2023年2月16日
家庭用蓄電池・ポータブル蓄電池は買取できる?相場価格を売却前に確認しよう

蓄電池が必要なくなって処分したい場合、買取はしてもらえるのでしょうか。
ただ処分するのではなく、買取してもらえたら嬉しいですよね。
定置型の蓄電池やポータブル蓄電池の需要は年々高まってきており、さまざまな年代の方が購入しています。
防災のためだけでなく、キャンプの人気が高まっていることから、さらに蓄電池の購入を検討する方が多くなっているでしょう。
この記事では、蓄電池は買い取ってもらえるのか、そして、売却できる場合の価格相場や高価買取のコツなどを紹介しています。
蓄電池の売却を検討している方は、ぜひご覧ください。
蓄電池は買取できる?
結論からいうと、蓄電池は買取できます。
実際に中古の蓄電池の需要はそこそこあり、高性能な蓄電池を安い価格で購入したい方に求められています。
具体的な購入者の主な目的、下記のとおりです。
- キャンプや車中泊などのアウトドアで電化製品を使いたい
- 災害に備えて非常用電源を購入したい
- 外出先でパソコンなどを充電したい
また、海外向けの需要も一定数あり、高額で買い取ってもらえるケースもあります。
蓄電池の買取価格相場
蓄電池の買取価格は、使用年数やメーカー、種類などによって異なります。
そこで、蓄電池の買取相場をまとめました。
ただし、具体的な買取価格は査定に出さないとわからないため、表に記載の価格はあくまでも参考目安としてご覧ください。
▼定置型蓄電池の買取相場
製品名 | 買取価格 | 蓄電容量 |
TESLA「Powerwall」 | 42万円前後 | 13.5 kWh |
伊藤忠商事「SmartStar L」 | 82万円前後 | 9.8kWh |
京セラ「EGS-ML0650」 | 63万円前後 | 6.5kWh |
オムロン「KP-BU65-A」 | 64万円前後 | 6.5kWh |
長洲産業「CB-LMK65A」 | 60万円前後 | 6.5kWh |
Panasonic「LJ-SF50B」 | 36万円前後 | 5kWh |
シャープ「JH-WB1621」 | 52万円前後 | 4.2kWh |
▼ポータブル蓄電池の買取相場
製品名 | 買取価格 | 蓄電容量 |
ニチコン「ESS-P1S1」 | 54万円前後 | 2kWh |
三菱重工「VOLTANK ML720i」 | 6万円前後 | 720Wh |
JVC「BN-RB10」 | 3万円前後 | 1,002Wh |
Jackry Japan「ポータブル電源240」 | 1万円前後 | 240Wh |
それぞれの買取価格相場を比較してみると、メーカーによって差はあるものの、蓄電容量が大きいほど買取価格も高くなる傾向があります。
蓄電池買取の流れ
蓄電池の買取方法はお店によって異なりますが、主に下記の3つです。
- 店頭買取
- 宅配買取
- 出張買取
蓄電池の大きさや重さなども考慮したうえで、利用しやすい方法を選びましょう。
蓄電池の買取の際は、下記いずれかの本人確認書類が必要です。
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- 外国人登録証明書
それでは、蓄電池を買い取ってもらう際の流れをご紹介します。
持ち込みや郵送
選択した買取方法に応じて、直接店舗に持ち込んだり、業者に来てもらったりします。
蓄電池本体の確認
業者に引き渡した後は蓄電池の種類や数、状態を専門スタッフが確認します。蓄電池の状態を確認した後に査定がはじまります。
査定
買取専門のスタッフが蓄電池の相場を調べ、直近の相場などをもとに査定結果を提示します。
成約
査定結果に納得した場合は、成約してその場で買取してもらえます。金額に納得がいかない場合は、基本的にキャンセル可能です。
蓄電池を高単価で売却するコツ5つ
蓄電池の高価買取ポイントは、下記5つです。
- 外見に汚れや傷がなく、破損していない
- 取扱説明書や保証書などの付属品がある
- 流行や時代の需要が高いときにすぐ売る
- メーカーの保証期間内に売る
- 複数ある場合はまとめて売却する
売却する際は、それぞれのポイントに該当しているかを確認しましょう。
外見に汚れや傷がなく、破損していない
蓄電池の外見にカビや汚れ、ヒビなどがある場合は、査定額が下がる原因になります。
状態の悪さが軽微であれば査定額にそれほど影響はありませんが、あまりにも見た目が汚れて状態が悪くなっている場合は、高価買取が期待できません。
いずれ売却を考えている方は、普段からメンテナンスをしながら使用し、劣化や破損、汚れなどを防ぐことが大切です。
取扱説明書や保証書などの付属品がある
売却する際は、購入した状態に近いほど買取価格が高くなります。
そのため、付属品である保証書や取扱説明書などが揃っていると、より高額で買い取ってもらえる確率がアップします。
さらに、購入時の箱があってきれいな状態であれば、より高額での買取が期待できるでしょう。
定置型の蓄電池はサイズが大きく、業者に設置を依頼するため購入時の箱を残しておくのは難しいかもしれません。
一方で、ポータブル蓄電池は持ち運びできるコンパクトサイズなので、将来的に売却する可能性がある場合は箱も残しておくと良いでしょう。
流行や時代の需要が高いときにすぐ売る
世間の蓄電池の需要も、買取価格に少なからず影響する可能性があります。
