2022年2月14日
Panasonicの小型蓄電池は安い?おすすめの機器3種を紹介

Panasonicは大手電池メーカーのひとつで、電池以外にもテレビや冷蔵庫や掃除機など、様々な家電製品を製造・開発を手掛けています。太陽光発電・蓄電システムも手掛けており、住宅用から産業用、公共用に至るまで、サービスを提供している大手です。
そこで今回、Panasonicが取り扱う小型蓄電池は安いのか、さまざまな家庭を想定し、おすすめの小型蓄電池を紹介していきます。
Panasonic小型蓄電池の購入を検討している方は是非、最後までご覧ください。
小型蓄電池の基礎知識
蓄電池とは、電気を充電できる装置のことを言います。外部から送られる電気を溜めて、溜めた電気を家電製品などに使うことができるというものです。
蓄電池にも種類があり、主な種類と用途を下記のようにまとめました。
・鉛蓄電池:カーバッテリーなどに使われる
・ニッケル水素電池:例えるなら充電機能が備わった乾電池 ※eneloopなどが該当する
・リチウムイオン電池:ノートパソコンやスマートフォンやその他製品など幅広く採用されている
・ナトリウム・硫黄電池電池(NAS電池):メガワット級の大型電力貯蔵システムで、大容量・高出力・長時間の電力貯蔵に特化しているのが特徴
・レドックスフロー電池:溶液をポンプで巡回し、酸化還元反応を起こしながら充電と放電を行う充電池
蓄電池の種類によって用途もそれぞれ異なり、一見すると関わりのないものに見えるかと思いますが、わたし達の生活の身近にあるものに違いありません。
小型蓄電池とは、文字通り小型化された蓄電池です。
僅かなスペースに設置でき、移動も楽であるという特徴を持っています。また、小型蓄電池の種類によっては、屋内に設置することも可能となっています。
Panasonicが取り扱う小型蓄電池について
小型蓄電池はPanasonicだけではなく、NECなど様々なメーカーが開発しており、特にリチウムイオンタイプのものが主流となっています。
各メーカーの中でもPanasonicの小型蓄電池は群を抜いており、具体的な特長が下記になります。
・選べる多彩なラインアップ
・信頼の安全設計
・安心の長期保証
Panasonicは1937年から乾電池製造を始め、現在に至ります。長い歴史の中、開発した電池を改良し、研究を重ねることで、品質の高い蓄電池を生み出すことに成功しました。
小型蓄電池の保証期間は10年~15年となっており、蓄電池の品質の高さに裏付けされた長期に渡る保証期間も特長のひとつと言えます。
Panasonicの安い小型蓄電池を購入するなら、この商品がおすすめ!
Panasonicの安い小型蓄電池を購入するなら、以下の商品がおすすめです。
・リチウムイオン蓄電盤
・創蓄連携システムS+
・リチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプ
3つの製品を選んだ理由は、屋内で使えるというところです。
屋内であれば雨風に当たる心配はなく、デザイン性も良いので、インテリアとしても活用できるため、どれも非常に人気となっています。
そこで、Panasonicの小型蓄電池の製品3種類を挙げて、製品の特徴やどのような方におすすめなのかを以下で詳しく解説していきます。
【家庭用】Panasonic リチウムイオン蓄電盤
型番 | LJ-SJ10A |
希望小売価格 | 437,800円(税込) |
寸法 | 横幅605mm × 高さ350mm × 奥行155mm |
重量 | 約20kg ※重量に耐えられる壁であるか確認する必要がある |
蓄電容量 | 1kWh |
使用環境条件 | 屋内 |
保証期間 | 10年(無償) |
リチウムイオン蓄電盤は、壁にかけるタイプの小型蓄電池です。
蓄電池と言えば、大型な電池であるというイメージを抱く人はいますが、Panasonicが提供するリチウムイオン蓄電盤は、壁にかけられるぐらいに小型化されています。
本体の重量が約20kgなので、20kgに耐えられる壁が必要になりますが、壁にかけて使用するタイプなので、設置スペースに拘る必要がないのが特徴です。
希望小売価格は437,800円(税込)と安い価格で提供されています。例え停電になっても約3時間、家電製品を使うことができます。※満充電の場合
初めて小型蓄電池を購入するなら、Panasonicのリチウムイオン蓄電盤がおすすめです。
