2022年9月21日
パナソニック エコキュートの相場価格|搭載機能やおすすめシリーズも

近年、オール電化にリフォームする家庭は増加しています。エコキュートは、停電時でもお湯が使えるなど、湯水を貯めておくことができる製品で、オール電化を検討する際に導入したい製品の一つとして注目されています。
大手電機メーカーの「パナソニック」も、時代のニーズに合ったさまざまな機能を搭載したエコキュートを販売しており、利用者から高い評価を得ています。
この記事では、パナソニック エコキュートの価格や相場、省エネ機能、おすすめシリーズを詳しく紹介しています。
パナソニックのエコキュートを検討している人や、他メーカーのエコキュートと比較してみたい人は、参考にしてみてください。
パナソニック エコキュートの相場価格
パナソニックのエコキュートは、いくつかのシリーズに分かれており、製品のタンク容量や設置場所、搭載機能などに違いがあります。
具体的なシリーズとそれぞれの相場価格は下記のとおりです。
シリーズ | タイプ | 家族人数 | タンク容量 | 本体相場価格
(工事費別) |
V | フルオート | 2〜4人 | 195L | 約29万円〜 |
C | フルオート | 300L | 約30万円〜 | |
耐塩害仕様・フルオート | 300L | 約31万円〜 | ||
JP | パワフル高圧・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約37万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約40万円〜 | ||
J | パワフル高圧・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約33万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約36万円〜 | ||
フルオート | 3〜5人 | 370L | 約30万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約33万円〜 | ||
セミオート | 3〜5人 | 370L | 約26万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約30万円〜 | ||
給湯援用 | 3〜5人 | 370L | 約31万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約35万円〜 | ||
N | パワフル高圧・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約40万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約44万円〜 | ||
フルオート | 3〜5人 | 370L | 約32万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約36万円〜 | ||
NS | パワフル高圧・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約32万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約32万円〜 | ||
フルオート | 3〜5人 | 370L | 約23万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約27万円〜 | ||
W | パワフル高圧・薄型フルオート | 3〜5人 | 370L | 約42万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約46万円〜 | ||
薄型フルオート | 3〜5人 | 370L | 約39万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約43万円〜 | ||
H | 薄型フルオート | 3〜5人 | 370L | 約37万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約41万円〜 | ||
FP | 寒冷地向け・パワフル高圧 ・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約42万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約46万円〜 | ||
F | 寒冷地向け・パワフル高圧 ・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約38万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約41万円〜 | ||
寒冷地向け・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約33万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約36万円〜 | ||
寒冷地向け・給湯専用 | 3〜5人 | 370L | 約31万円〜 | |
4〜7人 | 460L | 約35万円〜 | ||
L | 寒冷地向け・フルオート | 3〜5人 | 370L | 約28万円〜 |
4〜7人 | 460L | 約31万円〜 | ||
B | フルオート | 5〜8人 | 560L | 約48万円〜 |
上記相場は本体のみの価格で、これに業者による設置工事費用がプラスされます。設置工事費用は業者により大きく異なりますが、おおよその相場は20〜40万円ほどをみておくことをおすすめします。
本体価格+設置工事費用でおおよその価格を見積もるほか、パナソニックのエコキュートの設置工事費用込みの相場は、希望小売価格の約45%ほどであるといわれています。そちらも参考にし、全体としてかかる費用を計算してみると良いでしょう。
