2022年3月2日
【LUNA2000は小型で安い?】HUAWEI蓄電池の特徴や経済効果を解説

最近ではhuawei(ファーウェイ)社からもLUNA2000という蓄電池が発売され、小型でかつ節電効果が高いと人気を集めています。
以下では、そんなhuawei製蓄電池の特徴と経済効果について紹介していきます。
家庭用蓄電池を購入を検討する際は必ず参考となる情報ですので、ぜひ最後までお読みください。
huawei製蓄電池 LUNA2000はハイブリッド蓄電池
家庭用蓄電池には、単機能型とハイブリッド型の2種類があります。
単機能型の蓄電池は、太陽光パネルで発電して電流を貯める機械と、貯めた電流を変換する機械の2つが必要になります。
これは、太陽光パネルで発電した電気は直接電流と呼ばれるものであり、私たちが普段使用している交流電流という電流に変換する必要があるためです。
この2つの機械の機能が一つになった蓄電池を、ハイブリッド型蓄電池といいます。
以下で紹介するhuawei製蓄電池 LUNA2000はハイブリッド型蓄電池の代表とも言える、最高品質の蓄電池となっています。
ハイブリッド蓄電池の特徴
ハイブリッド型蓄電池の特徴には、以下の2点が挙げられます。
- 電力のロスが少ない
- 停電時でも蓄電することができる
単機能型蓄電池と比較しながら、詳しく紹介していきます。
電力のロスが少ない
ハイブリッド型蓄電池は、単機能型蓄電池と比較すると電力のロスが少ないという特徴があります。
単機能型蓄電池は、発電した電気を普段使用している交流電流に変換する際に4〜8%のロスが発生します。
また、蓄電池に貯める際にも交流電流から直接電流へと変換が必要であり、またそれを使用するためには変換しなければならない、と何回も電力を変換する必要があるので、電力のロスが多くなってしまいます。
一方ハイブリッド型蓄電池では、電気を使用するときに直接電流を交流電流に変換する1回分しか電力をロスしないので、単機能型蓄電池と比べて電力を無駄にすることがありません。
停電時にも蓄電することができる
ハイブリッド型蓄電池は、停電時でも蓄電することができます。
単機能型蓄電池は停電時には自立運転が可能ですが、発電した電気を使用できる電力が1.5wと決まっています。
そのため、生活に必要な電力は賄えるが、蓄電にまで回す余裕がないというのが現状です。
しかしハイブリッド型蓄電池であれば、機器によってその出力上限は異なるものの、停電時に必要な電力を十分賄えてかつ余るほどの出力量のものがほとんどです。
そのため、停電時でも余った電力を蓄電池に回すことができます。
停電時でも普段通りの生活が可能であり、さらに蓄電もできるというのがハイブリッド型蓄電池の特徴です。
参考元:https://www.eco-hatsu.com/battery/6647/
huawei製蓄電池 LUNA2000の基本性能と価格

参照:https://solar.huawei.com/ja/download?p=%2f-%2fmedia%2fSolar%2fattachment%2fpdf%2fjp%2fdatasheet%2fLUNA2000-5-15-NHS0.pdf
huawei製蓄電池 LUNA2000の基本性能と価格を紹介していきます。
huawei製蓄電池 LUNA2000の基本性能
まず、huawei製蓄電池 LUNA2000の基本性能についてまとめたものが以下の表です。
型番 | LUNA2000-5-NHS0/LUNA2000-10-NSH0/LUNA2000-15-NHS0 |
タイプ | ハイブリッド型 |
負荷 | 特定負荷型/全負荷型 |
容量 | 5kWh/10kWh/15kWh |
寸法 | 5kWh:670mm(W)×600mm(H)×150mm(D)
10kWh:670mm(W)×960mm(H)×150mm(D) 15kWh:670mm(W)×1320mm(H)×150mm(D) |
重量 | 5kWh:67kg
10kWh:122kg 15kWh:177kg |
停電時の蓄電池の出力 | 5kWh:1.5kW/10kWh:3.0kW/15kWh:4.5kW |
保証年数 | 10年間(有償で15年に延長可能) |
使用環境温度 | -20℃〜+55℃ |
設置湿度 | 5%〜95%(結露なし) |
防水防塵 | IP65 |
後に詳しく説明しますが、容量は5kWh/10kWh/15kWhの3種類から選べます。
家族構成やライフスタイルによって選べるのでとても魅力的です。
また、特定負荷型と全負荷型が選べるのも魅力的なポイントです。
家の全てのエリアで電気が使用できる全負荷型であると、停電時にもいつもと変わらない生活を送ることができます。