【家庭用】Panasonic 創蓄連携システムS+
型番 | LJB1235 |
希望小売価格 | 蓄電池本体:880,000円(税込)
創蓄連携システムS+セット:1,837,000円 ※太陽光パネル含まず |
寸法 | 横幅480mm × 高さ660mm × 奥行139.2mm |
重量 | 約46kg |
蓄電容量 | 3.5kWh |
使用環境条件 | 屋内 |
保証期間 | 10年 |
創蓄連携システムS+は、太陽光発電した電気を蓄電池本体に溜めるという特長を持ったシステムです。創蓄連携システムS+に構成されているシステム機器は以下の通りとなります。
・パワーステーションS+ (本体)
・蓄電池用コンバータ
・リチウムイオン蓄電池ユニット(蓄電池)
・ネットリモコン(パワーステーションS+用)
太陽光パネル自体は構成システムに含まれていないため、注意が必要です。そのため、創蓄連携システムS+と別に太陽光パネルを購入しなければなりませんが、幸いにもPanasonicは太陽光パネルを取り扱っており、1社だけで機材を揃えることができます。
太陽光パネルは1枚につき50,050円~247,500円(税込)です。種類によって価格にバラつきがあり、安いものと高いものがあります。屋根全体に太陽光パネルを設置する場合、設置する分の費用は高くなることに注意しましょう。
創蓄連携システムS+は創蓄連携システムの中でも安価で、使用される蓄電池は比較的小型となっています。発電した電気を売らず、全て自分や家庭のために使いたいというユーザーに、創蓄連携システムS+はおすすめです。
もう少し蓄電容量が欲しい場合、本機LJB1235をもう1台用意するか、蓄電容量が大きい機種を選ぶという方法があります。
蓄電容量が大きくなると電気の持続時間が伸びるため、もしもの停電の際やもっと電気代を抑えながら多くの電気を使いたい人は、検討してみても良いでしょう。
ちなみに、パワーステーションS+とは、Panasonicが取り扱うパワーコンディショナーです。
これにより、太陽光パネルから得られた直流の電気を交流の電気に変換し、コンセントで動く電化製品を使えるようにします。
コンセントで動く電化製品は全て交流の電気であり、直流の電気では動作しないことを覚えましょう。
【家庭用・法人用】Panasonic リチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプ
型番 | LJSF35 |
希望小売価格 | 1,386,000円(税込) |
寸法 | 横幅625mm × 高さ598mm × 奥行240mm(固定スタンド付:横幅631mm × 高さ615mm × 奥行490mm) |
重量 | 約60kg(自立スタンド付:約65kg) |
蓄電容量 | 3.5kWh |
使用環境条件 | 屋内 |
保証期間 | 10年 |
リチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプは、床に置くタイプの蓄電池です。
家庭用と法人・個人事業主、どちらにもおすすめできます。
そんなリチウムイオン蓄電システムのスタンドアロンタイプの特長は下記になります。
・震度6の転倒でも耐えられる高い耐震性
・操作しやすい画面操作部
・アダプターなしで充電できるUSBコンセント付
・充電1回・給電1回のタイマー設定が可能
・満充電のとき、冷蔵庫など約13時間ほど家電製品の使用が可能
床の省スペースでも設置が可能なほど、非常に小型になっているのが魅力です。
本格的に停電に備えたい家庭や、停電に備えて事業を安定的に継続していきたい個人事業主や法人は、リチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプがおすすめです。
Panasonic小型蓄電池のメリット
Panasonicの小型蓄電池を利用するメリットは以下の通りです。
・停電になっても電気が使える
・太陽光発電と相性が良い
2つのメリットを次に挙げて、解説していきます。
停電になっても電気が使える
停電になっても電気が使えるのが小型蓄電池の大きなメリットです。
わたし達の生活は電気がなければ成り立たないと言っても過言ではありません。停電になるだけでも、わたし達の生活が脅かされると言えます。
