、重塩害地域にも対応可能です。
蓄電池には高耐候性亜鉛メッキ銅板を、パワーコンディショナには高耐候性アルミを採用しているため、サビや劣化がが少なく高強度。
さらに、表面には特殊塩害塗装を施しており、塩害地域でもサビの心配がいりません。
国家規格のIP65基準に沿った防水・防塵設計で、長期間屋外に設置しても大丈夫です。
スマートソーラーの安心のシステム
スマート蓄電システムはサポート体制が整っているため、購入後も安心して利用できます。
スマートソーラーが実施する安心のシステムの内容を、具体的に見ていきましょう。
製品保証+自然災害保証
スマート蓄電システムは、10年間の製品補償と10年間の自然災害保証のダブル保証(無償)です。
修理や交換時の設置工事費や交換機器の送料は無料で、保証期間中は修理・交換回数の制限がありません。
例えば、蓄電池の初期充電可能容量が50%未満になった場合は、交換してもらえます。
自然災害保証もついているため、地震や洪水などによって故障した場合も無償で修理・交換可能です。
さらに税込46,000円を支払うと、製品保証期間を5年間延長できるサービスも。
ただし、有償の15年の保証オプションは、購入時に申し込む必要があります。
24時間365日のシステム監視体制
スマート蓄電システムには、24時間365日のモニタリングサービスがあり、遠隔で監視されています。
そのため、万が一問題が起きてもスピーディーに対応してもらえます。
具体的なモニタリングサービスの内容は、下記3つです。
- 遠隔監視機能
- 遠隔操作機能
- 故障時駆け付け対応
蓄電システムの稼働状況はアプリで確認でき、異常や故障が起きた場合は遠隔監視によって早期に発見が可能。
スマートソーラーからお知らせが届きます。
異常が起きた際は、遠隔操作やアプリの再起動などで早期に解決。
万が一、蓄電池の過充電やPCS停止などの重大なトラブルが起きたときは、認定施工店が現地に駆け付けて直接修理・交換対応します。
AIによって家庭ごとに快適設計
スマートAIにより、毎月の電気代がお得になるように太陽光パネルや電気の使用状況に応じて、蓄電池を最適に制御します。
過去の使用履歴と天気予報などから細かく制御を行い、経済的で快適な生活を提供。
例えば、自家消費モードにした際は、スマートAIによって賢く自動制御して、できるだけ電気を買わないように運転を上手にコントロールします。
使えば使うほど消費予測の正確性を高めて、より家庭にぴったりな状態に制御できるようになります。
オーナー専用相談窓口
スマート蓄電システムには、オーナー専用の相談窓口があり、困ったときやトラブルが起きたときは電話で対応してもらえます。
蓄電池の使い方に慣れていない場合やスマホとの連携が難しい場合も安心です。
スマートソーラーと他社の蓄電池を比較
スマートソーラーの蓄電システムと、他社の蓄電システムを比較しました。
シャープのクラウド蓄電システムと伊藤忠商事のスマートスター3は、ともにAIとの連携可能なモデルです。
メーカー | スマートソーラー | シャープ | 伊藤忠商事 |
製品名 | スマート蓄電システム | クラウド蓄電システム | スマートスター3 |
容量 | 11.5kWh | 4.2〜13.0kWh | 13.16kWh |
寿命サイクル数 | 6,000回 | 12,000回 | 6,000回 |
無償保証 | 10年 | 10年 | 10年 |
スマート蓄電池の容量は11.5kWhもあり、大容量ではありますが、他社製品にはもっと大容量なモデルも多く、容量の種類も豊富です。
とくにシャープのクラウド蓄電システムの蓄電容量は種類が多く、ご家庭の状況に合わせて最適な容量を選べます。
また、スマート蓄電システムやスマートスター3の寿命は標準的なのに対し、シャープのクラウド蓄電システムは2倍の寿命が見込めます。
以上から、スマートソーラーは低価格なわりに高性能な蓄電システムを開発・販売していますが、他社の製品と比較すると劣る部分もあることがわかりました。
スマート蓄電システムはシステム全体と標準工事費込みで188万1,000円と公式サイトに明記されていますが、シャープのクラウド蓄電システムや伊藤忠商事のスマートスター3は販売店によって料金が異なります。
より高性能な蓄電池をお求めの方は、まずは見積もり依頼をして金額の詳細を確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
スマートソーラーが販売するスマート蓄電システムをご紹介しました。
スマート蓄電システムは、他社の蓄電池と違ってメーカーから直接販売を行っており、大幅にコストカットしています。
世界的な企業と共同開発することで、高品質を維持しつつ圧倒的な低価格で蓄電システムを販売できるようになりました。
価格は公式サイトに明記されているため、安心して購入できるでしょう。
一方で、料金が安いメリットはありますが、他社製品と比較すると劣る部分もあります。
料金だけでなく、機能や寿命などもしっかりと比較検討した上で蓄電池を購入したい方は、お気軽にエコ未来応援隊へご相談ください。
お客様に最適な蓄電池のご提案やお見積りをさせていただきます。