上記の表を見ると、タンク容量と製品グレードによって金額が異なることが分かります。設置スペースをあまり取れないご家庭には「薄型タイプ」のものもあります。
「寒冷地向け」は最低気温が-25℃までの地域用で、寒い地域でも性能の低下を防ぎ、快適に使うためのヒートポンプユニットの設置に特長があるものです。
さらに、上記表以外に、一部のシリーズには「耐塩害仕様」のものもあります。サビや潮風に強い仕様で、設置場所が潮風の影響を受ける場合には検討してみても良いかもしれません。ただし、受注生産となっていますので注意が必要です。
「パワフル高圧タイプ」を選ぶべきか
上記の相場表をみると、パワフル高圧タイプは他のものよりも本体価格が若干高めに設定されています。費用に関わるため、パワフル高圧にすべきなのか、どれほど違いがあるのかは気になるところでしょう。
パワフル高圧タイプを選ぶことで、給湯圧力が大幅にアップし湯温も安定します。高圧タイプの減圧弁設定が170kPaのところ、パワフル高圧タイプは280kPaと、給湯圧力は1.64倍です。「シャワーの勢いが足りない」「キッチンと同時に使うと水圧が弱まる」といった悩みも解決し、入浴の際の快適度アップにつながるでしょう。
本体の相場価格を比較すると約3万円ほどの差ですが、給水圧は一度不満に思うとずっと気になってしまうものです。日々の生活の満足度にも関わってきますので、パワフル高圧タイプを選ぶのも一つの手であるといえます。
ご家庭の使用状況や解決したい悩みに合わせて選んでみてくださいね。
パナソニック エコキュートの3つの省エネ機能
パナソニックは、エコキュート業界でもシェアNo. 1を誇る人気のメーカーです。
上記で紹介したように幅広いシリーズが展開されており、どのような家庭でも必ず合ったものが見つかるといった点が人気の理由の一つでしょう。
加えて、省エネ性能(APF)も高く、年間給湯保温効率(JIS)は4.0を達成しています。
JISとは、日本工業規格 JIS C 9220に基づいてヒートポンプ給湯機を運転した際の単位消費電力量あたりの給湯熱量および保温熱量を表したもので、高いほど省エネ性能が高いといえます。4.0という数値は、業界でもトップクラスの値を誇ります。
この省エネ性能の高さは、パナソニックのエコキュートに搭載されている「AIエコナビ」「リズムeシャワープラス」「ぬくもりチャージ」の3つの機能によって実現しているといえます。
AIエコナビ
AIエコナビは、AIの学習機能を使い、浴槽内のお湯の保温に使うエネルギーを管理する機能です。センサーで人の動きを感知し、入浴していない間の加熱を抑えます。
AIエコナビの機能がなければ、通常は人がいるいないに関わらず、浴槽のお湯は常に設定温度が保たれます。AIエコナビがあれば、不在にする時間が多い場合には不要なエネルギーがカットされます。
最大で35%のエネルギーを節約でき、保温の面で省エネを実現している機能の一つです。
リズムeシャワープラス
リズムeシャワープラスは、シャワーの量と温度を一定のリズムで変化させながら使用することで、省エネや節水を促す機能です。
最大で約10%の節水、約20%の省エネにつながるだけでなく、量と温度が一定リズムで変動することで肌あたりも良くなり、よりリラックス感や清涼感を感じられる嬉しい機能です。
ぬくもりチャージ
ぬくもりチャージは、浴槽の残り湯の熱をタンクに戻し、夜間に活用することでエネルギーを節約する機能です。スイッチを押すだけで、翌日に浴槽にお湯をはる際のエネルギーを最大約10%節約できます。
湯切れをしないよう、その日の入浴の最後に行う必要があること、浴槽のお湯が冷めた状態では使用できない点は注意が必要です。
パナソニックのエコキュートには、これら省エネ性に特化したもののほか、利便性や快適性に優れたさまざまな機能が搭載されています。ハイスペックな製品が多く、最新のエコキュートで快適に省エネしたいご家庭に適したメーカーであるといえるでしょう。
パナソニックのエコキュートを検討する際は、価格相場とあわせて搭載されている機能についてもチェックしておいてくださいね。
パナソニック エコキュートのおすすめシリーズ
パナソニックのエコキュートの導入を検討している人には、JPもしくはJシリーズの製品がおすすめです。グレードが高く、省エネ性能や快適な入浴機能が搭載されています。
JPシリーズは「プレミアムモデル」として、パナソニック独自の機能がもれなく搭載されたハイエンドモデルのシリーズです。スタンダードモデルとの違いは、「温浴セレクト」「リズムeシャワープラス」「ぬくもりチャージ」の機能が搭載されているかどうかです。
新築のご家庭に設置するなど、長く住むことが決まっているのであれば、さまざまな省エネ機能や便利機能が揃ったJPシリーズを選ぶのがおすすめです。20年未満ほどで考えている場合は、一つ下のグレードであるJシリーズでも良いかもしれません。
実際に詳しく検討するとなると、給湯タイプやタンクの容量、居住環境などが選ぶポイントとなってきます。
給湯タイプには、パワフル高圧フルオート、フルオート、セミオート、手動の4種、タンク容量は195L〜560Lまで5種あります。また、居住環境については、一般向けのほかに寒冷地向け、対塩害仕様が準備されています。
それぞれ、浴室環境やライフスタイル、家族人数、居住場所を考慮しながら最適なシリーズを選びましょう。
まとめ
パナソニックのエコキュートは、性能のグレードやタンクの容量、居住環境によって選びたいシリーズ・相場価格が異なります。
特に、ハイエンドモデルであるJPシリーズにはさまざまな便利機能が搭載されており、快適な省エネライフを送りたいご家庭にはうってつけでしょう。省エネを実現しているだけでなく、利便性や快適さにもこだわった機能が多く搭載されています。
とはいっても、ご家族によって優先したい条件や予算はさまざまです。また、業者によって設置工事費用も大きく変わってくるため、業者選びも大きなポイントでしょう。
パナソニックのエコキュートをご検討の際は、浴室の環境やご家庭のライフスタイル、家族の人数、居住環境などを総合的に判断し、最適なシリーズを選んでくださいね。ご家庭で判断が難しい場合には、実際に業者に相談してみるのもおすすめです。