2018年9月6日に、北海道全域で停電「ブラックアウト」が発生しました。原因は、北海道胆振東部を最大震度7の地震が襲ったことにあります。地震によって、火力発電所を含む様々な発電所が機能を停止し、最終的にブラックアウトになりました。
ブラックアウトに至るまでに、以下のようなことが発生していています。
リストアイコン ① 苫東厚真火力発電所(2号機・4号機)の停止(116万kW)
リストアイコン ② 風力発電所の停止(17万kW) リストアイコン ③ 水力発電所の停止(43万kW) リストアイコン ④ 苫東厚真火力発電所(1号機)の停止(30万kW) リストアイコン ⑤ ブラックアウトの発生 |
引用:経済産業省資源エネルギー庁/日本初の“ブラックアウト”、その時一体何が起きたのか
蓄電池があれば、もしもの自然災害時にも停電に備えることができます。しかし、蓄電池に溜まった電気がなければ、電気は使えないため注意しましょう。
太陽光発電と相性が良い
太陽光発電と相性が良いのも、小型蓄電池を利用するメリットのひとつです。
太陽光発電から発生する電気をパワーコンディショナーから経由し、小型蓄電池に充電できます。停電になっても太陽が出ているかぎり、常に太陽光発電で生み出した電気を無駄なく貯めて、賢く使えるのが魅力です。
小型蓄電池のデメリット
Panasonicの小型蓄電池を利用するデメリットは以下の通りです。
・使用できる電気は限られてくる
・設備費用が高くなる
・機械なので寿命がある
3つのデメリットを挙げて、下記で解説していきます。
使用できる電気が限られてくる
小型蓄電池のデメリットのひとつに、使用できる電気が限られてくることが挙げられます。電気を使用すると充電していた電気量が減り、電気量が完全になくなると、小型蓄電池は使用できなくなります。
逆に充電すれば、再び使うことが可能です。太陽光発電に対応しているポータブル蓄電池が良い例で、そのポータブル蓄電池には太陽光パネルが備わっています。太陽さえあれば充電ができるというわけです。
使用できる電気が限られてくるのが小型蓄電池のデメリットですが、充電方法は電力会社から供給される電気だけとは限らないことを覚えておきましょう。
設備費用が高くなる
設置費用が高くなるのも、小型蓄電池のデメリットのひとつです。小型蓄電池の種類によって、単純に置くタイプや壁にかけるタイプがある一方、本格的な設置工事も必要となるタイプもあります。
小型蓄電池の本体価格は安いですが、設置費用を少しでも安く抑える方法もあります。
・最低限の配線工事と壁への設置だけで済むリチウムイオン蓄電盤を選択する
・単純に床に置くだけのリチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプを選択する
創蓄連携システムS+には本格的な設置工事と配線工事が必要なため、電気工事を取り扱う会社に設置の依頼をしなければならず、莫大な設置費用がかかります。
そのため、費用を抑えることを目的に考えた場合、あまりおすすめとは言えません。
一方で、リチウムイオン蓄電盤は最低限の配線工事と壁への設置だけなので、設置費用が安くすみます。また、リチウムイオン蓄電システムのスタンドアロンタイプは単純に床に置くだけなので、設置費用自体はかかりません。
このように、蓄電池が安くても設置費用が高くなるというデメリットですが、蓄電池本体の種類によっては設置費用がかからないこともあるので、きちんと調べてから購入しましょう。
機械なので寿命がある
小型蓄電池は機械なので、寿命は必ずあります。
小型蓄電池を使い始めてから、実際の寿命はどのくらいかは不明ですが、長期保証を10年としているメーカーが多いことから、だいたい約10年以上が寿命であると考えて良いでしょう。
10年以上経過すると性能が落ち、電気を溜め込む量が減っていき、故障してしまう可能性が高くなることも多いようです。
10年以上経過したら、古いものから新しいものへの買い替えを検討しましょう。
まとめ
Panasonicの小型蓄電池は安いか、そしてメリットとデメリットを上記では詳しく紹介しました。
Panasonicの小型蓄電池は高品質でありながら価格は安く、長期保証サービスも充実しており、非常に人気のある蓄電池です。
停電に不安を覚えている、万が一のために備えたいという方は、Panasonicの小型蓄電池の購入を検討してみてはいかがでしょうか。