最近はアウトドアが流行っていたり、自然災害への危機感から防災意識が高まっていたりして、蓄電池への需要が高い状態です。
しかし、今後はどうなるかわかりません。
したがって、いつか売却を考えているなら需要が高いタイミングで売却した方が賢明ともいえます。
売却を考える際は、メーカーごとの流行も確認すると良いでしょう。
メーカーの保証期間内
高価買取を狙うなら、新しい製品をなるべく早く売却することも大切です。
それぞれの蓄電池にはメーカー保証がついており、期限内だと高価買取してもらえる可能性は高くなります。
ポータブル蓄電池を売却する際は、最低でも保証期限の1ヶ月以上は余裕を持って売ることをおすすめします。
一方で、定置型蓄電池はメーカー保証が10年ほどついているものが多いですが、10年近く経つと蓄電池の寿命に近づいてきており、高価買取が期待できません。
そのため、保証期間とともに蓄電池の寿命も考えて売却しましょう。
複数ある場合はまとめて売却する
蓄電池やその他建材、工具などが2点以上ある場合は、まとめて査定に出すことで買取価格がアップする可能性があります。
したがって、売却できそうなものがある場合は、蓄電池と一緒に買取業者に持っていきましょう。
ただし、損傷の激しい製品はまとめて売却しても高価買取にはならない場合があります。
蓄電池を売却するときに知っておきたいこと
次に、蓄電池を売却する前に知っておきたい4つのポイントをご紹介します。
- 買取業者によって価格は異なる
- コスパを考慮して売却を検討する
- 取り外しに費用がかかる
- 劣化具合によって買取価格が異なる
蓄電池を買取依頼する前に確認し、問題なければ売却の手続きへと進みましょう。
買取業者によって価格は異なる
蓄電池の買取価格は、買取業者によって異なります。
なぜなら蓄電池本体の価格だけでなく、買取業者の人件費や広告費も考慮されているからです。
具体的に、買取価格が決まるポイントは下記の通りです。
- 蓄電池の本体価格
- 買取業者の人件費・広告費
- 独自の再販ルートを持っているかどうか
- メンテナンス体制を内製化しているかどうか など
買取業者によっては、海外などに売却した蓄電池を販売する独自のルートを持っているケースがあります。
販売ルートを多く持っている業者ほど、高価買取してもらえる可能性は高いでしょう。
また、蓄電池は買い取った後にメンテナンスや動作確認などをしてから販売するため、修理費用も考慮して買取価格が決定します。
メンテナンスや動作確認などの作業を内製化している業者の方が、高価買取が期待できます。
売却する際は、複数の業者に査定してもらって高い価格を提示したところを選ぶのも方法のひとつです。
コスパを考慮して購入・売却を検討する
蓄電池を購入・売却する際は、ケースに応じてコスパを見つめ直すことも大切です。
状況に応じて、もう一度考えてみましょう。
- 蓄電池本体を売却した方がコスパはいい?
- 蓄電池を取り付けたまま家を売却した方が高く売れる?
- 売却するよりも蓄電池があった方が生活は便利?
蓄電池を売却してから家を売る、もしくは賃貸に出そうと考えている場合は、蓄電池付きで家を売却・賃貸に出した方が高い値がつくかもしれません。
また、蓄電池がある生活が便利だと感じている場合は、売却して数万円のお金と引き換えに不便な生活になる可能性もあります。
さまざまなシチュエーションが想定されるので、念入りにコスパを見つめ直してくださいね。
取り外しに費用がかかる
定置型の蓄電池は、取り外しに費用が発生する点に注意が必要です。
具体的な価格は、設置している場所や運搬にかかる費用などによって異なります。
蓄電池の保証期間内であれば、取り外しや交換にかかる費用が保証に含まれるケースもあります。
しかし、保証を利用して取り外すとなると、蓄電池はお預かりとなってしまうため、売却できません。
反対に、蓄電池を売却する際、すでに保証期間の適用外になってしまっているケースが多く見られます。
以上から取り外し費用も考慮すると、蓄電池を売却しない方がお得になる可能性も考えられるでしょう。
劣化具合によって買取価格が異なる
蓄電池は、同じ製品や容量であっても劣化具合によって価格が大きく変動します。
家庭用蓄電池の多くは、リチウムイオン蓄電池です。
リチウムイオン蓄電池は急速充電が可能な点がメリットがある一方で、耐用年数が低いデメリットがあります。
製品によって異なりますが、多くの蓄電池の寿命は10年ほどです。
寿命が近づくたびに蓄電池の性能は下がっていくので、それに伴い買取価格も低くなっていきます。
劣化具合によって買取価格が変動することも頭に入れておきましょう。
まとめ
蓄電池は、買取可能な製品です。
定置型蓄電池やポータブル蓄電池を購入したあとに、「全然活用できていないから処分したい」と思った際は、売却するのも手段のひとつ。
売却する際はメーカー保証の期間内で、製品が新しくきれいであるほど買取価格も高くなります。
また、買取業者によって買取価格は異なるので、さまざまな業者を比較検討したうえで高く買い取ってくれる業者に依頼すると良いでしょう。
エコ未来応援隊では、ニチコンやシャープをはじめとしたさまざまな蓄電池を取り扱っています。
「今の蓄電池を売却して新しいものを購入したい」とご検討中の方は、お気軽にお問合せください。
太陽光発電システムの同時購入も可能です。