家の全ての電気を賄うことになるので、全負荷型であれば10kWh以上の容量が適しています。
比較的費用を抑えたい方や、蓄電池の電力の使い過ぎが心配な方は特定負荷型を選ぶと良いでしょう。
huawei製蓄電池 LUNA2000の価格
次に、huawei製蓄電池 LUNA2000の価格を紹介します。
国内産の家庭用蓄電池と比べると、huawei製蓄電池は安いので比較的導入しやすい蓄電池であると言えます。
容量 | メーカー希望小売価格(税別) |
5kWh | 1,800,000円 |
10kWh | 3,400,000円 |
15kWh | 5,000,000円 |
メーカー希望小売価格はこのようになっています。
しかし、発売されたばかりの商品であることからオープン価格での販売が多く、明確な販売価格は定まっていません。
購入する際には複数の販売店に見積もりを依頼すると良いでしょう。
また家庭用蓄電池を設置すると、補助金がもらえる制度があります。対象は、太陽光発電と蓄電池を設置する、もしくは太陽光発電がすでに設置済みで新たに蓄電池を設置する方です。
2022年度の補助金額は、「初期実効容量×5.5万円/kWh(蓄電池に関わる工事の3分の1を上限とする)」と定められていて、5kWhであれば27.5万円、15kWhであれば82.5万円を上限に補助を受けることが出来ます。
ただしこの補助にはいくつか条件があるので、補助金を利用したいという方は自分が当てはまるのかチェックしてみることをおすすめします。
参考元(huawei公式):https://solar.huawei.com/jp/Products/FusionSolarResidential
huawei製蓄電池 LUNA2000の特徴

参照:https://solar.huawei.com/ja/download?p=%2f-%2fmedia%2fSolar%2fattachment%2fpdf%2fjp%2fdatasheet%2fLUNA2000-5-15-NHS0.pdf
huawei製蓄電池 LUNA2000の特徴は以下の5点です。
- 豊富なラインナップ
- 他のメーカーと比べて小型で導入しやすい
- 運転モードを選べる
- 変換効率がいい
- 容量を後から増やすことができる
それぞれについて詳しく解説していきます。
豊富なラインナップ
huawei製蓄電池 LUNA2000は豊富なラインナップの中から、自分にあったものを選ぶことができます。
選ぶ際のポイントは2点あります。
1点目は負荷タイプです。
家庭の全ての電気を使いたいなら全負荷型、特定の機器のみを使いたい場合は特定負荷型を選ぶといいでしょう。
ただし、200V機器のエアコンや電子レンジは全負荷型でないと使えないので注意が必要です。
2点目は容量です。
5/10/15kWhから選ぶことが出来るので、普段の電力の使用量から選ぶといいでしょう。
普段の使用量に近ければ近いほど、停電時でも普段と同じような生活を送ることができます。
このように自分の生活スタイルや好みに合わせて全6パターンから選択できるのが、huawei製蓄電池 LUNA2000の魅力の一つです。
他のメーカーと比べて小型で導入しやすい
huawei製蓄電池 LUNA2000は、他のメーカーのハイブリッド型蓄電池に比べて小型なため導入しやすいという特徴があります。
ハイブリッド型蓄電池は機能がまとまっている分単位機能型蓄電池と比較すると大型になってしまう商品が多いという特徴があります。
しかしhuawei製蓄電池 LUNA2000は、一番容量が大きい15kWhでも横幅が67センチ、高さが132センチととても小型で、導入場所に大きな幅を取ることがありません。
そのため設置作業も比較的簡単に済み、作業員一人でも設置が可能なので、設置費用を安く抑えることが出来ます。
運転モードを選べる
huawei製蓄電池 LUNA2000には経済モード、防災モード、エコモードの3つの運転モードが搭載されています。
経済モードは、昼は太陽光発電の余力電力を売電し、夜は電力系統の格安電力で蓄電池に充電します。
朝と晩は蓄電池から電力を使用するので電気料金の節約につながります。
また、蓄電池の放電時間と充電時間は細かく設定できます。
防災モードは、災害の時に備えて蓄電残量を保存しておくモードです。
停電時に電力を使用できるので、万が一の時でも安心です。
蓄電残量は任意で設定することもできます。
エコモードは、昼は太陽光発電の余力電力を優先して蓄電池に充電し、蓄電池に充電できない余剰の分を売電に回します。
夜は電力系統から蓄電池に蓄電し、朝と晩は蓄電池からの電力を使用します。
売電に回す電力が少ない分蓄電池に充電する電力が多く、エコなモードです。
このように、売電で収入アップを見込みたい人にも万が一の時のために電力を蓄えておきたい人にも、使い方によって好きなモードを使い分けることができます。
変換効率が良い
huawei製蓄電池 LUNA2000は国内産の蓄電池と比べて電力の変換効率が良く、無駄が少ないです。
一般的な国内産の蓄電池の変換効率は94%ですが、huawei製蓄電池 LUNA2000は最大変換効率97.8%を誇り、電力を無駄にすることが極力少なく済みます。
変換効率が高いことで電気代の節約ができたり、電気を売ることでの収入のアップが見込まれるためとても経済的です。
容量を後から増やすことができる
huawei製蓄電池 LUNA2000は、容量を後から増やすことができます。
5kWhのモジュールを連結させることで、最大で30kWhまで増やすことができます。
元々販売している容量として5.10.15kWhがありますが、これは5kWhのモジュールを縦に連結させることで容量が変わっています。
つまり、15kWhの蓄電池は5kWhのモジュールを3つ連結させたものです。
1つのユニットにつき3つのモジュールを連結させることができ、それを最大横に2つ繋げることが出来るので、最大30kWhもの容量まで対応可能になっているのです。
そのため、家族が増えたり、ライフスタイルの変化で使用電力が増えるようなことがあっても安心と言えます。
参考元(丸紅):https://marubeni-eneble.com/media/maker/a32/
huawei製蓄電池 LUNA2000の経済効果
huawei製蓄電池 LUNA2000を利用することで、高い経済効果が見込めます。
昼間に太陽光発電で発電した電力を夜間に使用することで電気代を節約することができ、さらに余った電力を売ることで更なる収入を見込めるので、とても経済的です。
huawei製蓄電池 LUNA2000の節電効果
huawei製蓄電池 LUNA2000の節電効果について、説明していきます。
昼間に太陽光発電で蓄電した分を夜間に使用するとしたとき、昼間に蓄電した分の電力が、蓄電池を導入したことで新たに購入する必要がなくなった電力と言い換えることができます。
つまり、昼間に蓄電した電力量=節電した電力量となるのです。
この考え方をもとに、一般的な4人家族でhuawei製蓄電池 LUNA2000を導入した際に、どれだけ節電できるのかをシュミレーションしてみます。
huawei製蓄電池 LUNA2000を使用したときの料金シュミレーション
以下でhuawei製蓄電池 LUNA2000を導入した際に、どれだけの節電効果があるのかをシュミレーションしていきます。
今回は一般的な4人家族の家庭で、10kWhの容量のhuawei製蓄電池 LUNA2000を導入したと仮定します。
(東京ガスの基本プランを使用し、電気料金は1kWh当たり25.35円で計算しています)
電気料金は=基本料金+電気料料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金 で計算ができます。
また、基本料金は1ヶ月単位で加算されるものであり、蓄電池を使用していても料金は変わらないため、今回のシュミレーションには含めません。
さらに、再生可能エネルギー発電促進賦課金は1kWh当たり3.36円と定められているので、1kWあたりの電気料金は、25.35円+3.36円=28.71円で計算することができます。
1日に1サイクル、蓄電池を使用したとすると、10kWhの蓄電池で1日に蓄電できる電力量は10kWhとなります。
なので、10kWh×(25.35円+3.36円)=287.1円(1日の節電電力×1kWhあたりの電気料金=1日の節電料金)となります。
つまり1日約287円の節約につながるのです。
1ヶ月だと約8,613円、1年間で約104,792円、10年間だと約10,479,200円も節電できる計算になります。
さらに、これに加えて売電による収入も見込まれるので、huawei製蓄電池 LUNA2000を導入することで大きな経済効果が期待できます。
参考元(東京ガス公式):https://home.tokyo-gas.co.jp/power/ryokin/tanka/index.html
まとめ
今回の記事では、huawei製蓄電池 LUNA2000の特徴と経済効果について紹介しました。
huawei製蓄電池 LUNA2000は業界トップクラスの変換効率と、導入しやすい小型なサイズ感で注目されている蓄電池です。
家庭やライフスタイルに合わせて容量やモードを選択できるのも便利なポイントと言えます。
導入することで大きな経済効果が見込めるので、ぜひ蓄電池の購入を検討している方は選択肢の1つとして、考えてみてはいかがでしょうか?